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幸福だった世界をもう1度 ~2度目の人生も幸福になりたい~  作者: 年齢詐称余裕
エピソード1:プロローグ・原作改変~
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STORY4:帰路と家族愛

帰りの馬車の中

自身の見ている景色はゆっくりと明るさを失い、少し橙色の光が目に刺さる。


「今日は疲れたな・・。」


外から入ってくる声が穏やかに耳に触れる

「本日はお疲れ様です、ホープ様。」


馬車はリズムを崩さずに車輪とのハーモニーを奏でている。


・・この先やらないといけないこと、この剣だ。

ルミナイトセイバー、この剣は思った以上に重い。

自らを守る、それだけではない。

今後誰かを守ることになったら、自身だけでなく周囲も守ることがでるだろう。

そのためにはこれをキチンと使いこなせないと、2度目もフイになる。

できるのか・・?でも前世・・でも人生そうやって過ごしてきたじゃないか。

いじめ、パワハラなどの辛いことも切り抜けてきた。

苦行という苦行、オレにとっては苦行だったのだ。


メンタル強者として、壁は超えるためにできること・・それが今は剣を振れるようにすることなんだろう。

辛いことの定義は個人によるが、オレにとっての辛いは多分・・・

精神が正常な時点でなんとか保たれている。

物怖じしないことだ・・・。


そんな事を考えているうちにルミネス邸へ到着していた。

御者が到着を告げた

「長い時間、お疲れ様でした。」


オレはキャビンの扉をゆっくり開けると

微笑みかけるその人は、クロエ。

「ホープ様、おかえりなさいませ。」


お出迎えだった、なんだか疲れが取れたような気がした。


重いドアを開けたとき

両親のお出迎えとアドー、そして16人のメイドたちが揃って

オレを出迎えてくれる。


1つだけズレた声と揃った声でお出迎えの言葉が耳にぶわっと流れる。

「おかえりなさいませ、ホープ様!」

「お、おかえりなさいませっ!!」

またしてもやれやれといった態度でクロエが見た先は、ジーナである。


父、ブレイブは

「戻ったか・・・どうだったか!?」

母、ディボが

「大丈夫だった?なにか失礼はなかった?」


両親は心配性なんだな・・貴族とはいえど人の親なんだな、と思ったよ。


「はい、なんとか話はまとまりまして、形式上は白紙ですが保留で落ち着きました」


それを聞いた2人は揃って安堵の息が漏れる。


「お前が選んだことだ、本来ならば許されないことなのだが・・私はお前のワガママを聞いてあげたかった、父としてな。」

「私はあなたを愛していますもの、お腹を痛めて産んだ子だから。」


両親はどこまでも甘かった、貴族らしからぬ溺愛っぷりなのかもしれないし

自身がどういう目で貴族ということを理解してるかは不明だ。

だが偏見もあるかとおもうが貴族はもっと厳しいものだと感じていたから

オレのワガママは基本通らないものだと感じていた

オレだけではない、あっちのグレイベルン家もそう。

礼儀と家族愛は別モノ、なのか?それともオレの無知がなにか認識を誤っているのか?

今はわからないが以後少し注意しておくことにする。


「ホープも帰ってきたから食事にしようか。」

父は合図を出して食事を振る舞うよう指示をする。


「お兄様!わたくし光の巫女の資質を持っているようでしたわ!褒めてくださいまし!」

アドーが今にも気持ちだけは天井を突き抜けるほど飛び跳ねている。


光の巫女。

アンデッドを浄化したりする「ターンアンデッド」

光の領域で魔除けになる「アンチダークネス」

癒しの力「清淨なる光の加護」


これはロストブレイドにおける

「シャインプリーステス」という職のことを指しているのだろう。

オレ、ホープは本来「エクストラブリンガー」

光剣という武器カテゴリーを装備できるのだが、プレイヤーキャラではないので、おそらくルミナイトセイバー固定だろうと思うが

まだわからない。


食事が運ばれてきた。

席に座ろう。


椅子に座って、机をトントン・・行儀が悪い。

落ち着かないのだ。


隣にギシ、と椅子の座る音。

「おにーーーさまっ!!」

人懐っこいなこの妹は。


アドーは実の妹だが、兄にベタベタするキャラなのか?

たしか設定では3つほど下だったはずだ。

オレがXデーにしくじるとアドーも不幸になる。

なんとか史実からずらしていかねばなるまい。


「ね、ね、まだ褒めてもらってないよ?ほめて~~」

甘えんぼだな・・・。


頭にポンと手を置いて少しクシャっと優しく撫でる

「いいこだ、頑張っている。でも体調には気をつけなよ?」

兄として、元を想定してそれっぽく振る舞う。


花が咲きそうなほどパァっと微笑んだ。

「嬉しいな・・・。」

なぜか顔を赤くする、照れてるのか。


「アドーはいつも甘えんぼなんだから・・もうこどもじゃないんですからね?」

母は優しくめっ!といった雰囲気。

「いいではないか、それだけホープはアドーに優しいのだろう。私は幸福だよ、こうやって家族で過ごせることが。」

父も代々こうやって過ごしてきたのだろうか、オレはホンモノではないかもしれない。

けど、きっと元のホープもこうやって人に優しかったんだろうか?

周りを見てるとそう感じる。


「あだっ!!」

転んだのは言うまでもなくやっぱりジーナだった。

またしてもクロエはジーナに歩み寄り手を差し伸べて立たせた

「ジーナ、あなたはメイドでもあるけど、女性であることもわすれないで。ケガしたら大変でしょ?」

「せんぱぁい・・・」

涙目で喜びながら手を取って立ち上がった


日常こういうやりとりなのだろうか?

微笑ましいドジっこと元メイド長だった。


食事もすましてメイドたちは片付けをして次は彼女らの食事だ。

クロエと残りのメイドたちも配膳して食べ始めた。


そしてオレは浴場へと向かう

1日の疲れを癒すのはやはり風呂だろう。

脱衣所できれいに服をたたむ

「仕事できなくなってからだらしなくなったから、こういうことくらいからきっちりしていきたいね。」


独り言をつい漏らしてしまった。


自身のカラダを観察したが

骨と皮ではなかったようだ。

ほどよく筋肉はあるようで、しかしあの剣の重さは扱えない。

やはり決めた、鍛えることと剣を扱えるだけの基礎的なものはないと。


カラダを洗おうと小さい椅子に座ってボディソープを探したが、あるわけない。

そうだった、便利なものはないよな。

あいにく布というかタオル的なものはあるようだったのでそれに石鹸がある。


そのときだった。


ガラっという音

「し・・し・・失礼しまっ・・す!!」

振り向いたそこには、タオルを巻いているジーナだった。

「今日は・・当番なので・・お背中、お流ししますっ!!」


お、おい・・・

定番かよ、まぁ貴族だとこれあるもんなの??

いやまてよ、これはゲームの世界だからまかり通っているだけなのかもしれん。

本来の中世ってそんなにお湯とか都合よくでるもんだったのかもわからん。


現代社会におけるネットゲームの世界モチーフなら一部都合のいいことがまかり通ることもありうる・・・

あくまで中世風?なのか?リアリティありすぎたらそれは問題なのか?


オレは頭が痛くなりそうだった。

リアリティとネットゲームでのモチーフ世界の混同が判断を鈍くしているからであった。


まぁそれでいいってなら従うまでだ。



「で、では・・・」

背中から丁寧に洗っていき、腕やら足やら・・・。

胸板も洗っているが・・・目の前の目のやり場・・タオルといえど。

「ひゃああっ!!」

ジーナの声が裏返る悲鳴!

「!!!??」


オレは混乱した、なんだ・・?オレなにかやっちゃいましたか?

定番の無自覚系やってる場合じゃねーんだわ。


「な、なんでもありませんっ!!」

なんか顔が赤いけどまぁいいか・・

オレのが反応してたとは・・・節操ないのは最悪だ、生理現象といえど。

中身の本来の実年齢に対してオレ精神若いんじゃねーのかな・・。


トラブルはあったといえ、なんとか終えた。


湯船に浸かるが、ジーナはでていかない。なんで?


「あ、あの・・・一応不敬に当たるとは思われますが決まりで当番はこのときに入浴しろと・・。」

ジーナはすごく離れた場所にいる。


目をあわせないようにそっぽ向いてオレは言い放った。

「決まりなんだろ、なら・・いい。」

事故らないように促す

「その代わり先にでて、頼むぞ。」


「は・・・はいっ!!」

バシャバシャと音を立てて慌てているようだが、オレはそっち向かない。


1人でもできるんだがこれもなんか都合なんだろうな・・・

もうどこまでがガチ中世なのか、ゲームの都合なのかわからん。

当然こんなイベントはないんだろうけど

プロデューサーなんとかいえよwww


そんなこといっても答えてはくれないだろう。

オレはゆっくり疲れを癒すことにした・・・



本来はこういったものもありえないのですが

ご都合の補填が基本世界観が中世を理解してない作り手によるネットゲームであるため

半端にハイファンタジーでゲーム要素をローファンタジーにしていると思っていただければ。

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