王女たちの未来
この回で最終回になります!!すみませんが是非最後までお付き合いください(>_<)
――1カ月後
「アルクス様、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「クリス様、とてもお綺麗ですわ。」
「あ、ありがとうございます。」
今日はクリスとアルの結婚式。式場から出てきた2人の幸せそうな顔を見て私も嬉しくなる。そして隣にいる私の婚約者、アミレス様を見ると彼も嬉しそう。ふと彼は私の視線に気づいて微笑みかける。そして私もそれに答える。ああ、なんだか幸せって感じがする。
今日の主役の2人はお父様達と少し話してから、私とアミレス様の元にきた。
「クリス、本当におめでとう。」
「ありがとうございます、ニーナ様。」
「もう、“様”はよしてって言ったじゃない。」
「あ、すみません。」
「敬語もなしよ。クリスはもう王族なのよ。シャキッとしないとっ。」
「ニーナに言われてもなあ。」
「兄上!!」
「仕方ないだろ。ニーナに王女としての自覚が芽生えたのはついこの間じゃないか。」
「もう、やっぱり失礼ね。」
「そんなことより、次はお前達の番だな。」
「ふふ、そうですね。」
「えっ!?」
アミレス様と婚約してから何度も一緒にお喋りしたり庭園をお散歩したりお食事したりした。女友達みたいに楽しいんだけど所々で気配りが上手だったりお仕事をしてる時はてきぱきして決断力があって――。なんだかんだで王子なんだなって思う、、、時がある。周りからは“お友達カップル”なんてよくわからない呼び名を付けられてる。
そんな私達に次はお前達の番だな。なんて言われてもなんだかなあって思うんだけど。逆にアミレス様がやんわり肯定的なことを言ったことに私は驚きだよ。
「ま、頑張れ。」
応援されちゃったよ。私とアルは会えば軽い口喧嘩になる。、、、今日は特別な日なんだからちゃんとお祝い気分しようと思ってたのにな。ま、仕掛けてきたのは向こうだものね。
1カ月前、クリスはアルの後を追いかけてアルのことが好きだとアレン様に言った。アルにも言わなかった気持ちをその時初めて言ったという。ずっとアルの話を聞いていたアレン様は初めから強く反対するつもりではなかったらしく、クリスもアルのことを想っていると知るとあっさり了承してくれたみたい。本当に良かったわ。これからクリスはアレン王国の王女になる。同じ、国を統べる者になるけれど私達の関係に何も変わりはない。クリスは今日からネビール王国の王宮から出ていくことになってる。クリスはずっと私のことを心配してくれてるけど、私はこれから自分のことは自分でやろうって決めて初めて勉強も作法とかも真面目にやってる。いつまでもクリスに甘えてたらすぐにクリスを呼びたくなっちゃうからね。
更にクリスとアルの結婚式が終わって1カ月後。ある島に1人、清楚なドレスを身に纏う女性が、木材で簡単に造られた家の玄関に、石を重りにして1枚の手紙を置いていった。
「親友からあなたへのお手紙です。では、またいつか――。」
―大切な幼なじみへ
クリスがアルと結婚して私の新しい生活が始まって、もう早いもので1カ月が経ちました。そろそろ私の王女らしさも様になってきた、と思われます。皆からはまだまだだって言われるのですけれどね。
今私にはアミレス様という婚約者の男性がいます。いつか彼のことを愛することができる時まで私と彼は婚約者。
私が再び人を愛するまでお父様もお母様も、そしてアミレス様も、待ってくれると言ってくれたのです。いつも私のワガママを聞いてくれる皆様には感謝してもしきれない限りです。
それに相変わらず私のことを気にかけてくれるクリスとアル。毎日のように電話をかけてきてはなんでもない話をずっとしているの。
まだ私達はなにもできない子供だけどいつか必ず自分達の国と他のたくさんの国が今よりも更に交流を深められる国にできたら、なんて以前の私では考えられないような話を皆でしているのよ。
リューク王国のことも、他国のことに首を突っ込むわけにはいけないとは思うのだけど、あなたが戻れる場所や国王様と和解できる方法も皆で考えているの。
だからいつかまた皆で笑って再会しましょう。あなたにはもっと成長した私を見てほしいから。その時にはあの日、気持ちを伝えるだけ伝えてあなたから逃げることしかできなかった私を、どうか許してね。
では、あなたの幸せを心から願っています。
あなたの幼なじみより
どう終わらせようか散々迷ってとんでもなく遅い更新になってしまった上に意味わからない終わり方で本当に申し訳ありません!!最後に解説してしまいますね。ニーナは結局クラークに対して恋愛感情はなくなったというか、幼なじみとしての大切な人として落ち着きました。アミレスはあくまでもお友達のような姉弟のような感じだとニーナは思っています。この婚約者という関係はこれからも続くでしょうがいずれはニーナもアミレスに対して恋愛感情を抱く日がくる、、、はずだと思われます。なにしろクラークへの自分の想いに気付くのにも大分時間を要した王女様ですから。そして最後の手紙、届けにきたのはクリスです。アルクスとの公務の途中にクラークがいる島に立ち寄ってニーナからクラークに宛てた手紙を届けた、という設定です。、、、補足しないといけないなんて(TT)すみません。ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございましたm(__)m




