アレン王国からの訪問
「お待ちしておりました、アレン国王、王子様たち。」
「エレナ王妃!?これは驚きました。お身体は大丈夫か?」
「ええ。ご心配いただいてありがとうございます。ようこそおいでくださいました。」
「この国は良いところですね。民の活気あること――。」
「ありがとうございます。さあ、国王が待っております。」
「はい。あ、お前たち王妃様に挨拶もしないのか?」
「「王妃様、ご機嫌麗しゅう。」」
「ごきげんよう。ん?」
「、、、まったく、親父がペラペラ喋りだすからし損ねたんじゃないか。」
「クラーク。」
「はい。」
「王妃様の前だぞ。」
「失礼しました。」
「うふふ。良いのよ。ニーナがお世話になったんだもの。」
「そんなこと。このバカが勝手についていってしまったのです。本当にご無礼をいたしまして――。」
「あら、本当に良いのよ。こっちも女の子2人じゃ不便なこともあったろうし。」
「そうですか?」
「そうですよ。」
「――ごほんごほん」
「あら、王が待ちくたびれておりますわ。」
「あ、これは失礼をっ!!」
「良いんですよ。私、お出迎え初めてなんです。たくさんお話したいの、わかってくださいますから。」
――王室にて
「遅いなあ。」
「初めての出迎えなんだ。仕方ない。」
「お父様、お母様にはお優しいんですね。良いなー。」
「そんなことはないだろ。ニーナがひどいんだ。」
「いいえ。クラークの時も今回もまったく私の言うことを聞いてくれないではないですか。」
「話は聞いてやってるだろう。」
「許可してくださらないではないですか。それでは聞いてないのと同じです。」
「聞けんもんは聞けないんだ。仕方ないだろう。それより、変な気を起こすのでないぞ。」
「なんのことですか?」
「、、、。」
「大丈夫ですよ。」
嘘だけど。まあ変な気じゃなくて正常な気を起こすのよ。さあ、来い、お兄様。
コンコン――
「入れ。」
「失礼致します。」
「おお。よく参られたな。」
「シルバ国王、お久しぶりです。」
「お初にお目にかかります。アルクスと申します。」
「アミレスと申します。」
「ネビール王国国王シルバである。これが娘のニーナだ。」
「ニーナと申します。」
「これはお美しい。エレナ王妃によく似ていらっしゃる。」
「恐れ入ります。ところでアミレス様?」
「はいっ。」
「少しお話が。」
「えっ?」
「いきなり2人きりなんて良いのか?せっかくアルクス王子がいるんだから――っておいっ!!」
お父様の話なんて聞いてる場合じゃないのよ。こういうのは勢いが大事なんだからっ。
私はアミレス王子の腕をひいてラウンジに向かった。
「あ、あの。王女様?」
「よし、ここで良いわ。」
「はい?」
「単刀直入に言います。アミレス様、今回のお話、なしにしていただけませんか?」
「えっ?」
「アミレス様からアル、いえ、アルクス様と国王様にお伝えしていただけませんか?」
「それは、えっと、、、。王女様は好きなお方がいるのですか?」
「そういうわけではないのてすが。その、アルクス様が、、。」
「アルクスがなにか失礼を?申し訳ありません!!」
「え?いえ、そこまでなにかしたわけじゃ、、、。」
「いえ、義理の兄になるのが嫌な程お嫌いなのでしょう?それは大変です。」
「え?いえ、あなたのことは別に、、。あ、その違います。アミレス様はとてもお優しそうでお兄様になっていただけるなんてとても嬉しく思うのですがっ――。」
「はい?僕?」
「そうです。あなたに非はありません!!むしろ非のうちようがありません!!いえ、よく存じませんがっ!!」
「、、、。」
「アハハハハ!!」
「え?アル!?ダメよ。今お兄様に交渉中よ!!」
「お兄様だってよ。アハハハハ。笑えるー。本当、ニーナって、フフフ、アハハハハ!!」
「兄上。そのように笑っては失礼ですよ。」
「兄上?」
「ふう、やっと治まってきた。――お前、誰と婚約すると思ってた?」
「アルでしょ?」
「冗談じゃない。」
「でしょ?だからお兄様に交渉して――。」
「あの、僕なんですけど、、、。」
「はい?」
「だから、ニーナの婚約相手は俺じゃなくて、弟のアミレス。」
「え?えーーー!?」




