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あっと!ヴィーナス!!  作者: 神崎理恵子
ハーデース編
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ハーデース編 partー5 スマホナビ

「地図だ!Google Map のようだな。地図の真ん中にマークがあるぜ」

「ローマ郊外のようだな」

「俺のスマホに届いたってことは、俺がその場所に『ファイルーZ』とやらを持って来いということだよな」

「まあ、そうなるだろうね」

「ファイルーZを、そこに名がある弘美が持って来いか……」

「上手くいけば、一石二鳥というやつね」

「経路ナビを立ち上げてっと、行き先は地図のマーク地点、出発地は現在地、そして徒歩で行くと……日本列島北部を縦断して宗谷岬から海を渡って樺太へ、さらに間宮海峡を渡ってロシアに上陸、シベリア鉄道沿いに行くこと、106日と16時間(13,146km)と表示されたぞ!」

 ディアナがスマホをのぞき込む。

「そのようだな」

「これって、24時間ひと時も休まず、飲み食いもせずにひたすら歩き続けた結果の数値だろうな」

「あなたは馬鹿ですか!?誰が徒歩で行く人がいますか?」

「そりゃ海の上は歩けねえが、宗谷海峡や間宮海峡くらいなら、泳いで渡る自信はあるぞ」

「そうじゃなくって!」

「じゃあ飛行機で行くのか?俺、そんな金持ってねえぞ。そういや、パスポートとやらもないし」

「呆れたわ。目の前にいるのが、誰だと思ってるのよ」

「飲んべったらしの女神だろ?そもそもの発端が、その酒癖の悪さだろ?」

「うむ。確かにその通りだ!」

 ディアナがキッパリと肯定した。

「そうじゃなくって!」

「じゃ、なんだよ?」

「私たちは神だ。そこは分かるな」

「一応そういうことになってるようだな」

「神は人間にできないことができる」

「まあ、それは認めよう。で?」

「ローマなど一瞬で移動できる能力を持っているということである」

「……?」

「もう一度言うぞ。ローマなど一飛びだ」

「なるほど、ワープするのだな。本当にできるのか?」

「インディアン嘘つかない!」

「また、それかよ。神夜映画劇場の見すぎだろ」

「天上界には、映画会社や放送局とかないからな。地上デジタル放送は娯楽の一つとなっておる」

「それで、どうやるんだ?ドラクエみたく旅の扉を使うのか?それともドラエモンのどこでもドアか?」

「似たようなものだが……はい、ディアナよろしく頼む」

「なんだ、私がやるのか?」

「時空管理者の方が間違いないからな」

「言ってろ!ゼウス様のお声が掛かってなけりゃ、おまえの手助けなど御免なんだがな」

「痴話喧嘩してないで、行動に移せよ」

「おまえに、そんなこと言われるのが心外だな」

「ま、確かに。行動に移すべきだな」

 手を前に突き出すようにして、

「ゲートオープン!!」

 と唱えると、目の前に扉が現れた。

 観光都市ローマへようこそ!

 という札が掛かっている。

「観光案内かよ。やっぱ、どこでもドアだったな。確か前回は『過去への扉』だったよな」

「まあな。ノックしなくてもいいぞ」

「さあ、出発しましょう!」

 ディアナ、弘美、ヴィーナスの順で扉をくぐる。

 一瞬光に包まれたかと思うと、目の前はローマの街だった。

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