第11話 話し合い
ダミアーニはひらりと身を交わした。
「カオスバインド!」
ダミアーニがそう唱えると崇はガタリと崩れひざまずかされた。
「何をする?話せ?隼人と美里を返せ!」
暫く冷静になるのを待った。そして俺は口を開いた。
「崇、落ち着いたか?」
「ああ。全て話してもらうぞ。」
「崇が気絶している間に、美里はあのドラゴンに食糧として火炙りにされたんだ。」
「!?」
崇は驚いた。
「その後、立ち向かったんだ。美里を助けるために。でも無理だった。木に打ち付けられて瀕死の重症を負った。」
「そんな、時に悪魔ダミアーニが私に手を差し伸べてくれたんだ。」
するとダミアーニは訂正した。
「少し解釈が違うかしら。私にも事実があるのよ。後で話すわ。続けなさい。」
「みんなを助けるためにダミアーニと契約したんだ。自分で決めたんだ。」
「っ!」
崇は悔しさを滲ませた。自分の無力さを友人達を人外にしてしまった。止められなかった悔しさを。
「ドラゴンをなんとか倒して、死んでしまった美里を助けるために合成魔術を行使したんだ。」
「合成魔術だと?あれは禁呪のはず。」
「そうね。人間達は合成魔術を禁じているわね。」
クスリとダミアーニは笑う。
「状況は分かった。だがこれからどうするつもりだ?」
「街へ戻ろう。」
「待って隼人。今のままだと目立つわ。イメージしなさい。人間だった頃の身体を。そしてヒュームチェンジと唱えなさい。」
隼人は言われた通りにする。
すると、隼人は人間だった頃の姿に戻った。
崇は赤くなり顔を隠す。
隼人は自分の身体を見た。生まれたままの姿だった。
「魔法で服をイメージしなさい。」
隼人は言われた通りにイメージした先程まで着ていた冒険者の服を。
そんな隼人を見て美里が言った。
「私も人間に戻れないの?」
「無理ね。貴方は亜人になってしまったの。」
「な?」
「でも安心しなさい。貴方は隼人の奴隷になりなさい。そうすれば誰も手を出せないわ。」
「拒否権はないわけ?」
「ないわね。貴方の安全のためよ。雌の竜人は貴重なのよ。飼い殺しにされかねないわ。」
美里は観念した。
「いいわ。どうするの?」
「隼人。美里の唇に口付けをしなさい。そして、我美里を奴隷として所有すると唱えなさい。」
隼人は美里とキスをした。すると、美里の右頬に紋様が浮かび上がった。
「あれが奴隷紋よ。これで美里は正式に隼人の奴隷よ。」
「服を美里に!」
ダミアーニはそう唱えると美里に街の人間が着ていたような服が着せられた。
「さて私は一度魔界に戻るわ。3日後また貴方の前に現れるわね隼人。」
クスリと笑い悪魔ダミアーニは姿を消した。




