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幸福だった世界をもう1度 ~2度目の人生も幸福になりたい~  作者: 年齢詐称余裕
エピソード1:プロローグ・原作改変~
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STORY7:決意と覚悟

「なんだと・・・」

父の驚く場面から始まる。


「見識を広げるためと、自信を取り戻すために旅に出ようと思います。」

数年開けるかもしれないんだ、そうだ・・・

理由は簡単だ。【ロストブレイドの世界】には本来プレイヤーがいるはずなのだが、その真偽が掴めない、そこでいるかいないかを確認しないといけない。

もし、プレイヤーが存在しなければ、Xデー自体がなかったことになるかもしれないが・・・

もしいたときにここで遭遇してしまったら・・と考えると確認しないといけない。


父、ブレイブは「どのくらい開けるつもりなのだ?」と。

「わかりません・・・一度回ってこの国を見てくるつもりです。」

母、ディボが慌てる

「今じゃなきゃ・・だめなの?そこまでして見識と自信が今必要なの?」


「ええ、私は外へ一度出たいのです、もちろんルミネス家の次の長たるものが長期で開けることもワガママなのですが、可能であるなら・・。」


父は厳しい表情で覚悟を促した。

「いいだろう、ただし。半端にして逃げ出したりするな、必ず自信を取り戻してくるのだ。私の子であるなら。」

母はオロオロして父を見て問う

「本当にいいのですか?この地区からグレイベルン門を超えたら、もはや何が起きるかもわからないのですよ?顔がきかないのですから。」


「いい。私もちょうどホープくらいのころはヤンチャして国を見物すると言って出ていったことがある、無断でな・・当然、父には謹慎で反省房みたいなとこに2日ほど入れられたけどな。ついでにいうと私は途中で怖くなって引き返してきたんだ、だからホープは私を超えるのだ。いいか。」


偶然なのか、父もそうだったのか・・引き返したのか。

「父上、母上、必ず無事に帰ってきます、ご迷惑と親不孝な子ですいませんでした。」

深々と頭を下げる。


「お兄様!!!」

ドタドタしてアドーが駆けつけてくる。

「なぜ、急に行かれるのですか?!鍛えてたのはこのためですか?」

アドーの頭を撫でながら言う、いつもより優しい顔をしているつもりだオレは。

「色々ありがとうな?兄として嬉しい。アドーもちゃんと父上と母上と仲良くな?」

アドーは不満そうに首をかしげる。

「は???お兄様、誰が留守番するなんていったんですの?わたしもついていきます!!!いいですか!!?お父様、お母様!!」


これには父も母もしかめっ面

「アドー。お前はダメだ、まだ子どもだろう?」

子ども、というワードに反応したのか態度が激化する。

「いつまでも子ども子どもって!大人になりたいの!だからついていきます!!」

父と母はお互い顔をあわせてお手上げのポーズ。

「いいですか、アドー。大事なことです・・危険だったらすぐ逃げなさい。命は大事ですよ。ホープもですが、危険もあるかと思うのです、約束できますか?」

母はこういうときやっぱり母だなと思う。

それは普段の雰囲気とは違う、強い女性そのものの表情だからだ。


オレは真摯に答えた

「アドーは私が守ります、必ず。」

アドーはそれに口を尖らせる

「お兄様はわたしが守るの!いい!?」


「やっぱりそういうことでしたか・・・」

呆れた顔したクロエがゆっくり歩いてきた。

「ブレイブ様、ディボ様、こうなれば従者である私もホープ様についていきます、従者というもの命にかけてもホープ様をお守りいたしますが、アドー様も必ず。」


父は覚悟のある面々に優しく送り出す。

「お前達、無事に・・帰ってくるんだぞ・・?いいな?」


ルミネス邸の門前まで歩いて大きなゲートを開く

ギィィィィィ・・・。

外には馬車をまたせていた。

「グレイベルン門より先の街まではお送りします、どうぞ。」


キャビンが開くと3人は乗り込む、後部の2人席にクロエとホープが。

その対面にアドーが乗る。

舌鼓(ぜつと)と手綱を軽く緩め、発進を促して出発した・・・。



馬車の中の沈黙・・・これからやっと、旅立つのだ・・・

本来の予定では1人でいくつもりだったのだが。

アドーがほどよい車輪の音と馬の蹄の音のリズムでうとうとしていた・・・


オレはなんとなく密着しているクロエの腰から抱き寄せていた。

代わりにクロエはオレの手を握っている。

これからどんなことが起きるのか、オレの知っていることからどんどんかけ離れていくのだから。



「あの・・ホープ様・・・」

赤い顔をして俯いているクロエが困惑しているようだ。

クロエってなんだか仕草だけは初々しいな。

そうだよな、18のときからずっとオレの世話をしてたようだしな。

男が父とオレしかいないってのも比率がな・・。


「アドー様がもし見たら困ってしまいますが・・・」

そう言われたときオレは余計に抱き寄せる力を強くした。

「・・・っ!」

アドーは妹だしなにを気にするかって?

オレの思い込みだろうけどきっと黙っててくれると都合よく解釈することにした。


オレは不安なのかもしれない、あれだけ鍛錬しても終わりがない。

正直クロエも強いけど上を見たらどれくらい強いのがいるのかもわからない。

オレがこうなるのも予想済みだったのか今日の衣装は戦闘向けの執事のような衣装だった。

布質も斬撃に強そうな細かい網目になってるようだし

肘とか膝はサポーターのようなもので補強されているようだ。

視覚的には服の内側に縫われているのだろうか?見た目にこだわっているな。

胸のとこもしっかり金属のプレートが入っている。


実際、ここからあることは実戦・・・死ぬ可能性もある。

模擬戦のように動けるかなんて恐怖や緊張があれば当然思う通りにうごけないこともあるかもしれない。

オレは・・・怖い・・。

クロエに情けないことにすがっているのかもしれないのだ。

情けない、ああ、情けない。


そりゃ日本だったら殴り合いとかだったらやったし自身よりガタイのいいのとやりあって死にかけたこともあるが、スケールが違う。


そんな心配もそばに対面のアドーはヨダレ垂らして寝ている・・・

余裕なのか、緊張感がないのか・・。


クロエのほうをふと見た。

表情から察したのか、向こうも気づけばこっちの腰に手を回していた。

表情も穏やかで

まるで「大丈夫ですよ」といっているような顔してる。


思ったのはクロエはどこであの剣と体術を覚えたのだろうか・・?

ルミネス家に仕える前はどうだったのか・・?気になるけど今は聞ける状態じゃない。


時間はもう日が傾いている頃、大きな要塞が見えてきた

グレイベルン要塞・・

規模が大きい高さもあり、砲台やクロスボウなどの台座とか。

強固な外壁で囲まれており、魔法障壁なのか?薄い緑の膜で覆われているようだ。

衛兵のような騎士がノックを3回してきた

そのあとキャビンをゆっくりと開けてきた。

「ルミネス家の!御用は?」


オレはビシっとした立ち振舞いのつもりで

「ホープ・ルミネスだ、グレイベルン門を開けてもらいたいのだが、通せるか?」


衛兵騎士は怪訝な顔をして問う

「理由をお聞きしても?」

オレは即座に答えた

「この地方から出るためだ、出たら即、閉めてほしい」


衛兵騎士はコクリと頷く。

「承りました、誘導いたしますので御者は従うようにお願いします。」

馬車のまま要塞の普段解放しない緊急口から馬車を通す。


そして要塞から出て、少ししてグレイベルン門が見えてきた。

一度またそこで止められる。

3回ノックして開けてきた瞬間・・・


「ホープ!!!」


めっちゃ怖い顔にして睨んでる女。

エルナーシア・グレイベルンだった・・・


「なぜ・・?!」

おかしい、なんでこんな都合よくいるんだ???


多少ご立腹で発言したエルナーシア。

「たまに要塞で偵察の望遠レンズで景色みてるんだけど偶然遠くからルミネス家のいつも使ってる馬車が来たから!」


なるほどね・・・そういや本来の立ち位置だったっけそれ・・・

原作知識がここでも約に立っているとはいうも不本意だった。

本来連れて行く気がないからな。


「この際だから連れていきなさいよ。拒否権はナシ!わかるわよね!」

もはや礼儀もなく素が出ているのだった。

クロエは慌てて制しようとするのだが。

「エルナーシアお嬢様?!」

エルナーシアが強引にアドーの隣に乗り込んでくる。

「クロエ、問答無用よ。もう決めたから。」


もう素がこれだってわかったらオレは驚かない。

「危険だぞ?いいのか・・?」

エルナーシアは即答

「覚悟の上ですわ、むしろホープ!逃さないから!自信を取り戻した瞬間、わかってるわよね?」

見られる前にオレもクロエも慌てて手を離したり抱き寄せるのを辞めたが。


「ホープ、あなた。今セクハラしてましたの??いいご身分ね?」

エルナーシアは見ていた。

「ホープは油断なりませんわ、昔わたくしの・・・」

オレは知らないので???となっている。

多分オレ ではないホープかでっちあげだろう。


らちがあかないので先に進もうと促した

「わかったから門でるぞ!」

門がゆっくりあがっていく・・・


「どうせするならわたくしにすればいいのに・・」ボソっと聞こえた気がするが、オレには聞こえていないことにしよう。




門が上がって再び馬車が走り出す・・・

ここから始まるんだ・・・

これで・・・やっと・・・オレが史実に殺されずに済むはずだ。


原作でエルナーシアとホープは・・・

史実通りだと、死ぬんだ。

本来はプレイヤーの手で。


だから思いっきりあがいてやるんだ。

ここから幸福の続きを見るために・・・。



ーーーーーーーーーーーーーエピソード1ENDーーーーーーーーーーーーーー



結構序盤は人物掘り下げが多いんだけど

理由はきっとあとでわかる・・はず。

やっとこの先くらいから謎がちょっとずつ分かってくると思う。

ここまでがエピソード1です・・・

読者さんありがとうございます。

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