表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新青天の霹靂  作者: まめ
第二章 オープン記念パーティーで
13/51

青天の霹靂12(芸能人)

「芸能人もたくさんいますよ。女子高生と言えば、興味ないんですか?」

「あ~、私、芸能人に興味ない。確かに、凄いなって思うけど、それだけよ」 

「廉夏ちゃんは誰か、この人のファンとかいないんですか?」

そう冬眞に聞かれ、廉夏は少し考えてから、面白そうに言う。

「いたわ。ファンと言うより、その人達がこれから先、どういう選択をするのか凄く興味がある人達がいる」

冬眞は不思議そうに聞く。

「誰ですか?」

「え~、分かんないの。冬眞と廉兄の今後の選択よ。私を退屈させないでね」

冬真は苦笑いしながら、頷く。

「廉夏ちゃんを退屈させませんよ。絶対に」

「そうなることを、期待しているわ。でも、だから彼らに興味はない」

「ですが、彼らは夢を与えていますよ。それだけで、尊敬に値すると、僕は思いますよ」

「確かにね。だからと言って、私は尊敬はしているけど、それだけよ。ファンとかにはならないわ」

それを聞いた1人の男性が格好つけながら、言って来る。

「残念だな。君のようなかわいい子にファンになって、もらえたらもっと頑張るのに」

それに、冷めた目差しで答えた。

「ありがとう。でも、私がファンになっただけで頑張るなら。頑張りが足りないんじゃなくて」

笑いながら、廉夏は言う。それに、男は怒ったように憤慨(フンガイ)する。

「君はバカにしているのか?」

男が振り上げた手を、廉が掴み、冬眞が廉夏と男の間に入る。

こうして、鉄壁の壁が出来る。

「何をする?」

男が手をとろうと、モガくが外れない。

廉は涼しい顔をしているだけで、力などまるで入れてないように見えた。

男は焦る。

「離せ」

その声に来ていた人は驚いて見る。

「廉兄、離してあげて」

廉夏は静かな口調で言う。

「申し訳ない」

それに、廉は社交的に謝罪し、その手を離した。

「これだから、野蛮人は」

「それぐらいで止めといたら、如何ですか? 己の品位を下げたいなら、止めませんが」

冬眞が言うと、その芸能人は、ぶつぶつ文句を言いなら消えて行った。

それを見て廉夏は、笑う。

「おかしな人ね」

「まぁ、自分から突っ掛かってきたから、引くにひけなかったんでしょうね。そう思うと、ちょっとかわいそうなことをしました」

「冬眞兄は、優しいね。でも、それは京極の名を継ごうとしている者にとっては、邪魔になるかもしれない」

「邪魔ですか?」

「うん、京極の名を継ごうと言うなら、その優しさは捨てなきゃ。ときには、非情にならざる終えないときもあるからね」

廉夏がそう言うと廉は笑う。否定はしない。

「廉さんも否定はなさならいんですね」

「そうだな。これに関しては、否定よりも私は肯定派だな」

「つまり、捨てろと」

「いや、お前が大事にしてるものを守れる強さを身に付ければ、捨てる必要はないんじゃないか? 俺は捨てなきゃ、それを守れなかった」

「えっ? 何を?」

「さぁな」

廉は涼しい顔をしてる。涼しい顔をしているが、それを捨てるのは、ずいぶん葛藤があったことだろう?

だけど、教えてはくれない。聞き出すことを諦めた冬眞は、自分に提示された課題を口にする。

「守れる強さか?」

簡単に聞こえるが、本当は凄く難しいことなのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ