アミレス様
「けど話が行ったり来たりするのはダメだと思わない?」
「そんなこと気にしないでくださいっ。私たちはどうもしないんですから。」
「うーん。」
「アルはそうでもないみたいだけどね。」
なんだかんだ言いつつ、しっかり私、クリス、アル、アミレス様の4人でお菓子と紅茶で休憩タイムを過ごしている。お父様たちは同じ部屋にいるけど向こうで話をしている。
「いえ、今日はそのための機会なんですから。」
「わかったわよ。んー、どうしたら良いかしら。ねえ、アル。どう思う?」
「えー、大丈夫だよ。」
「ていうことは?」
「こいつは自分で言ってるほど女々しくないし。」
「そうなの?」
「剣術なんか、俺より断然うまいし。」
「へえ!!」
「人当たりも良いからいろいろ役にたつし。」
「それは良いことね!!」
「、、、。」
「アル、あとは?」
「あとは、花と並んで可愛いから被写体に良いぜ!!」
「兄上、、、。」
「それは良いわね。ここには中庭にお花がたくさん咲いてるのよ。」
「えっ?それは見てみたいです!!」
「、、、。」
「あの?」
「かわいいー!!」
笑顔!!アミレス様、笑顔がまさに女の子だわ!!かわいいわー!!
「ハッ――」
「えー、なんで止めちゃうの?かわいいのに。飾っておきたいくらいだわ。」
「むー。」
「ダメダメ。その顔もかわいいわ。」
なんだかね、顔がテディベアみたい。二重でぱっちりした目が笑った時にきれいに三日月みたいになるのがとてもかわいいの。
「ニーナ様のようなお綺麗な方の方が魅力的だと思います!!」
「「「え?」」」
「ニーナが綺麗だって?」
「ニーナ様はお綺麗ですよね。」
「おほほほほ!!」
「おい、アミレス。そんなことないし、そんなこと言ったからニーナが調子に乗っちまったじゃないか。」
「え?本当にそう思いますが。」
「えー、どこが!?」
「アル、そこまで意外そうに言わなくてもよくない?」
「今日のニーナ様はアルクス様のお兄様に婚約の話をなしにしてくれるように頼むために、大人の女性をイメージしたのです!!」
「勘違いバカだよな。」
「もう良いでしょ、その話は!!」
「はいはい。」
「自分でも大人っぽくなったと思うのよ。」
薄い青紫のロングドレスに大きいルビーのネックレス。髪型はアップにして銀色のカチュームをつけた。シンプルが1番だと思ったの。
「見た目だけ良くてもなあ、、、。」
「なによ!中身だ――」
「見た目だけではありませんよ!!」
「え?」
「外見はそれはもうとても美しいですし、それでいて楽しい方です。素晴らしいです。理想の女性ですよ!!」
「、、、惚れたんだな?」
「え?なに?」
「ニーナ様に一目惚れされたのですね。」
「、、、はい。」
「んん!?そうなの!?」
「ニーナ様。」
「はい!?」
「僕と結婚してください!!」
「えっ、え?いきなり!?」
「でも婚約してゆくゆくは結婚するよな。」
「婚約なんて飛ばしても別に支障はないですよね。」
「おめでとう。」
「おめでとうございます。」
「ちょっと!!勝手に話を進めないで!!」
「それでは、ダメということでしょうか、、、?」
「あっ、そういうことじゃ、、、。でもせめて婚約にしましょ。」
「婚約するのは良いのですか?」
「ええ。もうなにも断る理由がないもの。」
「ふう、良かったー。ありがとうございます!!」
「よろしくね。」
クラークのことはすっきりしたしアルじゃなかったんだから断る理由はないわよね。政略結婚は普通のことだもの。けど、1つ言うとしたら私とアミレス様が並んでて姉妹に見られたりしないかしら?ってことだわ。




