引きこもり劇作家
マリー・アントワネット
「ふぅ……他愛もありませんわね。ご覧になりましたか、安全圏の引きこもりさん? わたくしと先生の手にかかれば、この程度の雑魚、準備運動にもなりませんわ」(優雅にパラソルを畳む顔、ドヤ顔)
主人公
「ふぅ、助かったよマリー。……さて、シェイクスピア。もう出てきて大丈夫だぞ」(安堵した顔、苦笑い)
(地の文)
岩の影から、恐る恐る毛布を被ったままのシェイクスピアが姿を現す。彼女は開いた口が塞がらないといった様子で二人交互に見つめていた。
シェイクスピア
「あ、ありえない……! ノイズだらけで解読不能な敵の構造を、あんな一瞬で見破って指示を出すなんて……!」(目を見開く顔、驚愕した顔)
マリー・アントワネット
「おほほ! 褒めても何も出ませんわよ。さあ、案内人。ご覧の通り、わたくしたちの側にいれば怪物など一捻りですわ。」(高笑い、鼻が高い顔)
シェイクスピア
「王妃様のゴリ押しが成立してるのも、全部先生の指示のおかげですよ!!」(ハァハァと鼻息の荒い顔、熱弁する顔)
マリー・アントワネット
「ふん。それで、ここで一人、怯えて残るのと、わたくしたちの庇護のもとで安全に旅をするの、どちらが賢明かはお分かりかしら?」(不敵な笑み、試すような顔)
シェイクスピア
「ぐっ……!? た、確かに……! 弱点が分からないまま一人で襲われたら、一発で悲劇の退場フラグです……! 先生の隣が、実質この世界で一番の『安全圏』……ッ!?」(青ざめる顔、葛藤する顔)
(地の文)
シェイクスピアは頭を抱えて唸り声を上げていたが、やがて観念したように大げさな溜息をついた。
シェイクスピア
「分かりましたよ、行けばいいんでしょう、行けば! ただし条件です! 私は絶対に前線には出ません! 敵が出たら先生の後ろに隠れますし、怪我をしそうになったら全力で逃げますからね! いいですね!?」(やけくそな顔、指をさす顔)
マリー・アントワネット
「ええ、期待していませんから好きにしなさいな。さあ、そうと決まれば出発ですわ! 案内しなさい、シェイクスピア!」(あっけらかんとした顔、フンと鼻を鳴らす顔)
シェイクスピア
「はいはい! ああ……私の平和な引きこもり執筆ライフが壊れていく……。でもまあ……」(呆れ顔、うんざりした顔)
(地の文)
シェイクスピアは抱えた羊皮紙に高速でペンを走らせ、チラリと主人公の背中を見つめる。その瞳には、先ほどまでの怯えとは異なる、密かな決意が宿っていた。




