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第15話 隼人の記憶 前編
「今日は帰ってゆっくり休もう。」
崇はぽんぽんと雪の肩を軽く叩いて言った。
「隼人。改めて明日俺の家まで来てくれるかね?雪は俺の家で休ませる事にするよ。」
「わかった。崇、任せた。」
崇と別れて美里と帰路に着いた。
家に入ると美里が口を開いた。
「あーあ。何だからかぁ。私だけ死んでるみたいじゃない。話は出来ないし。やーね。」
「仕方ないじゃないか。奴隷という名目上、下手な事を口走らせる訳にはいかない。」
「わかってるわよ。でもね、グス、うわーん。」
美里はわんわんと泣き崩れた。
暫く美里の背中をさすってやり、時は流れた。
泣きつかれた美里は着替えもしないですーすーと寝始めた。
1階にある美里のベッドまで運んでやった。
やれやれ、疲れたぜ。
俺は2階に登ると、呼びかける。
「ダミアーニいるんだろ?出てきてくれ。」
するとダミアーニが何処からともなく現れた。
「俺が知らなかったこの身体の持ち主ね記憶や知識を得ることはできないのか?」
「あるわよ。悪魔の力を舐めないでくれるかしら。それくらい簡単よ。」
ダミアーニはクスリと笑みを浮かべて答える。
「汝、隼人よ。失われし記憶を取り戻せ!リメンバー・ブレイン!」
ダミアーニが唱えると、俺の頭に身体の持ち主の記憶が蘇ってきた。
次回は隼人の回想編になります。




