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STORY23:痕跡①ー確認ー

ほどよくしてビギリニアの街が見えてくる。


規模は村に近い感じの発展途上の町。

門には自警団のようなものが左右にいて見張っており、不審なことがないか。


小規模ながらお店があり、名産はないが、食事に関しては屋台のようなものも少なからず存在している。


町人はやはりこちらの魔導自動車(エーテルヴィーグル)が珍しいのかガン見してくる。

「インフォメーションメッセージ、目的地到着、徐行しつつ所定のパーキングポイントを制定してください。」


オレはGPSのようなもので移された俯瞰でのMAPをみて

宿らしき場所の隣のスペースを指定した。

「了解、ただちにパーキングポイントへ停止いたします。」


便利なものだな、馬車やこれがないと結構時間ロスるから。

「停止しました、お疲れ様でした。」

静かになった魔導自動車から降りる、閉めたドアからガチャリとロックが掛かる。


「じっとしているのも結構つらいものですね。」

肩を回しつつクロエが感想を述べた。


「んーーーー!!馬車よりは快適だしいいと思うけど?」

アドーは思いっきり伸びをして満足そう。


「ついたわね、やっと旅としては中間ってとこね。」

エルはまだ先があるぞといわんばかりに語る。


オレも降りてドアを閉める。

カードキーのボタンを押す、また多少抑揚のある音声がする。

「ドアをロックします・・・」


エルがなんかもじもじしながらこちらに歩いてきて手を差し伸べてくる。

「ん!」

なんだよ、ん!って?

「はやく・・・」

少し普段より勢いを失った声。

そしてそれでも照れくさくてスルーするオレである。


「もう!察しが悪いわね!早く手をつなげっていってんの!!バカなの?!」

バカはひどくないか。

「るっせーな!ん!ってなんだよ、ん!ってちゃんと言葉にしろよ!」

オレもバカと言われて反論。


「いいから手ぇかしなさいよ!!」

強引に手を捕まれ指を絡ませた。

「・・・・っっっ。」

勝手に顔真っ赤になってら、何なんだこのエル。

なのでイヂワルなオレは握り返して指に力を入れてより強固な結束に変えた。


「・・・っっっ!!∑」

ほどよくして言葉を発さなくなった。


「素直じゃない感じでしょうか・・・」

クロエはジト目で腕組みながら見てくる、これ毎回そうなるのかな・・?


アドーは顔真っ赤で口を尖らせて見てくる。

「お兄様・・・罪づくりが上手だね・・・。」

罪ってなんだ?!!なにが罪なんだ?!!

このデレエルになった結果か??


もう毎回この茶番か・・食傷気味にならねーのかな・・?

とかいってオレがそれでもなんかこうなるのを期待している気がする。


いい加減オレは先へ進むための段取りを考え、述べた。

「当面、ここはおそらく平和なハズだ。」


3人声を揃えて疑問符。

「ハズ?」


あくまで仮の話だ、いまだにプレイヤー、もしくはプレイヤーNPCにあたってた人物たちにはあえていない。

いわゆる勇者パーティってやつだ、存在してるかどうかを確認するためには

盗賊団が悪事を働いているかどうかなのだが。


今まではオレがホープとして存在していたことで行動した結果、あとの話がズレこんで因果を歪ませていたという認識で仮定する。


だが、ここは本来プレイヤーがスタートして物語の始まるエリアだったんだ。

つまりここからルミネス領まではプレイヤーが存在してた場合はプレイヤーの介入する地点となる。


ここで確認すべきことはプレイヤーの概念が介入したか否かで考える。


「とりあえず、ここで困りごとがないか聞いてみることにしよう。」

オレは発想として丸い提案を出す。


「わかり・・ました。」

キョトンとしているクロエ。


「なんだかわからないけど、困ってないか訊けばいい?」

することだけを考えたアドー。


「悪いやつがいればぶっとばすってことでいいわね!」

鼻をふん!と鳴らしていつもの調子が戻っているエル。


油断はならない、あの黒い甲冑がこっちにきていないかだけ特に気になることだが・・・。


町の人間に聞いて回るが、返ってくる答えが

「町に盗賊団、もとい町を脅かす人たちがいた」

「お尋ね者がリーダーをしていた」

「冒険者の方々が救ってくれた」


つまりは冒険者、のちの勇者パーティと言われる連中のことだ。

存在していたのか、または別の形で解決したかだが・・・。


そう、本来はここがEP1:【始まりと旅立ち】のスタート。

なら、例のアレを疑う。

それがなんとかなれば解決としたい。


「この町は問題解決した方々がいるようですね。」

クロエが結論をだすが。


「もういいんじゃないの?先いく?」

エルはもう先へ行く気がマンマンではある。


アドーが足でリズムをとりつつ

「わたしたちの介入することないんじゃ・・?」


解決済みだが、ここってたしか・・・クリア後に、レイドボス&大討伐が発生するとこだったような・・?

この世界にも存在するのか・・?


「まて、まだ調べていないことがある、これは本当に解決したのか?」

オレは確証がないのでそこだけ確認するつもりだった。


クロエは怪訝そうな顔で

「確認・・ですか?」


アドーは退屈そうだ。

「もう行かない?解決してるっていうし。お兄様は用心深すぎる、まぁ、そこはいいとこだし安心するんだけど。」


エルはいつものように鼻をふん!と鳴らすのだが

「なんでもいいわ!腕がなるわね。」

なぁ、毎回思うんだけど最初と全然性格違わないか??


いや、これがやっぱり素だとしたらグレイベルンの血ってこういうものなんだろうか?

要塞や門ありきで剣に優れた家系みたいだし。


なんか騒がしい・・・悲鳴が1つじゃないぞ?!


「魔物だ!!!こっちに来るぞ!!」

町人が騒ぎ出している。


「町の外から結構な規模で魔物が結構きているんだ!!助けてくれっ!!」

む?やっぱりこれは・・?!!


鼻息200%増しでふんふんひくひくのエル。

「きたわね!いくわよ!!ホープ!!」


クロエはやれやれと。

「落ち着いてください、エル様。」


アドーは結局この事象に緊張しつつも戦闘態勢である。

「サポートするね!!!」


ちょっと慣れた頃が怖いんだよ、車の運転もな!

なので油断は禁物で、オレも気持ちを入れ替える。


オレは抜いたルミナイトセイバーを握り、力が入る。

何度目だろうか、こうやって剣を抜くのは。


いわゆるゴブリンのような魔物が複数!

「だらららららぁ!!!」

オレは慣れたのか光弾を連打できるくらいになっていた。


1匹、2匹、3匹!!

倒れていくゴブリンのような魔物。


エルが駆けていくなか流れるように剣技で両断していく、エルは力強い。

「造作もないことでしょ!かかってきなさいっ!!!」


アドーのサポート!

「月の祝福にて、強い意思を!ルナブレス!!」


エルが加速している!!!

「いいじゃない!さすがねアドー!!」


静かに前に出て、流れるように剣を振り回す。

鮮やかに踊るように・・クロエの剣技は美しい。


横のコウモリのような魔物にナイフ2本もものホルダーから指で引き抜いて即座に投げた!


1匹の左右の翼に1本づつ的中、投擲は相変わらず対したものだ。

コウモリのような魔物は墜落した。

「ゆるいですね・・。」

クロエは器用だな。


「なんか多くありません?減る気配があまりないですが?」

クロエが疑問に思っている。


アドーもちゃんと攻撃に参加する。

「後方支援も任せて!!」

ダダダダダダダダ!!!

光弾を高速連射している、うん、オレのよりレートが早いようだ。


FPSゲームの銃のように弾が飛ぶ。

小型の魔物は殲滅されていくが、中型が何体か迫ってくる。


ホブゴブリンのような棍棒持ったのがいたり

斧を担いだオークのようなものがいたり

魔物の名前は逐一覚えていないが原作でみたような魔物。


とりあえず魔物をなんとかしないとな。

まだまだ本当の幸福までは先になりそうだ。


ここからルミネス領まで

なにがおきるのでしょうか???

作者自身としてはいいたいけどいえないっ!!


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