↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/43

姉との別れと招待状

首まで隠すデザインのサルファーイエローのドレスを、シエナに手伝われながらプルデンテは身に着ける。薄化粧で顔を整えて、アクセサリーは身に着けずに自室から出た。


「ディニタお姉様はもう出てしまわれた?」


「玄関にてお姿を拝見しております。国境線の町の視察に大旦那様の同行を願われているそうで、押し問答になっているとのことです」


「それではお義父様に感謝をしなければなりませんね。早朝に出立するなどお姉様の思い付きには些か不満がありますもの」


先に支度を終えたアストゥートも引き止めてくれているはず。そう願うプルデンテは決して走らずに、素早い足捌きで通路を進んでいく。


「まだ六時前。残念ですが、子供達はこのまま寝かせておきましょう」


「それについてご報告があります。乳母より目覚めたヴェネリオ様が泣き止まないと言付かっています。経験上、若奥様を恋しがっているそうです」


「まあ、それは・・・ヴェネリオをこちらに連れてきてください。王女殿下であるお姉様を前にしてあやすなど、不敬極まりないですが有事ですので」


返答を受けた侍女は頷くと、早足でヴェネリオの部屋へと向かった。エントランスの手前、二階の踊り場に辿り着いたプルデンテは一旦立ち止まり、息を整えるために何度か深呼吸をする。彼女の眼下、大理石の床に赤い絨毯が敷かれたエントランスでは、ディニタがバジーレ辺境伯の軍服の襟首を掴んで引いている。辺境伯は必死に踏ん張って耐えてるが、しっかりとした身支度のエーリオと少し身を離して佇むアストゥートは、どちらの加勢もせずに静観していた。


「ふ、ふにぁ!ふぎゃあ!」


息を整える最中のプルデンテも見守ることしかできなかったが、赤子の泣き声が聞こえ始めたために後方に顔を向けた。ヴェネリオの乳母である侍女は顔に疲労を浮かべていたが、プルデンテの姿を捉えると目に見えて安堵した。落ち着いた足取りで近付くと、彼女に大切に抱えていたお包みを差し出した。


「ふあぁぁ!ふぎゃあ!にゃぁあ!」


「まあ、まあ、そのように力一杯泣いては疲れてしまいますよ?ヴェネリオ、母ですよ。母がいるから安心なさって」


真っ赤な顔で泣き叫ぶヴェネリオを受け取ると、その体を緩やかに横に揺らし、優しい力で叩いてあやす。プルデンテの声か、温もりか、はたまた匂いで気付いたのか。ヴェネリオはくしゃくしゃにしていた顔を緩ませて、涙で輝く金色の瞳の目で彼女を見上げてきた。


「あぅ〜」


「あぁ、やっぱり奥様が恋しかったのですね。泣き止んでくださってよかった」


ホッと息を吐いた乳母に、プルデンテはヴェネリオをあやしながら微笑みを見せる。


「朝からぐずった子をあやさねばならないとは、母親は大変だな。分かるぞ。私のエーリオも赤子の頃はところ構わずぐずったからな。式典中だろうが朝議の時間だろうが関係なく癇癪を起こすものだから、あやしながらも参加するしかなかった」


「ディニタお姉様」


ヴェネリオの泣き声で気付いたらしいディニタから声をかけられた。つぶらな瞳で見つめてくる我が子からプルデンテは顔を上げると、眼下のエントランスを見下ろす。

ディニタはバジーレ辺境伯の襟首から手を離し、プルデンテへと歩み寄っていた。エントランス中央に佇んで微笑む彼女の元に向かうため、自身の手をしゃぶり始めたヴェネリオを抱えながらもゆっくりと階段を降りる。一段一段を確認しながら進み、最後の段差まで気を付けて降りると、両手を広げて待ち構えているディニタに歩み寄る。

彼女の背後、両開きの扉の前ではバジーレ辺境伯が自身の両膝に両手を乗せて呼吸を繰り返し、小さなエーリオが背中を屈めて声をかけていると分かる。そして、アストゥートは瞬きせずにプルデンテを見つめていた。

視界に捉えたものに反応はできず、対面する姉へと意識を向ける。


「おはようございます、ディニタお姉様。このような早い時間から視察に向かわれると聞きましたので、不満を訴えるべく参じました」


「ああ、それはすまない。これは思い付きではなく予定通りのことでね。限られた時間の中、バジーレ領を巡らなければならないからな」


腕の中のヴェネリオを抱え直せば、小さな声を上げた彼はディニタの目を釘付けにした。引き締まっていた表情を緩めた彼女は、幼子のふっくらとした頬に手を伸ばし、指先で柔らかさを堪能する。


「なんて柔らかい。これほどまでに愛らしいヴェネリオと別れるのは悲しいが、私にも務めがあるからね・・・可愛いヴェネリオ、父母の愛を一身に受けて大きく育てよ。勇ましく愛らしい姉達とも仲良くしなさい」


「うにゃぁ」


頬を突く指をヴェネリオの小さな手が掴み、ふにふにと弱い力で握った。更に顔を蕩けさせたディニタだが、そんな彼女の言葉にプルデンテは察する。


「視察が済み次第、王都にお帰りになられるのですか?」


「当然だろう?いつまでも夫に代理は頼めないし、私でないと決裁できない書類がある。溜まった仕事を片付けて、父上からも譲位を受けなければね」


「それでは、戴冠の日も近いのですか?」


「そうだよ、私のプル」


ディニタはもう一方の手を動かすと、プルデンテの灰色の髪に触れた。結い上げる時間がないことで背中に流した髪を、彼女は指を絡めて梳かすように撫でる。


「バジーレの地は古代からの侵略者を排して平穏を手に入れた。それは、この土地の者達の尽力あってこそだが、お前の力添えもあったと私は知っている。敵前に姿を晒して囮のように振る舞ったことは褒められたものではないが、お前が屈さずにいたからこそ今も王国にバジーレ領が在るというもの。心強きプルデンテ、王家の姫だったお前は婚家に馴染み、敵対者に折れず、バジーレの守護者となった。私はお前を誇りに思う」


髪を撫でる優しい手つきとはっきりとした声の言葉に、プルデンテの胸には込み上げてくるものがあった。しかし、姉が誇る妹であるために彼女は涙を浮かべまいと耐えて、口元に微笑みを浮かべる。


「お姉様の誇りとなれて、嬉しく思います」


「ああ、抱き着いて喜びを表してくれたら何よりだが、お前は幼いときから落ち着いていたし、腕にはヴェネリオがいるから無理だな・・・少々物足りないが仕方ない」


灰色の髪を梳くディニタの手が離れた。ヴェネリオからも手を離した彼女は踵を返して、扉へと向かって歩き出す。

プルデンテは後に続き、足を進めるたびに嬉々とした声を上げるヴェネリオへと度々顔を向ける。


「やはり早朝に出ていかれるのは寂しく思います。テオドラとファビオラも目覚めてお姉様がいないと知ったら悲しむでしょう」


「それも心残りだが仕方ない。まあ、少し経てば会える・・・いや、会いに来てもらうか」


ひたすら見つめてくるヴェネリオからプルデンテは顔を上げた。その視界には先行くディニタの背中。その向こうには息子と同じようにひたすらに凝視をしてくるアストゥート。穏やかな表情のエーリオと、その後ろに控えて徐々に後退るバジーレ辺境伯が見えた。


「十年とは長いな。私やスプルの後ろについて回っていたお前が今や辺境伯家の女主人として在る。あの感情の薄い夫を支え、母として愛らしい子達を養育している。お前の自立を寂しく思うが、愛しているからこそ手を差し伸べるべきではないとも理解している」


「ええ、私は自分の意思を貫いて己の人生を歩んでいます。女王陛下となられるお姉様のためにも、夫のアストゥートと共に王国のバジーレ領を盛り立てますわ」


「うん、期待している」


ディニタは立ち止まると振り返ってきた。その口元は弧を描いている。


「では、プル。いずれ遠くない未来でお前達を王都に呼ぶだろう。土産はいらないが、必ず応じてもらうよ」


「ええ、勿論です。お姉様の門出をお祝いさせていただきます」


「それだけじゃないぞ。父上と母上に可愛い孫達を見せなければな。遠きバジーレにて、プルは良い母であると褒めてもらおう」


「ふふっ、それはとても嬉しいですわ」


いつの間にか寝入ったヴェネリオを抱きかかえるプルデンテに、ディニタは手を伸ばして背中に回した。彼女に支えられながら、寄り添いながら歩き進めば、視界にいるアストゥートの険しい表情がよく見えた。昨日、ディニタに対する嫉妬を吐露された。今も確実に嫉妬の炎が胸に燻っているのだろう。非常に分かりやすくなっている彼へと微笑むが、返答のつもりか目を細めた。

今夜のことを恐れた彼女は、思わず視線をそらしてしまい、間違いを犯したと思い直しながらも、そのままディニタを窺う。


「で、では、ディニタお姉様。名残惜しいですが、これにて」


「ああ、そうだな。この底知れない寂しさは内に秘めよう」


呼吸の整ったバジーレ辺境伯、静観を続けて待っていたエーリオ。そして、多少表情は和らいだものの、じっとりとプルデンテを見つめるアストゥートと対面する。


「歓待に感謝する。バジーレの中枢たる領都は栄え、バジーレ家内も、まあ、多少の何かしらはあれど平穏だと分かった。貴家の更なる発展を願っているよ」


「・・・ディニタ王女殿下のお言葉、心より感謝を申し上げます。では、プル」


無表情に近い顔のアストゥートは、プルデンテに手を差し出した。彼の意思を組んだ彼女は、ディニタから身を離してアストゥートの隣に佇む。そうすれば、素早く手が腰に回り、引き寄せられたことで肩口に頭を預けることとなった。対面したディニタは破顔したが、彼女はエーリオへと右手を差し出す。伸ばされた手を握りしめて我が子を引き寄せると、何故か素早く左腕を突き出して、再びバジーレ辺境伯の軍服の襟首を掴んだ。


「は?」


「では、ジジイ。予定通り国境線の町の視察に向かう。案内を頼んだぞ」


「は、いえ、冗談ではありませんが?」


「これは命令だ。バジーレの領主としての義務である。さあ、エーリオ。ジジイが王国の東端にある町の案内をしてくれるよ。関所を跨いだ先は隣国のビセンテ領だ。昔からバジーレ領を狙って侵略戦争を仕掛けきてね、平和条約を結んだとて安心はできない。ジジイを盾にしつつ観察しようか」


「はい、お母様」


「は?いや、何を、待て、待っていただきたい!私は案内すると了承を!!あっ、クソッ!アストゥート、第一王女殿下を止め」


抵抗と踏み止まるバジーレ辺境伯に、ディニタは颯爽と足払いをした。バランスを崩した彼は転倒こそしないものの、そのまま引き摺られて運ばれていく。


「アストゥート!第一王女殿下を止めろ!!」


「止める理由がない。領主としての役目を全うしてこい」


険悪とは言えないが、仲が良いとも言えないバジーレ辺境伯をアストゥートは見捨てた。満足に抵抗もできずに引き摺られる辺境伯を眺めるだけだった。最後に両手が塞がることから会釈をしたディニタは、兵士によって扉の開かれた出入り口を潜っていく。

プルデンテの腰に添えていた大きな手が動き、肩を抱かれた。姉の勢いの良さに呆然としていた彼女は、アストゥートを見上げる。


「今日一日は領主不在となる。父の仕事も我々が処理しましょう」


「え、ええ・・・」


にこやかに、プルデンテ以外の人間の前では珍しくにこやかな表情を浮かべたアストゥートに圧を感じた彼女は、何も追求できずに頷く。

それから、目覚めたテオドラとファビオラにディニタが出立したことを責められて、宥めた後。空腹とおしめの替えを訴えて泣くヴェネリオの世話をした後。政務の最中、誘ってくるアストゥートに自重を促して夜の約束をした後。昼食に、夕食にと、時は過ぎた深夜となって、ぐったりとしたバジーレ辺境伯が、部下二人の肩を借りながら帰宅を果たした。


「私は二度と第一王女殿下と顔すら合わせん・・・」


地を這うような声色であるのは、散々振り回されたことによる疲労によるものだろう。エントランスのソファに一次的に寝かされた彼は、いくら時が経っても起き上がることができず、身じろぎもできずにただ天を仰ぐのみだった。


「お前はバジーレ領を統治する領主だ。王家の王女に逆らうなど無理に決まっている」


「では、お前に爵位を譲る。今すぐ譲ろう。私の年齢も踏まえてすぐさま代替わりすべきだ」


「ディニタ王女殿下が嫌だから代替わりをするのはお前くらいだ」


夜間のエントランスで行われた義父と夫のやり取りを、プルデンテは怖い夢を見たと抱き着いてきたファビオラを慰めながら見守る。バジーレ辺境伯の様子とアストゥートの真顔での諫言から、彼女は何も言わないことを選んだ。


確してディニタの視察は何事もなく終わり、バジーレ領から王都への帰路に着いたという。暫くすれば書状での通達があるだろうと想定しながらも、プルデンテは平穏な日々を過ごした。






「まぁま」


先日のこと、ヴェネリオは一歳を迎えた。家族間で誕生日を祝い、覚束ないながらも歩くことができるようになった彼を見守る。騎士を目指すテオドラか、明るく賑やかなファビオラか、もしくは両者の影響を受けてか、彼は非常に活発な子供だった。常にゆっくりながら歩き回り、好奇心を刺激されたものへと突き進み、成長から重くなった体を抱き上げれば手足を振って暴れる。乱暴とは言えないが、バジーレ家の男子らしく大きな体での躍動は力強い。その逞ししさにプルデンテは四苦八苦していた。


「まぁま、ちょちょ」


「ええ、綺麗な蝶々ですね。大丈夫ですよ、母にも見えています。だから、それほど仰け反られて、そうね、体をグイーンとするのは止めましょうね?」


「ぐぃん」


「まあ、危ない。落ちてしまいますよ」


その背中を手で支えて体ごと胸に寄せた。ヴェネリオはドレスの胸元を飾るレースを小さな手で握り、飾りの淡い色のリボンを口に含んで食む。


「お腹が空いたのかしら?」


今は日光浴を兼ねて中庭を散歩していた。日の傾きから時刻を測った彼女は、本館に戻るために外の通路を進む。護衛騎士に囲まれ、背後にシエナを含めた侍女達を引き連れる。先行く騎士の一人が扉を開けば、会釈をして館内に足を踏み入れた。


「私は忙しい。バジーレ家の当主であり領主であるために多忙極まる。第一王女殿下、いや、女王陛下の戴冠式にはお前が行くがいい。私は絶対に行かん」


「以前も似たような忠告をしたが、領主であるなら行くべきだ。外戚としての役目であり、両家が良好関係だと示す機会になる。何より行ったほうがディニタ王女殿下の機嫌を損なわないはずだ。妙な絡まれ方をされたくないのなら絶対に行け」


「再三述べるが私は多忙だ。顔を合わせるなどじょ・・・顔を合わせる暇はない。アストゥート、お前は次期バジーレ辺境伯であり、プルデンテ王女殿下の夫である。お前こそ参加をすべきだ。よし、当家の代表としてお前を選出しよう。王女殿下も初めての帰郷だ。十年も離れていた国王陛下御夫妻との再会になる。よし、お前と王女殿下を送ろう。後は頼んだぞ、アストゥート」


通路でアストゥートとバジーレ辺境伯が言い合っていた。お互いに語気荒く、バジーレ辺境伯自体は焦りある上擦った声だったが、頑として主張を譲らなかった。その様子を目にしたことでプルデンテは立ち止まれば、独断で決定したバジーレ辺境伯が脇目も振らずに立ち去っていく。

身勝手な実父にアストゥートは舌打ちをして、呆れから深い溜め息を漏らしていた。顛末まで眺めることになった彼女は、重さからやや下がったヴェネリオの体を抱え直して、疲労の見える夫へと近付いた。


「アストゥート、立ち聞きなど不躾な真似をいたしましたが、お話を聞いてしまいました。察するにディニタお姉様の戴冠式に招かれたのでしょうか?」


話しかける最中、彼は振り返って険しい表情を緩めた。笑みで目を細めながら、それでも不満から眉を寄せた複雑な表情を浮かべている。その大きな手は、プルデンテの腕の中で声を上げて手を伸ばすヴェネリオの黒髪を撫でた。


「そうです。先程、招待状が届きました。古代から東の要地を守るバジーレ辺境伯家として、妹君である貴女を妻に迎えた親族として参列すべきなのですが、父はどうにもディニタ王女殿下を恐れているので不参加となるでしょう」


「それは、そうでしょうね」


ディニタの視察を思い出す。姉にとってバジーレ辺境伯は、悪く言えば音の鳴る玩具といった様子だった。何かしらの理由があって構い倒しているのだろうと、何も知らないプルデンテは思うだけ。


「立場と義務からバジーレ辺境伯家として必ず参列しなければならない」


撫でることで嬉々とした声を上げていたヴェネリオからアストゥートは手を離し、プルデンテの頬にその手を当てる。そっと包み込まれた彼女は、安心感から笑みを浮かべて擦り付ける。

両親の触れ合いをヴェネリオは丸い目で不思議そうに見上げていた。


「十年ぶりの帰郷となりますね」


「ええ、お父様とお母様にも会えると思うと、多少緊張してしまいますわ」


「親に会うのに緊張なんて、いや、両親は我が国の国王陛下と王妃殿下でしたね」


両親の顔を思い浮かべる。思い出に浸りそうになるも、首をゆるゆると横に振って振り払う。

今の立場では気軽に話しかけることもできない。バジーレ辺境伯家の者として応対しようと心がける。


「ええ、今の私は臣下の一人ですもの。王家にとってプライベートとなるのは寝室だけ。もはや娘として振る舞うことはできません」


頭の動きでアストゥートの手は離れたが、彼は身を寄せると滑るように腕を彼女の背中に回し、その細腰に巻き付けた。感触から、プルデンテは落ちかけていた顔を上げて目を合わせる。


「子供達も連れて行かなければならない。もはや旅行となりますから、今から準備をしましょう」


「テオドラは王家の近衛騎士の様相に興味を惹かれるでしょうね。ファビオラも絢爛な白亜の王城を目にしたら興奮してしまうでしょう」


「目に浮かびます・・・バジーレ家を代表するのだから、落ち着かせないといけないか」


「ええ、しっかりと抑えて、ああ、そうだわ。ヴェネリオは初めての馬車で長旅となります。体調を損なわないように主治医に同行を願い出たいのですが」


夫婦は話し合いながらも歩き出す。その足が向かう先は、それぞれ学習をしている子供達の元へと向かっていた。

予定通りに書き進められたならば、次話で最終回になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。