命の器
カトリーヌ
「ここが空間の裂け目か。空間そのものが歪んでいるようだ……」
ピア
「ひえぇ……! 空気も変ですし、中の上も下もよく分かりませんよ!? 空間の裂け目って、こんなに不思議で奇妙な場所なんですか!?」
【SE】 カツ……カツ……(空間の歪みに反響する、カトリーヌのブーツの音)
マリー・アントワネット
「ちょっとカトリーヌ! さっきから気になっていましたけれど……なぜ当然のような顔をして、わたくしたちの調査についてきておりますの!?」
カトリーヌ
「(横目で冷たく一瞥し)
「……別に、好きでアンタたちの遠足に付き合っているわけじゃない。本部からの直接指示よ」
マリー・アントワネット
「本部からの指示……? 監視役、ということですの?」
カトリーヌ
「(フッと自嘲気味に鼻で笑い)
「監視? そんな大層なものじゃないわ。……上層部から見れば、私もアンタたちと同じ『使い捨ての捨て駒』に過ぎないということよ。」
「危険度が未知数の不気味な穴に、真っ先に放り込まれる程度のね」
さくら
「え……? カトリーヌさんだって軍の偉い人じゃないんですか!? なんでそんな……捨て駒だなんて……」
マリー・アントワネット
「軍だの上層部だの言ったところで、所詮、わたくしたちは『ドール』ですもの。仕方のないことですわ」
ジャンヌ
(どこか遠くを見つめるように、静かに、そして悟りきったような声で)
「ええ……。私たちはただの器」
【主人公の選択肢】
「……ドール?」
「器って?」
「一体なんの話だ?」
マリー・アントワネット
「(一瞬だけ言葉を詰まらせ、すぐに高飛車な扇子の仕草で煙に巻くように)
あ・ら! なんでもありませんわ、先生♪ 今はそれより……目の前の敵をどうにかするのが先決ではありませんこと?」
【SE】 ヴヴヴ……(異形レムナントの不気味な駆動音と重低音)




