ハーデース編 partー6 ダンジョン攻略?
「もしかして、この合言葉を考えた奴も、その神夜映画劇場を見てるのか?」
「ありうるわね」
「するってえと、誘拐犯は神様ってことか?」
「今頃気付いたの?」
「前回が天上界だったから、地の底ということで、地獄の閻魔大王か?」
「それは、仏教やヒンズー教でしょ。私たちが誰だと思ってるのよ」
「ギリシャ・ローマ神話の神だろ?」
「その神話の中で冥界の王は誰?」
「知らんな」
「まったく、日本人にはマイナー過ぎて知らない人も多いけど……ハーデースよ。ハーデスとも呼ぶわね」
「盲導犬とかを繋ぐ奴か?」
「それは、ハーネス!」
などと、ボケと突っ込みを繰り返しながらも、ダンジョンの攻略を進めてゆく。
「ダンジョンじゃねえだろ。ナレーションもドラクエに毒されたか?」
そうでした……。つい、釣られました……地下世界へ通ずる洞窟です。
さらに進むと、大きな扉の前に出た。
「また扉だな。合言葉を言ってみるか」
「開け!ゴマ!!」
「……」
反応はなかった。
「今度は別の合言葉かな?扉を開ける合言葉か……」
しばらく考え込む弘美。
そして深呼吸してから呪文のような言葉を出した。
「*〇★+▽φ#&!」
すると、静かに扉が開いた。
「なんなの?その呪文みたいなのは??」
「とある場所にある氷の洞窟の封印された扉を開く合言葉だよ」
「もしかしてドラクエ?」
「これで、お互い様じゃないか」
ともかくも、開いた扉の中へと慎重に突き進むのだった。
出現する魔物を倒しながら、下へ下へと降りてゆく。
「一体どこまで降りるんだよ。なんかさっきから堂々巡りしているような気がするのだが……」
「それは、お前が人間だからだ」
「そうなのか?」
「うむ。ハーデースの悪戯だろう。間違いなく下降しながら進んでいる。いずれ地下神殿にたどり着くだろう」
「おまえら、地下神殿とやらに行ったことがあるのか?」
「ない!(きっぱりと)」
「んなあんだとお!!それじゃ、どこへ向かって降りていっているかも分からないじゃないか!?」
「ちっちっちっ!神となれば神通力があるのだよ。地下神殿などすぐに分かる」
「なら、さっさと地下神殿とやらに向かえよ」
「そう慌てるでないぞ。敵は逃げはしないからな」
「逃げなくても、愛ちゃんがその間にもどうなるか分からないだろうが」
「あれ?ローマに来た時に言ったことと違うじゃないか」
「だからよ。地下通路で迷子になってりゃ、気も焦るさ」
「それはそうだが……」
「やっぱり迷子になってるのだろ?」
「そ、そんな事はない!!」
「じゃあ、瞬間移動でもやってみせろよ!」
「わ、わかった。やりゃいいんだろが」
「ああ、やってみせろ!」
「いくぞ!」
と呪文を唱えると……。
太陽降り注ぐ地上だった。
「な、なんだよ。地上に逆戻りしたじゃないか」




