第14話 後悔そして再開
「私達のパーティーはレッサードラゴンに襲われたの。みんなやられて負傷した仲間を任されて逃げようとしたの。」
「その仲間もやられた。そして、私は怖くなった。」
マスターはうんうんと相槌を打ってくれた。
「私は負傷した仲間を投げ捨てて逃げたの。命からがらだった。仲間より自分の命が可愛かった。」
「でもそれは間違いだった。」
そう言うと私は泣き崩れた。
わんわんと泣いた。
酒をすすった。
何杯かおかわりもした。
「私なんてもう・・・最低。いっそ死ねばいいのよ。」
「それは違うよ。嬢ちゃん、仲間を見捨ててまで助かった命。無駄にしてはいけないよ。誰も望まないと思う。」
「でも私、グズン。」
私は泣いていた。
◆◆回想終了◆◆
俺は雪らしい人物に近づき肩を軽く叩いて言った。
「雪なのか?」
「え・・・?嘘?」
雪は口をあんぐりと開けて仰天していた。まるで私達が死んでしまって幻覚を見ているかのように。
「嘘?マスター私、幻覚を見ているのかしら?隼人がそこにいるの。」
「いや間違いなく隼人だ。」
マスターはそう答える。
「隼人、嘘死んだと思っていたわ。本当に良かった・・・。あら崇も無事だったのね。」
崇の方を見て雪が言った。
「ああ。雪、俺も無事さ。」
「あれ?美里は?」
「・・・」
「え?嘘?」
「美里は死んだんだ。」
俺はそう答えた。
雪は絶句して泣き始めたのだった。




