どうしましょ
昨日の夜は全然眠れなかった。どうしよう。朝食も喉を通らなかったわ。はあ、、、。
――コンコン
あ、やっとクリスが来た。
「クリスー、どういうことなの?意味わかんないんだけど。」
「すみません。」
「すみませんじゃないよ。クリスはアルのことが好きなんでしょ。」
「いいえ。そんなことはありません。」
「うそだ。帰り道で話してくれたじゃない。」
「好きだとは言っていませんよ?」
「でも話してる時とても楽しそうだった。」
「それは楽しい“思い出”だったからですよ。」
「わかんないけど好きな人の話をしている人の顔だったもの。わかるでしょ?ミシェルと話して待っていたのよね?」
「え?ええ。」
「ミシェルがクラークのこと話しているときとても幸せそうな顔をしていなかった?」
「それは、、、。そうだった、かも。」
「見てなくてもわかるわ。恋する女の子はみんなクリス、あなたのような顔をするのよ。憎しみの気持ちがなければ幸せな顔をするの。」
「でもっ!!」
「私、お断りしてくるっ!!」
「あっ!ニーナ様!!」
――バタンッ
「ニーナ?帰って早々騒がしいなあ。」
「お父様、私、婚約なんてしません!!」
「それは無理だ。」
「なぜですか?」
「今回の話ですでに先方から国に支援を受けている。」
「ではすぐに中止して頂いたものはお返しすればっ!!」
「無理なことを言うな。政略結婚というのはそもそも滅多に断ることはできないんだ。だいたいお前は18なんだから結婚は遅いほうなんだぞ。」
「最近は結婚の適齢期は遅くなっていますよ。」
「そんなの関係ないもん。」
「もんって、、、。こっちは真剣なんですよ!?」
「はあ。第一、あちらの王子が国王と共にもうすぐネビール王国に挨拶にくる予定だ。」
「なんとっ!!では直接私がお断りします!」
「そんな勝手なことはさせん。」
びっくり。お父様が凄く低い声で言った。
「それに、今日は兄上も来るそうだ。良かったな。さあ、早く支度をしてきなさい。」
「は、はい。、、、失礼します。」
ん?兄上?アルのお兄さん?どうして“良かった”なのかしら。物わかりの良いお兄さんなのかしら?
とにかく、それなら話は早いわ。その物わかりの良いお兄様に話をしましょう。そうよ。味方にしちゃえば良いのよね。
そうと決まれば早く支度をしなきゃ。お兄様はきっと大人の方だから大人っぽく綺麗な感じにしましょ。
「――って感じでお願い、ミルフィ。」
「かしこまりました。」
「そういえば、お家の方は大丈夫なの?」
「はい。まったく心配要りませんでした。」
「そう。良かったわね。」
「はい。ありがとうございます。」
「ニーナ様、アレン王国から国王様たちが到着なされました。」
「今行くわ。」
私は薄い青紫ですそにレースのあるロングドレスで挑むことにした。
よし、お兄様を味方にしよう作戦決行だ!!




