第9話 合成魔術
(美里とドラゴンを合成するのよ。)
「な?美里はどうなるんだ?」
(竜人として新たに生を受けるわ。でも安心しなさい。貴方が考えているようなキマイラではないわ。)
悪戯っぽくダミアーニはクスリに笑う。
「わかった。どうすれば良いんだ。」
(美里を火から取り出して、竜の横に並べなさい。)
隼人は美里だった肉塊を火から取り出した。
皮膚は焼けただらて見るも無残な美里がいた。
「ちくしょー、美里。今助けてやるからな。」
隼人は美里を運び竜の隣に置いた。
「我に何をする気だ?」
「お前は今から美里と1つになる。」
「正気か?それは子奴が人外になるという事だぞ?」
「ああ。構わない。もし美里が俺は恨むのであれば、その時は俺はこの場を去るつもりだ。」
「ふん。決心は硬いのだな。良かろう。好きにするがいい。」
グリーンドラゴンは観念したようだった。
悪魔ダミアーニが姿を現した。
「決心はいいかしら?」
「ああ。頼む美里を救ってくれ。」
「人種と竜種よ互いの肉体を受け入れ1つにならん。合成魔術!」
ダミアーニがそう唱えると2人の身体が宙に浮いて重なった。
そして光に包まれた。
暫くするとそこには背中を緑色の鱗に覆われた裸の女性が寝転がっていた。
胴体は白く胸は僅かに膨らみがり、翼が生えていた。
暫く寝かせておくと美里の目が開く。
エメラルドの綺麗な瞳になっていた。
「んんー。私、確か焼かれて・・・あれ何も痛みがない。あれ身体がゴツゴツしている。」
美里は自分の身体を真探り不審に思う。全く火傷の痛みがないのだ。
「美里。良かった。本当に良かった。」
「あれ?貴方は誰。その顔まさか、隼人?」
美里は隼人に気づいた。でも身体が黒い、そして羽も生えている。魔族のそれだったのだ。
「貴方まさか!悪魔と契約したの?」
「そうよ。」
ダミアーニは答えた。
美里は固まった。本当の悪魔を目にしたからだ。




