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あっと!ヴィーナス!!  作者: 神崎理恵子
ハーデース編
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ハーデース編 partー4 脅迫メール

 そんなこんなで、ヴィーナスと弘美は、天界にある運命管理局へとやってきた。

「探せ!愛ちゃんをどこへ連れ去ったのか、虱潰しらみつぶしに探すのだ!」

 管理局の部下に命令を下すヴィーナス。

 その部下の心境は、

「また酒飲みすぎてドジ踏んだのかよ」

 と内心思っているだろう。

 早速、天空の女神ディアナが陣中見舞い?にやってきた。

「またもや、双葉愛が誘拐されたようだな」

「前にもやったように、時間を戻して誘拐犯を尾行できないのか?」

 弘美が尋ねた。

「無理だな。またもやアポロンが絡んでいるようだからな。前回使った手が二度も通用する相手じゃない」

「アポロン?石になって地中海じゃなかったのか?」

「いや。海から拾い上げられて、とある美術館に飾られていたはずが……。つい先日、何者かによって持ち去られている。そして石化を解かれてしまったようね」


「第二報が届きました!」

「身代金要求か?」

「いえ、それが『ファイルーZ』を要求しています」

「ファイルーZだと!?」

 顔を見合わせるヴィーナスとディアナだった。

「やはり、アポロンが絡んでいるようだな」

「そして共謀者もいるな」

「アポロンの石化を解いた誰かだな」

 見知らぬ天空の運命管理局とやらに連れてこられて、一人宙に浮いているような立場となっていた弘美。

「おまえらなあ!俺にも、教えろよ。分かりやすく、易しく解説してくれ!ファイルーZとはなんぞや?」

「じつはだな……斯斯然然かくかくしかじかだ!」

「なるほど、そうだったのか……ってか、全く分らんぞ!!内容を端折はしょるな」

「アポロンはともかく、共謀者が誰かだな」

「第三報で、ファイルーZの受け渡し場所を指定してくれば、おのずとわかるだろう」

「しかし、データだけメールで送れと言われたら、対処のしようがないぞ。ボットウイルスに侵されたPCから多国間に渡った遠隔メール発信されたらな」


 イライラしながらも、次の第三報が来るのを待ち受けている神々だった。


「来ました!第三報です!!」

 メールを表示するディスプレイに、被りつく女神。

 画面には、次のような文面が表示されていた。

「受け渡し場所を、そこにいる娘のスマホに送る」

「なに?」

 と、弘美に視線を移すと、


 ♪ チャリラリラン ♫


 弘美の持っているスマホに着信した。

「お!メールが来たぞ」

「見せろ!」

 スマホを奪い取るような勢いで、メール文に注目する女神。

 文面は以下のようになっていた。

『ファイルーZを持って、添付ファイルに示した地図の場所に来い』

「添付ファイルがあるぜ」

「待て!開くなよ。ウイルスが仕込んであるかもしれん」

「だからと言って、開かなきゃ愛ちゃんの場所が分らんぞ」

「まあ、待つんだ。そのメールを管理局のパソコンに、そのまま転送するんだ」

「どうやるんだ?」

「ちょっと貸せ!」

 と、スマホを取り上げるなり、ピピピッと操作してメールを管理局へと転送した。

「メール届きました」

「よし、ウイルスが潜んでいないか解析しろ!」

「かしこまりました」

 解析が行われてゆく。

「ウイルスはありませんでした」

「ご苦労だった」

 と、弘美に向き直って、

「添付ファイルを開いて良いぞ」

「なんだよもう……」

 とぼやきながらも、添付ファイルを開く。

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