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あっと!ヴィーナス!!  作者: 神崎理恵子
ヴィーナス編
12/52

第一章 partー10

 ええと……。どれかな……。

 昨日と今日と買ったばかりの新品衣料の中からパジャマを探し出す。昨日着用したものはすでに洗濯機の中だ。以前なら二三日は同じのを着ていたりしたが、女の子としては毎日着替えるようにとの厳命だ。だから洗濯サイクル、乾きにくい雨の日のことをも考慮して、最低でも後三着はあるはずだ。

「これかな……」

 可愛い花柄のネグリジェだった。

「ん……。パス!」

 どうも、てるてる坊主のネグリジェは敬遠したい。

 整理好きな母だから、同じ物をあちこちばらばらにしまうことはしない。当然、これの下が……。

 胸元に華やかなレースが施されたネグリジェだった。

「……。つぎね」

 さらに下を探る。

 肩紐式のストレートなスリップドレスのネグリジェだった。

「肩紐な分、胸の膨らみがくっきりとでそう……パス」

 さらに下を探る。

 透け透けとは言わないが、ピンクのナイロン製のネグリジェだった。

「こいつは暑い夏には着れないね」

 さらに下を探る。

 もうなかった……。

 …………。


 ということは、パジャマが一着にネグリジェが四着というわけか……。

 もろ母の好みで選んでるというところ。

 母はネグリジェ派だった。

 もっとも結婚していて、旦那との夜の相手をするには、ネグリジェの方がなにかと都合がいいからに違いないが……。


 はあ……


 思わずため息が洩れてしまう。

 シーツがよけいに汚れるからと母がうるさいので、裸で寝るわけにもいかない。

「しようがない……こいつでいいや」

 一番最初に取り出した花柄のネグリジェにした。


「しかし……今日も一日、ほんとに疲れたよ」

 朝目覚めた時から今この時まで、緊張と羞恥心との連続で、ひとときも気の休まることはなかった。

 ベッドに潜り込み祈る。

 朝目覚めたらすべてが元に戻っていますように。



第一章 完


 引き続き第二章をお楽しみください。


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