表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あっと!ヴィーナス!!  作者: 神崎理恵子
アポロン編
24/52

第三章 partー2

 その頃、神殿に密かに侵入したディアナ達。

「本当にここに連れ込まれたのか?」

 疑心暗鬼の弘美。

「それは間違いありましぇん!」

 弘美の周りを飛び交いながら、先に潜入していたエンジェルが断言する。

「あっ、そう……」

 神殿の冷たい床の上を、あまり音を立てないように慎重に歩を進める一同。

「なあ、とうにアポロンに気づかれてるんじゃないの?」

「かもな」

「なら、こんな忍び足は無駄じゃないの?」

「衛兵もいるからな。少しでも争いは避けたい」

 突き進んでいくと、目の前が大きく広がった。

 玉座の間に到着したようだ。

 アポロンは、どっしりと構えて玉座に鎮座していた。

「やあ、待っていたよ。ディアナ」

 指名されたディアナが、

「やはり、気が付いてたのね」

 一歩前に進んだ。

「その娘が本命だね」

 ディアナの後ろに隠れるようにしていた弘美を見て、指摘するアポロン。

「ほう、さすがゼウスの目に適う顔つきをしているね」

 穴が開くほど弘美を見つめて品定めしている。

「ゼウス?」

「あれ、知らないの?君は、ゼウスのお気に入り娘リスト【ファイルーZ】の一人なんだから。ZはゼウスのZというのは判るよね」

 ファイルーZという言葉を聞いて、首を傾げる弘美。

「それは、何でしょうか?」

 その言葉は、ヴィーナスもディアナも説明していなかった。

 というよりも、秘密にしていたのだから。

 読者の皆さんも、気づいていた方、気づいていなかった方いるでしょうが……。

「まあ、まあ。その話は後でゆっくりと話しましょう。今は、目の前の愛ちゃんを助けることが先決です」

 ヴィーナスが話題をそらす。

「そうだねえ。その娘が、わたしの元にくるなら、この娘は解放しましょう」

 交換条件を示すアポロン。

 当然承諾できるような内容ではない。

「お断りします!」

 きっぱりと答える。

 うろたえる女神。

「そんな、いきなり断るのは……」

「そうそう、できるだけ交渉を伸ばして、時間を稼がなくちゃ」

 弘美に耳打ちする。

「時間稼ぎって、何……? そういえば、エンジェルの姿が見えないようだが」

「しーっ!」

 人差し指を唇に当てて、口止めする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ