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次の王国

シャルはとても元気な犬で私によくなついてる。楽しそうに歩いていても私が疲たって言うと止まってそばに寄ってくる。今もそう。



「本当に良いこですね。」


「私が飼い主に似ているからなついてるなら良い気はしないけどね。」


「大丈夫ですよ。ニーナ様になついているんですよ。」


「そもそもどうして私とその人が似てるのよ。」


「先ほどの方は意思の強さや強い憂いの感情みたいなものがと言っていましたが、、、。」


「似てるのに、クラークが選んだのはむこうなのね。」


「ニーナ様?」


「あ、ううん。なんでもないわ。」


「そうですか。あ、そろそろ国境です。アレン王国ですよ。」


「国王様がみんなアレンっていう名前の国ね。」


「今はアレン12世様ですね。王子様は18歳でニーナ様と同い年です。」


「クリス、あなたそんなに他の国に詳しかったの?」


「よく出掛けていますから。」


「そうなの。ま、でも今の私は王女てはないから会うこともないし関係ないわね。」


「あ、ちなみに王子様は大変に変わっていらして社交パーティーの時などに他の用事に行ってしまわれてめったにパーティーに出席なさらないんだとか。」


「そ、そうなの?どうして周りは止めないのよ?」


「直前にいなくなってしまうらしいのです。脱走の名人ですね。」


「あら、、、。」




変わっているわ。そんなことで次期国王が務まるのかしら、、、。



「休憩にしましょうか。だいぶ遅いですが昼食も兼ねて。」


「出掛けるのが遅かったものね。どこかのお店に入りましょう。」



アレン王国は商業が発展しているようで、活気に溢れている。朝市ならわかるけど今はお昼の3時よ。朝からずっとこんな賑わいなのかしら。疲れそう。



「すみません。この辺りで食事のできるお店はありますか?」


「おや、旅の人かい。この道をまっすぐ行くと分かれ道があるからそれを右に行くとすぐに見えるよ。そうだね、5分もかからないよ。」


「ありがとうございます。ところでこの写真の方をご存知ありませんか?」



クリスが取り出したのはクラークの写真。持ってきていたのね。



「おやおや、またこのお方かい?リューク王国の王子様だろう?」


「またということはリューク王国の方が聞きにきたのですね。」


「そうだよ。そのときにも言ったけどこの辺りには来てないよ。こんなにカッコいいお方がこの辺りを通ればすぐに国中に広まるよ。」


「そうですか。ありがとうございました。」


「どういたしまして。そっちのお嬢さんは帽子かなんかで顔を隠しておいた方が良いかもしれないね。」


「えっ?」


「なんでもないよ。さあさ、行っておいで。」


「は、はい。さあ、ニーナさん、行きましょう。」






「ねえ。もしかしてバレていた?」


「わかりません。ただ、さすがにネビール王国の王女様だとはわかりませんよ。」


「それはそうね。、、、あ、ここね。」



そこはに2階建ての可愛らしい外観のお店だった。



「男の人が入りそうにないお店ね。」


「そうですね。お飲み物を頼んで持ってきたパンを食べましょうか。」


「シャルにはミルクが良いかしらね。」


お店の中は薄いピンクでまとめられていて外観と同じく、女の子って感じのお店。



「すみません。犬は大丈夫ですか?」


「いらっしゃいませ。はい。ただ、お2階はご遠慮ください。」


「わかりました。」


「お客様、大変申し訳ありませんがただいま混みあっておりまして、お待ちになっていただくか、相席をお願い致します。」


「どうします?」


「相席でかまわないわよ?」


「かしこまりました。ではあちらへどうぞ。」



「すみません、お客様。相席しても構いませんか?」


「、、、。どうぞ。」


「失礼します」



ずいぶん低音ボイスね。見た目美形だからギャップおおありだわ。



「こちらがメニューになります。お決まりの頃にそちらのベルでお呼びください。」



「はい。」


「ふう。ものすごく疲れたわ。でもまだこんな時間よ。もう今日はこの国で休みましょう。」


「まあ、初日ですしね。」


「あ、何を頼む?」


「そうですねー。では私はカフェオレを。」


「私もそうするわ。」


ベルを鳴らすとすぐにさっきの店員が来た。


「カフェオレを2つとこのわ犬にミルクをお願いします。」


「はい、かしこまりました。少々お待ちください。」




それにしても相席の女性私よりずいぶん年上にみえるわ。コーヒーもブラックで、苦すぎて私には絶対に飲めない。


「あの、すみませんが、この国の方でしようか?」


「そうですよ。」


「この方をご存知ありませんか?」


「、、、クラークは知っているが、所在は知らない。」



「「はい?」」


「ヤバいっ。」


「リューク王国の王子様ということをご存知、、、ということですか。」


「ちょっと、クリス。そこではないでしょ。今明らかにヤバいって言ったしそもそも男性じゃないの。」


「、、、あれ?」


「どうしたのよ。」


「もしかしてネビール王国のニーナ王女?」


「えっ?ええっと、、、。」


「やっぱり!あ、なに?俺と同じ?変装して逃走中?あ、クラークもそうか。あはははは。」



な、なに?


「あ!!逃走の名人!」


「っていうことはこの国の王子!?」



見た目はきれいな逃走の名人のこの国の王子はニコニコして私を見てる。





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