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STORY17:王都へ①ー前夜ー

教祖の訃報のようなものを彼の妻に報告した。

彼女は声を出さずに涙を流すがそのまま去っていく・・・。


後味の悪さもある。

日記の内容を見ると不本意だったのだから・・・・。


食事を済ましたあと今夜も同じ宿を取ることにしたんだ。


宿・・3泊目・・・

部屋割は、アドーに決めさせることにした。


おいwww


ふざけんなw2-2配置はおかしいだろwww

また3Fか!302号室にオレとアドー。303号室にクロエとエル。

最悪の組み合わせだ。


騒ぐんじゃないぞ。

相部屋にできるようにはなっていたのだが、そこではない。


各自部屋配置の通りに入っていく・・・


ーーーーーーーーーーーーーーー303号室組ーーーーーーーーーーーーーーー


「デタラメな配置にされてしまいましたが・・・」

どうやら若干宿泊客が増えたようで部屋割的にはアドーが気を使ったようだった。

「なんでアンタと同じ部屋なのか、アドーには問い詰めたいとこよね。」

2人は完全に割り切れているわけではない。

猛獣を同じ檻に入れてしまった、そんな感じである。


「ねぇ、1つきかせてもらっていい?」

エルは普通のトーンで質問している。


「なんでしょうか?エル様。」

何を訊かれるのか内心困りそうだった。


「いつから関係もったの?」

やっぱりそういう話だった。


「いつからって、ホープ様の18の誕生日からですが?」

バレているので話すしかないクロエ。


「ウソね。態度見てると相当親しい。」

確証はなかったが、あそこまでムキになるほどのことなの?

っていうけどあたしも相当ムキになってたと思う。


「エル様を出し抜くには、ああするしかありませんでしたから。」

以前と違ってもはや開きなおっていた。

エルは宣言した。

「立場とか、そういうの抜きで、女として勝負するしかないわね。この話だけは立場とか身分はヌキでケリをつけるわよ?」

多少反省したようだった。


「ご配慮、感謝致します。」

直後にエルがツッコんだ。

「勘違いしないで!女として勝負するのに身分とか立場とか言い訳またされたらたまったもんじゃないもの。次は言い訳させないから!」


少し柔らかく顔を緩めた

「望むところです、大人の女性としての矜持、お見せ致しましょう。」


2人はなんだか1つ打ち解けたようで、この場からホントのライバルであり、よき仲間としてもう1度絆が結ばれた。


「負けても、恨みっこはナシね。」

エルはここから顔を緩めた。

「ねぇ・・キスの味ってどんな味なのかしらね・・・」


クロエはホープの従者としてではなく1人の女性としての顔を見せて

「胸が暖かくなる紅茶のようです・・」

そう発言したあと、大人の余裕もない茹でダコのような色した顔で俯いている。


ベッドの横に座り、脚をバタつかせながら

「ふ~ん、そうなんだ・・・」

出し抜かれているので少し悔しそうではある。


マジメな話題を振ったエル。

「アドーの光の巫女ってなんだろう、一回別の意識っぽいのが語ってたのは・・?」

「わかりません、ルミネス家は月に関わる言い伝えがあるとか聞きましたが?」

クロエは事情通というか10年も仕えているので書物とかも読んでいるようだった。


エルは驚く

「え?グレイベルン家は星についての言い伝えと書物があるけど・・あれ、ヨタ話じゃないの?」


クロエが呆れる

「わかりませんよ・・・そちらの事情を全くご存じないので。」


「ここで悩んでも仕方ないわ、いつかわかるといいわね。」

クロエも同意だったようだで返答した。

「今日はこのへんで休みましょうか、明日は王都へ向かいますゆえ。」


そういって2人は眠りにつくのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーー302号室ーーーーーーーーーーーーーーーー


「お兄様、明日は王都よね、ちょっと怖い・・。」

当たり前か、神父だったものから王国の記章がでてくるんだから。


「正直、今度こそ死ぬかと思った、まだ何も成し遂げてないのにな。」

自嘲気味に弱音を吐いてしまう。


「お兄様、無事でよかった。」

またあの状態を思い出したのか、アドーがしがみついていくる。

嗚咽しながら急に・・、さっきまで平気だったはずなのに。

オレは抱き返して頭を優しく撫でていた。


「お兄様・・お兄様・・・っ!」

不甲斐ない兄ですまん、でもなんとか剣のおかげでどうにかはなったが

ルミナイトセイバーのことをあまりまだよくわかっていない。

今後はああいったミスがないよう理解度をなんとか高めたいんだが


原作どうだったのかどうも曖昧で困っていた。

この世界におけるゲージを溜めるといった行為が不明だからだ。

以前は実体剣のような感じになりかけてたりしてよくわからない。

完全透過してたりな。


あと1つ疑問がある、アドーの【永遠たる光の福音】というのは?

それを問うことにした。

「実は・・もうだめかなとおもって祈ってたときに別のなにかがわたしを引っ張り出して外に出されたの、必死に意識の扉みたいのを叩いたけど、勝手に他の人がわたしを通して喋らせてたみたい。」


光の巫女、ソルレイン・・・といったか。

まだわからないことだらけだ。


オレは徐々に恐れていたことがわかってきた。

本来のホープの枠をはみ出していくにつれて、知らない事が増えていく。

オレは正直ここまでは良かったと思っているが、これによってもっと他の人が不幸になっているのではないかと思うようになっている。


整理しよう。

【ホープ・ルミネス】と本来なら婚約していた

【エルナーシア・グレイベルン】は史実通りだとプレイヤーに倒されて戦死するのだ。


そして兄の死のショックを隠せないアドーは・・・そう・・

レフラルド教へ出向き、巫女として信者を増やしていく・・


謎なのはそこで司祭として最初からアドーが黒いローブに身を包んでいたのだが、しかも【深淵の司祭アドーとして】

しかもそこだけだったはずだ。


いない・・・!?アイツが。

まぁある意味改変してしまっているのでいなくてもおかしくない。

色々謎を探りすぎているが、わかったことはプレイヤーとして体験した内容ではわからないことばかり。


最初は手際よく自身だけ史実を回避するつもりが実は・・・

世界を巻き込んでいるのでは?

オレは自分勝手に自身だけ良ければいい、はいそーですかにはならないんだ。


また・・余計な事を考えてしまっている。


「お兄様、どうしたの?」

またボーッとしてたみたいだ。


「なんでもないよ、考え事してた。」


アドーは全然関係ないことを急に訊いてくる。

「お兄様、クロエとなにかしてるの・・知ってるよ、でもさ・・・」

やっぱり定期的に覗いてやがったのか・・。


「クロエとエルおねーちゃん、どっちが好きなの?」

目を真っ直ぐこちらに向けてくる。

「かわいそうだよ、どっちも曖昧で・・そういうのよくないよ。」


わかってるんだよ、でも今はそれを考えるには余裕がなさすぎる。

でも、少しずつわかりかけているんだよな・・

その答えを確定するにはもう少し時間が必要なようだ。


「お兄様は、優しさだけで女のコをなんとかできると思っている、それは違うよ?」

そんなの・・・知ってるよ・・・

だって、オレは優しいという言葉が呪いだということを知っているから。


優しいは残酷、期待をさせる悪い言葉。

そうか・・・かつてオレ自身が体験したことのあるイヤだったことを

現在相手にもしてたんだな・・。

わかったよ、お前ら。


「ああ、身にしみたよ。」

器用にこなしていたはずだった男の不器用な一面が1つ向き合えた気がするんだ。


もう、迷わない。

納得のいく幸福を探すために・・・。


アイツとは一体。

劇中原作というものではどうやら兄の喪失によって領から出ていって

司祭として闇落ちのようなことになっていたようです。

基本このメンバーはクロエ除いた3人はストーリー上のボスだったことだけがわかります。


劇中の原作ゲームのストーリー面がホントはどんな話かはこの本編ではざっくりとしか語られないということで。

大体解決後くらいに語れればいいなとそういうノリでやっていきます

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