雲郷、幻の噂! リターン
基本、コーヒーを飲みながら、文字を打っています。
~緊急特別集会~
「この焼き芋おいしいですな!」
金剛道断は、焼き芋を片手にそう述べる。
「そうでしょ~! 三下先生が作るとなんでも美味しいですよね!」
本日、2個目の焼き芋を片手に、花畑可憐は笑顔で語る。
「いやはや……照れますな。あっ、お茶も淹れてありますので、どうぞお飲みください。」
三下下三はせこせこと動いている。どうやら、お茶汲みに専念しているようだ。
「こらっ! あなた達、ミーティング中なのですよ! 集中をしなさい!」
固頭詰は、相当イライラしているようだ。声を荒げる。
「まあまあ、固頭教頭、落ち着いて……。とりあえず、お茶でも……」
「いらないです! 大体、この人数はどういうことですか!? 前回来ていた、三国さんも臨時で入った黒間先生もいないじゃないですか! 秋風校長は……どうでもいいです!」
三下が落ち着かせようと思って、固頭にお茶を薦めたが、無駄だったらしい。どうやら、相当にお冠らしい。
「三国さんは、仕事をするって言って、校内を散歩しに行きましたよ。」
金剛が三国のいない理由を説明する。
「ちなみに、黒間先生は『まだ、学校に来たばかりなので、学校の視察と重要な取引がある……。』との、理由で特別集会に来られないみたいですよ~。」
花畑は思い出したかのように、黒間が来られない理由を話す。ちなみに、固頭は花畑のことが、「胸が大きい!」との理由で嫌いである。
「ははは……連絡もせず……。勝手な人たちだなぁ……。」
三下は少しひきつった笑いをしている。だが、そんな自由な先生・職員のことを少しうらやましく思う三下であった。
「まったく、なっていません! そもそも来られない場合は連絡をしなさい! そもそもですね! 皆さんは、この件の重大性を把握していません! わが校の通学路である、公園内での異臭騒ぎ! これが、わが校の生徒が関わっているかもしれないのですよ!?」
固頭は、ホワイトボードに公園の所在地を赤く囲んだ地図をバンッと貼る。
「いやぁ~…多分、いつもの苦情ばかり言ってくる九条葉雁さんのクレームなのではないでしょうか……?」
花畑がしどろもどろにそう言う。早く焼き芋を食べたそうだ。
「そうですね~……。その日、公園に居た方にコンタクトを取って、聴いてみましたが、みんな「大鷲を見た。」としか話しませんからなぁ……。」
固頭から「公園を調査してきてくださいっ!」と使いっぱしりさせられた三下がそう語る。全く苦労が絶えない教師である。
「はぁ……いいですか! わが校では、近日! “帝国大国合衆国名物! 超体育祭!”があるのですよ!? このイベントは世界各国から、生徒が集まっているわが校では、来訪者も多く、学校に集う人数が最大になります! もちろん、様々な関係者も訪問してくるのです! つまり! わが校の宣伝、広報のためにも、このイベントは必ず成功させなければならないのです! それなのに、わが校の生徒が危険な薬物・劇薬を持ち込んで中止になるよな事態などあってはならないことです! 分かりましたか!? みなさん!」
――――はっくしゅんっ!!!
うい~。最近寒くなってきて、くしゃみが激化してきたぜえ……。それとも、俺の噂が激化してきてんのかぁ? 「緊急速報! 芸術的なオーラがこの世界を浸透!」って具合によぉ~!
キャー!!! 雲郷君のくしゃみよー!!! やんごとなき~! やんごとなき~!
おっと、やべえぜ! 早く帰らないと、まーた、囲まれて帰るのが遅くなっちまう! ここは、伝統芸能、漏れそう歩きでひっそり帰るとするか……。
雲郷、モテている場合ではないぞ!
いよいよ! “超体育祭”が始まるっ!
果たして、雲郷は無事、体育祭を過ごせるのかっ!?
雲郷、勝利!!!
……[おまけ]
「三下先生……あのお……」
会議が終わった後、固頭が恥ずかしそうに三下に話しかける。
「ん? どうかしましたか? 教頭。」
三下は突然、話しかけられ、不思議そうな顔をしている。
「あ、あのですね……。私にも後で、焼き芋くださいっ!//////」
よっぽど、食べたかったのだろう。顔を真っ赤にしながら、三下に頼んでいる。
「あー……! はい、後で皆さんにバレないように焼き芋、渡しに行きますね。」
三下は察したみたいだ。こそっと焼き芋を渡すことを約束する。
「あ、ありがとう……//////」
なかなか、ダイエットがうまくいかない固頭教頭なのであった。
いよいよ、終盤に……!




