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新青天の霹靂  作者: まめ
第二章 オープン記念パーティーで
14/51

青天の霹靂13(上から庭を見る)

「ね、上行ってみない」

みんなが、ホールにある2階から庭を見ている。

廉夏はそれに興味引かれたようだ。

「行ってみますか?」

冬眞が言うと、廉夏は元気よく返事する。

「うん」

行って庭を見ると、

「綺麗」

「これには、一見の価値ありだな」

廉も言う。

「すごい価値ありだよ。これは、奪えないし、どうやったのかな?」

「う~ん、奪えないけど、こんなきちんと理も出来ないと思うぞ」

「そうなんだよね。きちんと管理する人がいたってことかな?」

「ええ」

眼鏡かけた優しそうで優秀そうな人が言う。

「あっ、すいませんお話に割り込んでしまって」

「いえ」

「失礼ですが、京極様ではありませんか?」「そうですが」

突然名を呼ばれたのに、廉は動じることなく受ける。

廉にとって、それは日常茶飯事のことだったからだ。

「ああ、やはり、感激です。こんなところで会えるなんて、経済コラムで拝読しました。そこで、《切ることは、いつでも出来る。使えない人間をいかに使える奴に変えていくかが、問題なんだって》書かれているのを拝読しました。その通りだと思いました」

彼がキラキラ眼差しで言った。

「嘘くっさ~」

廉夏が吹き出す。

「だって、廉兄は、いかに使えない奴を、早く見つけて切るかだもんね。被害が出る前に。それが言うね」

「廉夏さん」

冬眞が止めようと口を出す。

廉は苦笑いして言う。

「すまない。あれは、コラム用に書いたやつなんだ」

廉夏がさらに口を出す。それに廉は苦笑いしながら聞く。

「だって、どうやって、変えっていくかってことは? 結局は、人任せってことでしょう。そんな奴、結局使えないわ。自分でどう変えていくかが重要なんだと思うな」

「確かに。そうですね」

「俺は従業員みんなの生活を握ってる。そうなると、いかに被害を最小限にくいとめるかが、俺の役割になる」

「なるほど」

感心したように頷く男。

「一人一人と向き合っている時間はないんだ。向きあえればいいんだがな。私にはそんなに、時間もないし、完璧な人間でもない。すまない」

「いえ。余計ファンになりました。失礼しました。私は富山克トミヤマスグルと申します」

「富山さんは優秀なんだね」

「えっ、私なんか、全然」

「でも社員で、参加しているの富山さんだけじゃないの?」

「他にも、いらしてますよ。ところで、私がここの社員だと言いましたっけ?」

富山は、ビックリしたように首を捻る。

「だって、わかるよ。廉兄の載っている経済コラムを読んでるって事は、つまり、富山さんも企業戦士ってことでしょう? ここの会長が取引先にしているところは、たぶん、似たような人種ばかりだろうし。富山さんは、その点当てはまらなそうだしね」

「ありがとうございます」

富山は、嬉しそうに言った。

廉夏が改めて、自己紹介をする。

「あっ、申し送れました。京極廉夏と、こっちが冬眞です」

「貴方が・・・」

複雑な顔をする富山。

廉夏は、どうしたのかと首を傾げる。

「もしよろしければ、挨拶まわりが、終わった後に教会に案内します」

「ヤったね」

「お前達だけ案内してもらえ。冬眞は夏海に付き合ってやれ。私はちょっと、挨拶があるからな」

「えっ。僕も挨拶しなくて良いんですか?」

「良いよ。今回は、俺達が主催したパーティーじゃない。気にせず、お前らは楽しんで来い」

「うん」

「それでは、また後程」

「じゃあね」

手を振る夏海。

「さて、どうする?」

廉が夏海に聞く。

「料理を食べるしかないでしょう?」

「そうだな」

廉と冬眞が先に降りる。

冬眞は廉に質問してみた。

「庇わないのが、出来る企業戦士何ですかね?」

冬眞は富山が会長を庇わないことに、違和感を覚えたからだ。

できる人ならなおさら、こう言うとき、庇うもんじゃないか。

冬眞が首を傾げると、廉が笑って言う。

「どうだと、思う?」

「僕は庇うものだと思います」

「どう?」

廉は、面白そうに聞く。

「私には、分からないから、聞いているんです」

「お前にも、いずれ、分かる時が来るさ。だから、これはそれまでの宿題だな」

本当に面白そうに言う。

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