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新青天の霹靂  作者: まめ
第四章 日向の家族殺される
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青天の霹靂38(日向の家族殺される1)

それは、廉と冬眞、廉夏が日向の家で飲んだ朝に、電話ががかかって来た。この時、廉はもう、仕事に行っている。

その情報が入ったのは、まだ寝ている明け方の時間だった。殺人それも聞いたことのある住所。一家惨殺だつた。

「嘘だろう」

日向の頭は理解を拒否する。

「どうしたの?」

「惨殺された」

廉夏の思考も理解を拒否る。

「えっ、誰が?」

「俺の家族だ」

「嘘だよ。だって、昨日会ったばかりだよ。そして、私達の結婚を祝ってくれたんだよ。ねぇ、冬眞?」

「ええ、そうですね。楽しかった」

「とにかく、兄貴たちの家に行こう」

日向がそう言うと、冬眞は言う。

「僕は警察の発表される見解を京極家で見ています」

「そうか、頼んだ」

廉夏たちはすぐ向かう。

家の周りにロープが巻かれ報道陣もいる。

中に入るとみんなの遺体があった。

「兄貴、姉さん、おやじにおふくろ。何で?」

「やっぱりお前の家族か?」

村瀬がわかっていたのか言った。

村瀬は日向が、新人の頃の教育係だった。

「はい」

「今回の捜査からは、お前は外れろ」

村瀬が言った。

「大丈夫です」

「落ち着いて捜査なんか出来ないだろう?」

「出来ます」

「そう言ってるが、お前、靴違うぞ。そんなお前に冷静な判断は出来ないだろ?」

「えっ」

そう言われて、慌てて見て、オデコを押さえる。

「そうですね」

日向も苦笑いになり否定はしなかった。

「その代わり俺たちが草1本残さずやるから。信じろ」

村瀬は力強く言った。

「お願いします」

頭を下げる。

「任せておけ」

「あれ? 観月(みずき)ちゃんの遺体だけがないよ?」

廉夏のその言葉でちょっとだけ絶望の中で、希望が湧く。

「どこだ? 観月」

「観月ちゃん」

名前を呼ぶと押入れが開き中からちょこんと顔を出す。

「良かった無事だったのね」

廉夏がそう言うと、廉夏に飛び付いて来る。

「大丈夫?」

首だけコクンと頷く。

廉夏からは、離れない。

いや、離される恐怖かもしれない。

廉夏に大人しく抱っこされる観月

普段なら絶対ないことだ。

でも、今回は下ろされてなるものかと、ぴったり張り付いている。

廉夏は何も言わず、それを甘んじて受け入れる。

日向は、いや、あれは絶対喜んでいるなと一人正確に当てる。

廉夏が言う。

「たぶん、男の人が怖いんだよ。だから、近付かないであげて。いつもなら大好きな叔父さんでさえ、近付けないでいるんだから。犯人が男だったっていう証拠よ。だから、男の人みんな怖いの」

「男か?」

「うん。それは確かだと思うよ」

「そうか?」

「本来なら、日向と悲しみが共有できるはずなんだけど、悔しさとか悲しみ、それ以上に恐怖が表に出ちゃってる。この子自分の記憶を自分で消化する気でいる。強いわ」

ぎゅうっと、抱き締める。

家族が惨殺されるのを押入れで一部始終見ていた。黙って見ていたのは、声がでなかっただけだ。

強いね。本当は心いくまで泣きたいんだよね。でも、まだそんなときじゃないよね。泣くのは、犯人が捕まった時だよね。

抱き締め続ける。

その時に備えて、今はお休み。そう言うと、スーッと観月は眠りにはいった。

「今は、何も考えず寝て。日向も、家においでよ。家なら、京極の力も使えるし、警察の情報も入る」

「お言葉に甘えさせてもらうか?」

「日向も廉兄に弱音吐けるよね」

「バカ言うな。観月が泣いてないのに、俺が弱音を吐けるかよ」

「うん、そうだね。弱音は犯人が捕まってからだよね。じゃ、帰ろう」

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