雲郷、大空をとぶ
空き時間の空き時間にでも読んでください。
困った顔をしている俺も美しくて、悩ましい……。
やべぇ……。下校途中だっていうのに、漏れそうだっ……!だがしかし、安心しろっ! 俺!
そこには公園があるっ! そこの公園の公衆トイレを使えばいいぜっ!
到着ぅ!!! あったぜ! 公衆トイレ!
わいわいと賑やかな公園! 人々の憩いの場!
そこには様々な人間ドラマがある!
「おかーさーん!風船ありがとう!大切にするね!」
お母さんに風船でも、もらったのか? 小さい女の子の笑顔がまぶしいぜっ! おっと、そんなことにかまけてる暇はねえ! 今はトイレが先決だっ!
限界が近づく雲郷!!!
しかし、神は無慈悲っっっ!!!
雲郷に試練をもたらす!
「あっ!風船がっ!」
なんと! 小さき女の子の手から逃れる風船!
母からもらった大事な風船! もはや風船大空へ!
「あらぁ、もうあの高さは私じゃとれないわねえ。また、風船もらってあげるから我慢しましょ。」
母の優しき、娘への言葉。だが、娘にとってその母からもらった風船が何よりも宝物だった……!
「やだやだやだ!あの風船じゃなきゃダメなのぉ!」
ち、ちくしょお……。俺ならまだ取れる! だが、下がマットならまだしも、下は土! 着地の衝撃で、俺はトぶ(漏らす)!!!
悪い、諦めてくんな……お嬢ちゃん……。
俺が普通の人間だったらなっっっ!!!
刹那! 雲郷駆ける!
その日、公園の生物は大鷲を見たっ!
パシッ! ドンッ ブリッ……!
「ほらよ、お嬢ちゃん。今度は手を離さないようにな。」
雲郷、小さき女の子に風船を手渡す。
「あ、ありがとう……。」
小さき女の子のその目には、公園を去りゆく大鷲がいた。
少女が初めて惚れた音、ブリッという音と共に……。
まったくよぉ……超絶ハイスペックイケメンも大変だぜっっっ!
雲郷、勝利!!!
書いた話を読み返してましたが、「雌雄決すはどのトイレ!?」っていったいなんだ……?




