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STORY15:攻略戦

納得がいくかどうかは別だが、ひとまずは話はできた・・・と思う。


「おっそいわね、早くしなさいよ。」

「なにを話していたんですか?お兄様。」

よし、これでなんとか先へいくことはできそうだな。

相手の残存戦力が不明ではある。

かといって領主の存在を確認するのにもう躊躇していられないということと、ひとまず街の人たちは現状できる範囲では解放できたと考えたい。


奪われた金も一部再分配できたのか、街は少し活気が戻ったような気がする

あくまで気持ち程度ではある。

捕まっていた人々が解放されたのも影響はあるだろう。


領主の館へ、まず行こう。

慎重になりすぎて逃げられる前に、まずはこの事件の真相を確認しなければ。


慎重にだが、早歩きに近い感じで丘の上の領主の館を目指している。

目を見張って一応周りを確認していくが、少なくともオレらの視界には怪しいものはいない。


徐々に丘へ近づいていく。

「妙ね・・あれだけで終わるほどアッサリしてるわけがないわね。」

「わたしもそう思います、まだなにか手札を残しているのでは?」

「それだったらあの首無しの騎士を倒した時点でなにかおきそうなものだけど??」


3人はやはりこの状況に不自然さを感じている

当然オレも

「教祖って結局だれだったんだ?神父は教祖ではないよな?あくまで神父だと思うしあいつはどこにいったんだ?」


領主の館が見えてきた。

思った以上の規模の屋敷といった感じで

門からして馬車が2台は並んで入れる程度の幅の門だった。


「こいつぁ・・結構やってんな?」

確証ではなくとも過去に搾取していたとなると相当だ。

ただ先細りする街でこんな莫大な金が取れるとも言い難い。

なにか別の場所から引っ張っている?


教会の礼拝者のアンデッドを思い出した。

アドーが言ってた、あの命の冒涜とは?

なるほど!!あれは街の人じゃないのか!


つまり外部から街に流入していたのは普通にあるということ。

グレイベルン門のほうからこっちには来る人がいるという話だな。

身なりのいいやつは、どうなる???

オレらは服装を偽装した、狙われなかった。

知らないで身なりがわかるやつは・・・?


そうだったのか、わかった。


街へくる外部の人は背教として殺されて金品を奪われている

アンデッドに変えられダミー礼拝者として並べられていた。


金はこれだけではないが最初に教会や領主を立て、図式を作ったものが意図して初期投資をした者がいる。


ゆっくり順に説明して仮定を立てた

「クサいわね・・たしかに辻褄があうような話ね。」

エルが頷いて話した。


「ホープ様の冷静な情報整理と考察ですね、脱帽致しました。」

クロエも同意。


「お兄様はやっぱりすごい!」

目をキラキラさせて感心するアドーである。


「もはやここは礼儀は要らないようだな。とは思うがやっぱ最初はちょっと丁寧に挨拶だけして、怪しい素振り見せたら一気にいくぞ!」


??!!!

門番もいない・・門は開いている・・・

「一回玄関で呼びかけてみようか。」


コンコン!ドアノッカーの大きな音で呼びかけた。

・・・・・。

反応がないぞ?


ゆっくりドアをギィィィィと重い音を立てて開けていくことにした。

人の気配が全くないが・・・?

「書斎と寝室と金庫!を探してくれ。すでに逃げたか逃げる可能性がある」


オレのカンでしかなかったがひとけもないし、むしろ門番や見張りもいないとなるとなにか怪しい。


あの神父も見ない、そして教祖はどこだ??

あの神父は魔物に任せて逃げたということは個人の戦闘能力がないのか、他にすることがあって時間稼ぎかのどっちかだろう。


「分担しよう!!、戦闘的脅威はないものとする!!」

「わかったわ!!金庫を探すわ!!」

「わかりました、わたしは寝室へ。」

「わたしは書斎にいくね、お兄様!!!」


オレは出入り口で足止めさせるか?それとも・・?


ーーーーーーーーーーーーーーーエル視点ーーーーーーーーーーーーーーーー

金庫っぽいとこは・・?

「あああーー!!」

向こうから声がする、あの声はアドーかな?!

あたしはアドーの声がするっぽいほう、さっき書斎っていってた。



ーーーーーーーーーーーーーーーアドー視点ーーーーーーーーーーーーーーー

2Fで片っ端から部屋を開け閉めして確認しよう。

駆け足で階段を登る・・


なによこれ、螺旋階段とか大変なんだからもーーー!


一番手前の部屋から。

1つ目、違う!

2つ目、これも違う!

3つ目、これでもない!

4つ目、ああーーもう!!


なんか広そうな部屋の違う様子の扉?

バァン!!

「あ・・・これ書斎・・?!」

「あああーー!!」

書斎の机の横には四角い箱!

金庫の扉が開いてる・・・。

これ・・手遅れ・・?


ほどよくエルおねえちゃんがきた。

「どうしたのよ!!」

「金庫!開いてた!!」

金庫のドアが開きっぱなしであると。


「まずったわね、出入り口をかためるわ!」

「うん、わかった!!」


出入り口へいくことに・・・


ーーーーーーーー少し時系列はわずかにさかのぼるクロエ視点ーーーーーーー

1Fをわたしは探すことにした、寝室はどこかしら。

右側の奥から片っ端からみていくしかないでしょう。


開けては目視、開けては目視、を繰り返す

気配がする部屋が何個目かにあった。

ガチャっ!!


衣服の乱れのある女性が1人拘束されていた

拘束を解き、即席でここのシーツを周囲にくるんでもらう。


「ここを出ましょう!」

拘束されていた美しい女性は

「うぅ・・っ!!」

恐怖で言葉がでないようだった

肩を貸して走ることにした・・・

その最中に

「あああーー!!」

アドー様?!!

わたしは人を抱えています、任せます!!

そう心に思い外を目指す。


ーーーーーーーーーーーーーーーホープ視点ーーーーーーーーーーーーーーー

オレは大声のする2Fへ一度いくことにしたのだが2人が戻ってきた。

「外!逃げてるかも?!」

「外確認しなさい!!」

なんだって?!裏目にでたか?

「ちょっと!?出入り口封鎖してたんじゃないの??」

エルが注意してくる


「2Fに今行こうとしたのだが・・・」

「すれ違ってないの?!目!どこついてんのよ!!」

んなこといわれてもなぁ・・


1Fに人を抱えたクロエが通った。


クロエを除く3人でまずは外を見た、丘を駆け下りていて、なにか袋を背負ってる身なりのいい男が・・・。

「はぁ?どっからわいたんだあいつは?!!」


クロエは女性に肩を貸しているようでチェイスできそうもなかった。

「お願いしますね、ホープ様、エル様、アドー様。」



3人で男を追おうとする矢先、また教会にいた騎士と同じような姿の人間の騎士である。

「ここはすんなり追わせるわけにはいかないのでね。」

「ここまでされて黙っていると思うなよ?」

2人の騎士が邪魔をしてくる。


オレはさっきの戦闘をフィードバックしていた。

ルミナイトセイバーの運用についてだ。

「邪魔なんだよ、そこを即どいてもらう!!」


エルも大体あの戦いで理解したようだ。

「アドー、アシストお願いするわね。」

「はい!エルおねえちゃん!」


「清淨なる光の波動よ・・」

アドーがアークディザスターの詠唱を始める。


「させるかぁ!!!」

騎士がアドーの詠唱を妨害しようとする

ギャリィィィ!!!

「お生憎様ね、アンタ目の前のあたしを無視するなんていい度胸じゃない。」

エルがカバーに入った。


距離は一定を保っている。

阻止しようとオレのほうの騎士も無視するように駆け出す。

「おいおい、どこへいくんだよ!!」

腕を掴んでこっちに振り回すように引き戻す

デュラハンロードと比べればもう緊張感が薄れている。

ただやはり油断はならないのだが・・・。


引き戻して体幹を崩した騎士の足を自身の足のレガースの部分で思いっきり足の背面から払うように蹴り飛ばす。

大きく姿勢を崩して仰向けに倒れそうになっている。


そこにオレはルミナイトセイバーの刃を心臓であろう部分に突き立てた。

以前のように鎧や剣が抵抗もせずに透過するように鎧の中の肉に通る。

飛び散る血しぶき・・・。やはり後味は悪い・・。


騎士は1人絶命した。


エルは激しく剣撃で火花を散らしている

しかし以前のように弾かれたりせず、今度は逆に力の動きを逆らわずに流れる動きで制していた。

アドーを信じているのだろう。


「悪しき者を全て無に返す束になれ!アークディザスター!!!」

詠唱が完了して、エルと交戦中の騎士に向かってレーザーが収束している。

エルはそれをスっと避けて競り合ってた騎士に直撃し、騎士の体が消滅した。


邪魔がいなくなったが、遠くにちょっと見える程度になっていた。

このまま逃がしてしまうのはな・・・

エルのほうを見ると、また例の望遠鏡を覗き始めた。


「アイツ・・教会に入っていったわ、袋のネズミよ?」

「両側から挟撃できれば理想だな。」


クロエが1人に肩を貸したまま歩いてくる。

「ホープ様、わたしはこの方を保護してもらうので少し離れます、送り次第合流致しますので。」

「わかった・・頼む。」


3人でエル、アドー組とオレで挟撃をするつもりで教会の両サイドから回り

さっきの男のルートを潰すつもりで駆け足で向かう。

もし教会から出てこない場合は入口で合流するので出口を塞ぐ形になるだろう。

最悪なのはたどり着けずに逃亡された場合のみ。


思った以上に駆け足だと早くたどりつけたのだ。

教会の出入り口・・妙な静けさがある、前回ここは激しい戦闘をしたので残存戦力はないものと考える・・が。


ドアをゆっくり開けた・・・

ギィィィィィィ・・・ガチャ。


奥にいたのはさっきの男、そして教団の衣装っぽいが立派な貫禄のありそうな衣装を身にまとうものがいる。


奥の男が拳を握りしめ恨み言を言った。

「よくもわしの計画を狂わせたな・・・潤った生活を邪魔しおって・・。」


エルが怒声を浴びせる

「アンタねぇ!!調子に乗ってるんじゃないわよ!!ふざけないで!!!」


アドーが続ける

「ちょっとおじさん、わたしは怒ったから。死者を弄ぶこともおじさんの仕業?」


オレも続いて

「人の幸福を奪って、苦しむ姿を見ても何も思わない?お前は人間じゃない、怪物そのものだ、仮にお前が一度苦しみを味わった身だとしてもそれを別の人にやり返すのは違うはずだ。」


確証がないが一度負の感情に追い込まれてそうなる人はいると思うが

だからといって他を傷つけたりするのは道理としては通らない。

オレの世代の人間は、社会で若いころ不当な扱いをされたからと

おっさんになってから、若い者に我らと同じ気持ちを味わえ、そういってる老害と思考が変わらないことに怒りを覚えるのだ。


果たしてこの領主となっていた男がそういう目にあったのかガチの悪党だったのかは知らない。

それでも自身の幸福は自身の手で掴むものだと、オレのDNAは言っている!!


「う・・う・・うるさいっ!!おい、お前、教祖らしくしろ!!やれ!!やるんだ!!!」


教祖と呼ばれた者は

「美しい妻を人質にとられている、だから許せ。」

思い当たるフシがある。

「教祖とかいったか?アンタ、多分妻は無事だ、1人屋敷から救出したんだと思う。」

確証はなかった、でもあと人質にされているとしたらここの街内であれば

オレの勝手な推測だが、迂闊だとは思うがここで確認しているヒマがない。

どうする・・??!!

「ホープ様!!」

クロエか?!

「教祖とやらが、いますか?」

「そこの立派な教団衣装みたいなのがそうだ。」


クロエが堂々と言う。

「心配いりません、あなたの奥様は無事です、救出致しました。」

クロエに目で本当か?と確認をとるように促す。

「1人保護した方ははっきりと夫が教祖にされている、助けてほしいと。」


「どうやら、決まりのようだな。」


領主らしきものが取り出したものがある・・・黒い玉だったドス黒い玉。

「教祖ゴドウィン、お前は教祖なのだ、こいつらを駆除しろ!!!」

そういって黒い玉を教祖ゴドウィンにあてがうと、押し込まれていく玉


「うごぉぉおぉぉおおおおおおおっ!!!」


なんだ?!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

急遽巨大化していく 教会も崩れかけていく・・。

「ぐぉあぁああぁぁあああっ!!」

悲鳴とともに巨大で禍々しいローブを纏った魔物へと変わる。


「我が名は、ダークグル、偉大なる闇の教祖である。」

何だと・・?こんなやつは知らん。

原作のボスはなんせ本来は・・・。


領主らしき男は命令した

「やれ!こいつらを駆除しろ!!」

ダークグルは視線を声の主に向けるが

「お前ごときに従う道理はない、黙れ。」

それに反論すべく更に領主らしき男が怒りながら抗議した。

「お前はワシの手下だろう?言うことを聞け!!」


「手下・・?!いつお前の手下になったのだ、信仰のない三下は消えろ!!!」


手から闇のレーザーのようなものが照射された

「やめろぉぅぅぅ・・・」

声を出している最中に蒸発していった。


こちらに向き直るダークグル。

「光の匂いがする、お前らは・・異教だ。」


異教?なにをいってる?

レフラルド教はでっちあげのカルトじゃないのか??


「レフラルドを汚した者と、光の匂いは敵だ。」


何言ってるかわからん。

レフラルドという神は実在するのか??


ここは戦うしかないようだ。

この存在、勝てるのか・・?!オレは。



レフラルド教はカルトだったはずなのに。

これはダークグルの歪んだ思想なのか、それとも実際にレフラルド神の名前だけ勝手につかってカルトにしていたのかが謎ですね。


あとあの黒い玉、本来は誰に使われていたのでしょうか?

書いてて雑かなと思いつつ楽しくなってきました。

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