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静寂の城〜魔王は世界征服をしたい〜  作者: 赤井六舷
登場人物紹介

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登場人物紹介2 人間領

王都フィルドリア


レイルド・ゴールファス

種族:人間 / 役職:フィルドリア国王

人間領の中心都市・王都フィルドリアを治める国王。

金の刺繍が施された豪華な王衣をまとい、威厳ある長身と鋭い眼光を持つ堂々たる人物。

……しかし、その上から「BEST EGG MASTER」と刺繍された愛用のエプロンを身に着けている。

一人称は「私」。

王として優れた手腕と深い器を持つ名君であり、多くの国民から慕われている。

一方で、朝食文化が盛んなフィルドリアの中でも群を抜いて目玉焼きを愛しており、そのこだわりは国王という立場を忘れるほど。

城を訪れた来客には、挨拶よりも先に

「君は目玉焼きの黄身をいつ崩す?」

と尋ねるのが恒例となっている。

目玉焼きの焼き加減や食べ方について語り始めると止まらず、周囲も呆れながら付き合っている。

娘のミルにはとても甘く、王としての威厳はどこへやらというほどの溺愛ぶりを見せる。


ミル・ゴールファス

種族:人間 / 役職:フィルドリア王女

フィルドリア国王レイルド・ゴールファスの娘。

美しい金髪に大きな瞳、青いドレスを身にまとった、明るく愛らしい王女。

一人称は「私」。

優しく素直な性格で、国民からも深く愛されている。

朝食文化が盛んなフィルドリアで育ったものの、父レイルドが愛する目玉焼きよりも、甘い卵焼きの方が大好物。

幼い頃に「甘い卵焼きが好き」と話したことがきっかけとなり、フィルドリアの街では甘い卵焼きを売る屋台が次々と誕生。

今では甘い卵焼きは王都名物の一つとなり、多くの人々に親しまれている。

父であるレイルドからは目に入れても痛くないほど溺愛されており、父娘で朝食について語り合う姿は王城の日常風景となっている。


ベルノス

種族:人間 / 役職:財務長官

フィルドリア王国の財政を一手に担う財務長官。

眼鏡をかけた壮年の男性で、一人称は「私」。

常に冷静沈着で、感情を表に出すことは少なく、どんな状況でも淡々と仕事をこなす。

優れた計算能力と判断力を持ち、膨大な予算や収支を正確に管理する、王国屈指の実務家。

レイルド国王からの信頼も厚く、王国の財政運営を陰から支えている。

王城では周囲の個性的な面々に振り回されることもあるが、それでも動じることなく職務を全うする姿から、家臣たちからは「仕事のできる男」として一目置かれている。



人間領・司法国家サイヴァーン


リターシャ・カイゼルン

種族:人間 / 役職:サイヴァーン国王・最高裁判長

司法国家サイヴァーンを治める国王であり、国の最高裁判長も務める女性。

栗色の長い髪と青い瞳を持ち、凛とした威厳を漂わせている。

一人称は「私」。

職務中は静かで丁寧な口調を崩さず、常に真顔で一切の隙を見せない。

法律と証拠を何よりも重視し、身分や感情に左右されることなく、公平な裁きを下すことを信条としている。

その姿から、国民や部下からは絶大な信頼を寄せられている。

しかし、仕事が終わると雰囲気は一変。

まるで近所のお姉さんのような親しみやすい性格になり、口調もくだけたものへと変わる。

酒場の常連として街の人々と気軽に語り合うことも多く、仕事中の威厳ある姿を知る者ほど、そのギャップに驚かされる。

さらに大のゲーム好きでもあり、休日になると一日中ゲームに没頭していることも珍しくない。

ゲームの腕前も一流で、クリアフォルの大臣シャーレ・クリオールとは国を越えたゲーム仲間として交流を続けている。


カイル・シルバ

種族:人間 / 役職:サイヴァーン騎士団長

司法国家サイヴァーンの騎士団を率いる騎士団長。

一人称は「俺」。

常にリターシャ・カイゼルンの側に控え、国王としての彼女を護衛すると同時に、国家の安全を守る存在。

職務中はもちろん、リターシャが私生活を過ごす時にも側にいることが多く、彼女の行動を最も理解している人物の一人。

リターシャの威厳ある国王としての姿も、仕事を離れて酒場で気さくに過ごす姿も知っている。

自由な性格のリターシャには昔から何度も振り回されているが、すでに慣れてしまっており、今では大抵のことでは動じない。

国王への忠誠心は非常に厚く、彼女の判断を信頼している。


ゼル・グラード

種族:人間 / 罪状:禁術使用・死霊による世界破壊未遂

禁術によって紫の魔眼を手に入れた元人間の死霊使い。

一人称は「私」。

元々は普通の人間であり、本を読むことを何よりも好む知識欲の強い人物だった。

しかし、禁書に記された禁術に興味を持ち、それを読み解いたことで魔眼を獲得。

紫の魔眼は強大な力を持ち、死霊を操るだけでなく、対象へ強烈な圧力をかけ、動きを封じることもできる。

手に入れた力によって死霊を操り、世界を壊そうとしたが、勇者マイト・アークライトによって死霊を打ち倒され、野望を阻止される。

現在は司法国家サイヴァーンの特別牢獄に収監されている。

しかし、収監後も知識欲は衰えておらず、暇があれば法律書を読み漁っている。

そして法律の矛盾や記述の間違いを見つけては、淡々と指摘している。

危険な禁術使いでありながら、根底には研究者のような探究心を持つ人物。


サイヴァーンの囚人達

種族:人間・魔族・その他多数

司法国家サイヴァーンの刑務所に収監されている犯罪者たち。

罪の重さや危険度によって収容場所が分けられており、中には世界に影響を及ぼすほどの力を持った者も存在する。

サイヴァーンでは身分や種族による差別はなく、王族や貴族であっても罪を犯せば裁きを受ける。

そのため、収監されている囚人には様々な背景を持つ者がいる。

凶悪な犯罪者、金銭目的の犯罪者、力に溺れた者、過去の過ちから道を踏み外した者など、その理由は様々。

しかし、リターシャの掲げる司法の下では、罪を犯した者には罰を与え、同時に更生の機会も与えられている。

特別牢獄に収監されるような危険人物の中には、ゼル・グラードのように、収監後も独自の研究や知識探求を続ける者もいる。



人間領・聖王国ルミナリア


ライエル・シュバリア

種族:人間 / 役職:ルミナリア国王

聖王国ルミナリアを治める国王。

温厚で穏やかな性格で知られる人物。

民を思いやる優しい王であり、多くの国民から慕われている。

しかし、ルミナリアでは長年に渡り聖教会の影響力が非常に強く、政治の実権の多くを教会が握っている。

そのため、国王でありながら実際の決定権を持たない場面も多く、周囲からは皮肉を込めて「飾りの王」と呼ばれることもある。

それでもライエル自身は権力に執着せず、国民の平穏と幸せを願い続けている。


エルダーツ・リスト

種族:ヴァンパイア / 役職:元最高司祭・元先代魔王軍幹部

聖王国ルミナリアの元最高司祭。

人々を導き、光の女神ステラの教えを説く立場にあった人物。

穏やかな笑みと聖職者としての振る舞いで、多くの人々から敬われていた。

しかし、その正体は先代魔王軍に所属していたヴァンパイア。

ステラの教えを説いていたが、実際には人々を導いていたのではなく、自らの目的のために信仰を利用していた。

そもそも彼が語っていた「光の女神ステラの教え」は存在せず、長い年月をかけて人々の心を操るために作り上げた偽りの思想だった。

幼い頃のカーツ・ハミルトンに影響を与え、魔族への偏見を植え付けるなど、彼の人格形成にも大きな影響を及ぼした。

目的は世界を混乱と憎しみで満たし、再び争いの時代へと戻すこと。

最後はルミナリアの大聖堂で追い詰められ、国全体を巻き込んだ自爆を図る。

しかし、勇者マイト・アークライトによって阻止され、国を巻き込むことなく、己一人の命と共に消滅した。


カーツ・ハミルトン

種族:人間 / 役職:司祭(後に最高司祭)

聖王国ルミナリアの司祭。

後に最高司祭となり、聖教会を支える中心人物となる。

一人称は「私」。

かつてはエルダーツ・リストの影響を強く受け、魔族を敵視する人間至上主義者だった。

幼い頃からエルダーツによって植え付けられた思想により、魔族を恐れ、排除すべき存在だと信じていた。

その結果、魔族に対する偏見を広め、ガエン達にも敵意を向けることになる。

しかし、エルダーツの正体と真実を知り、自分自身が利用されていたこと、そして自らも誰かを傷つけていたことに気付く。

過去の過ちを認め、深く反省したカーツは、人間と魔族が手を取り合える未来を作るために行動を始める。

かつて魔族を拒絶していた人物だからこそ、その経験を活かし、人と魔族を繋ぐ架け橋になろうとしている。

娘のリシアを大切に思っており、彼女の言葉や行動からも多くのことを学んでいく。 


リシア・ハミルトン

種族:人間 / 役職:歌姫

聖王国ルミナリア出身の歌姫。

カーツ・ハミルトンの娘。

一人称は「私」。

歌うことが大好きで、純粋に音楽を愛する心を持つ少女。

その歌声には不思議な力があり、聴いた者の心を動かし、深い感動を与える。

種族や立場に関係なく、人の心へ届く歌を歌うことができるため、多くの人々から愛されている。

父カーツとは異なり、魔族に対して偏見を持たず、相手を一人の存在として見ることができる。

エルダーツの策略によって歪んだルミナリアの中でも、歌を通じて人々の心に優しさを届け続けてきた。

ガエン達との出会いをきっかけに、人間と魔族が分かり合える可能性を信じるようになり、未来へ向けた架け橋となる存在になる。


司祭達・聖騎士達

種族:人間

聖王国ルミナリアを支える聖教会の関係者たち。

司祭は人々の信仰を支え、聖騎士は国と民を守る役割を担っている。

かつては最高司祭エルダーツ・リストの影響力が強く、魔族に対する偏見を持つ者も多かった。

エルダーツによって作られた偽りの思想に気付かぬまま、魔族を危険な存在として扱っていた者も存在する。

しかし、大聖堂で起きた事件によって真実が明らかになり、自分達の間違いと向き合うことになる。

現在はカーツ・ハミルトンを中心に、ステラの本来の教えである「人を救う」という理念を取り戻し、人間と魔族が共に歩める未来を目指している。

聖騎士達もまた、過去の偏見を捨て、種族ではなく守るべき人々を見るようになっている。



人間領・ガナーノ


ホクト・ノエリング

種族:人間 / 役職:冒険者ギルドマスター

魔族領に近い街ガナーノの冒険者ギルドを管理するギルドマスター。

一人称は「俺」。

かつては自身も冒険者として世界を旅していた経験を持つ。

鍛え抜かれた筋肉質な体と、全身に刻まれた無数の傷跡が、数々の死線をくぐり抜けてきた過去を物語っている。

冒険者時代に培った豊富な経験と判断力を活かし、現在は若い冒険者たちを導く立場にいる。

魔族領との境界に近いガナーノでは、危険な依頼や特殊な事件も多く、冒険者ギルドをまとめるホクトの存在は街にとって大きな支えとなっている。


アリサ

種族:人間 / 役職:冒険者ギルド受付嬢

ガナーノ冒険者ギルドで働く受付嬢の一人。

いつも柔らかな笑顔で冒険者達を迎え、依頼の受付や手続きを担当している。

親しみやすい雰囲気を持ち、駆け出しの冒険者からベテランまで分け隔てなく接する。

明るい笑顔の裏には、冒険者達を本気で気にかける優しさを持っており、無茶な依頼に向かおうとする者や、危険な状態で帰還した者には心から心配する姿を見せる。

多くの冒険者にとって、ギルドへ帰ってきた時に迎えてくれるアリサの笑顔は、安心できる場所の象徴となっている。


マルダ

種族:人間 / 職業:冒険者

ガナーノを拠点に活動するベテラン冒険者。

冒険者ランクはA。

長年の冒険で培った豊富な経験と確かな実力を持ち、現在は冒険者ギルドで行われる初心者講習の講師も担当している。

駆け出し冒険者たちに冒険の基本、危険への対処法、依頼を受ける際の心構えなどを教えている。

自身が多くの危険を乗り越えてきたからこそ、初心者には無茶をせず生きて帰ることの大切さを伝えている。

後輩冒険者からは厳しくも頼れる先輩として慕われている。


ゲイツ

種族:人間 / 職業:冒険者

ガナーノの冒険者ギルドに所属する新人冒険者の少年。

冒険者ランクはF。

冒険者になったばかりで、まだ経験も浅い駆け出しの冒険者。

依頼を受けるためにギルドを訪れていた際、ガエンとダグラスと出会う。

自分とは比べものにならない実力や経験を持つ二人に興味を持ち、次第に懐いていく。

特に、冒険者としての強さだけでなく、人としての考え方や姿勢にも影響を受け、目標とする存在になっていく。

未熟ではあるが、冒険者として成長したいという強い気持ちを持つ少年。


リシェル

種族:エルフ / 役職:灰森の遺跡・管理人

ガナーノの西にある灰森の遺跡に暮らすエルフの女性。

灰森の遺跡は、かつて古代の建造物が残る場所だったが、現在はリシェルの癒しの力による魔法で全体が包まれている。

遺跡内には穏やかな空気が流れ、訪れる者の疲れを癒やす特別な空間となっている。

リシェルはそこで冒険者達のための無償の休憩所を運営している。

休憩所にはフカフカのベッド、広い風呂、通信設備など快適な設備が整えられており、さらにリシェルが用意する温かい食事が冒険者達を迎えてくれる。

その快適さとリシェルの優しさから、多くの冒険者にとって灰森の遺跡は「疲れた心と体を休める場所」となっている。

あまりにも居心地が良いため、以前は休憩に来た冒険者達がそのまま住み着いて帰らなくなる問題が発生。

現在は滞在期間を三日までと定めている。

現在ではガナーノ冒険者ギルド公認の施設となっており、冒険者達からは親しみを込めて「お母さん」と呼ばれている。

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