4話 転生特典
「まあ、僕が神様っだっていうのはわかったかな?」
「はっ、はい!」
そう言って何度も頭をこくこくと振っていると
「よし! わかったならよかった! それじゃあ手っ取り早く異世界転生しよっか!」ニコニコ
「えっ! ちょっ、ちょっと待ってください! あなたが、いや、あなた様が神様だというのは理解しましたが、どうしてそれが異世界転生と繋がるんですか? あとさっき言ってた死んだって言うのは? あと、異世界転生って、あのラノベみたいなやつのことですか?」
そう早口に質問すると神様は
「んー、そういえば説明してなかったね。 いや~ごめんね~、実は僕が管理しているのは地球以外にもあってね。そっちに害虫が発生しちゃって焦っててね、バタバタしてたら転んじゃって、あっと思ったときには遅くて、転んだときに手に持ってたコップがね、運悪く放課後学校にいた君の頭にヒットしちゃって君は死んじゃったんだよね……いや~、ほんとにごめんね」
「……」
僕は絶句していた。
「いや~、ほんと悪いと思ってるよ。しかも当たりどころが悪かったのか、君は今世?いや、ある意味もう前世かな?それを忘れちゃってるし、その前の前々世かな?それをかわりに思い出してるしで、大混乱! 今のまま君を地球に転生させると君の魂は負荷に耐えられず消滅! それはさすがにまずいと思って、君の前々世の世界に転生させればいいじゃんと僕は思ったんだよ!」
……「死んでしまった僕を転生じゃなく生き返らせることは無理なんですか?」
孤児だったけど、友達と楽しく普通に生活していた。出来ることなら知らない地より戻りたい
「ん~、それはね出来ないんだよ。 申し訳ないけどこれは神々の規定で決まっているんだ。これを破ることはいくら力が強い神である僕であっても無理なんだ」
「そ、そうですか……」
明らかにしょぼんと肩を落としてしまった僕に神様は焦ったように
「ほんとにごめんね? 今回は完全に僕の不手際だからね! 君には転生特典を付けてあげるよ!」
そう言って神様は僕に2つの選択肢を示した。
「この2つのどちらかを選んでね~」
そう言った神様の手には野球ボールぐらいのキラキラ光る2つの球体があった。
「どちらも特典は強力なものだけど、選ぶ方によって君の性質が決まるかな?」
「性質?」
「ん~、そうだな~君たち風で言うと善か悪って感じかな? これは神力なんだよ。このどちらかを君にあげる。 この力を使って神に至れるかは君次第だけどね。」ニコニコしながら神様は答える。
「えっ、神力?善か悪?それって、選ぶ方によって僕が今後悪い人になるか良い人になるか決まるってこと? ……それなら、善の方がいいんだけど……」
そう僕が言うと
「ん~、力をあげることは出来るんだけどどちらを選択するかはわからないようにしないとダメなんだよ。ごめんね~ そうしないと神に至ったとしても性質が全体的に片寄っちゃうからね?」
そう言って神様は申し訳なさそうにした。
「いえ……」
この神様のせいで僕は死んじゃったけど、それを怒鳴ったところでもうどうにもならない……
そして僕は視線を2つの球体に移した。




