第10話 美里と崇の苦悩
美里は現実を受け入れられないでいた。身体の変化、そして悪魔になった隼人を。
「美里。聞きなさい。貴方は一度死んだの。その後、隼人がドラゴンをやっつけたの。そのドラゴンの血肉で貴方は竜人となったの。」
美里は唖然とした。私が人外に?冗談じゃない。美里は激怒した。
「隼人!あんたなんてことしてくれたの?もう私普段通りの生活を送れないじゃない?」
「美里聞いてくれ。貴方は死んだんだ。こうするしか無かったんだ。貴方には生きて欲しかったんだ。例えどんな手を使っても仲間を2度と失いたくないんだ!」
(・・・)
美里は何を言い返せ無かった。そして暫く沈黙が続いた。
倒れていた崇が目を覚ましたのかムクリと立ち上がる。
そして、変わり果てた隼人を見て絶句した。
「な?」
「やってしまいなさい隼人。」
ダミアーニはそう告げた。
「嫌だ。俺は仲間を殺せない。」
「なら彼を置いて立ち去る事をオススメするわ。傷は治すから。ヒール!」
すると崇の傷はみるみる回復した。
やがて崇は口を開いた。
「お前は隼人なのか?」
「ああ。そうだ。」
「美里は?雪は?」
「美里はそこにいる。」
竜人を指さして隼人は答えた。
「っ!貴様、隼人と美里に何をした」
ダミアーニの方を向いて崇は剣を構えた。
「落ち着くんだ。崇、話を聞いてくれ。」
隼人は崇に諭した。
「問答無用、えいやー」
崇は突撃しダミアーニに切りかかった。




