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答え

ついにこの日がきてしまった。クラークとリューク王国の国王様が来る日。1週間、授業中も食事中も夢の中でもクラークが出てきちゃったからもう四六時中考えに考えまくって、、、。考えすぎね。まあ、少し盛ったけど。それだけすごく考えて答えを出した。



「王女様、今日は一段とお美しいですわ。」


「ありがとう。」


「ニーナ様。お支度は整いましたでしょうか?リューク王国の国王様、並びにクラーク王子がお見えになりました。」


「今行くわ。」



今日は特別キレイに、って忘れてたけど私、年のわりに大人っぽいって言われるの。お母様と同じ栗色のロングヘアー。茶色い瞳を際立たせる長いまつげに二重瞼。食べる量は半端じゃないけどその分運動してるからスタイルはいい方。160って身長は他の国の王女よりは小さいけどヒールを履いちゃえばそんなに気にすることではないわ。

自慢じゃないのよ。ただ、、、クラークじゃなくても私に相応しいお相手はいくらでもいるんじゃないかしらって、、、ただ思っただけ!!

そういう問題じゃないってお父様に言われたから十分承知してるけど、、、。



「さ、王女様。行ってらっしゃいませ。」


「ええ。」



今日は大広間で話す予定になっている。私が到着すると。



「皆様。王女様が到着されました。」


「ああ、遅かったな。」


「ニーナ王女。しばらく見ない内にまた一段とお美しくなりましたな。先日のパーティーには別の用事があり出席できずすみませんでした。」


「いいえ。ようこそおいでくださいました。リゾン国王、クラーク王子。」



リューク王国のリゾン国王は大柄なんだけど優しくて、決断力があって。だから他の国からの信頼も厚い。クラークはというと、いつも通りお父様とリゾン国王の前だし、大人しくしているのはわかるけどなんだかいつもより元気がないみたい。



「ニーナ王女も、さぞや驚いたことでしょう。」


「ええ。ですがクラーク王子ならネビール王国に相応しい次期国王になってくれると思いますわ。」



そう。これが私の答え。私はクラークのことが好き。友達としてではなく恋愛感情で。クラークが大きくなって堂々と王宮にやってくるのが見たかったのも、好きな人の成長を見るのが嬉しかったんだって思った。それに友達じゃなくなったら、ただの他国の王子と王女になって、社交パーティーで社交辞令で一言二言交わすだけになっちゃう。そこまで考えたらどんな関係でもずっとクラークと一緒にいたいって思った。そしたらクリスが最後の一声。

「それが恋というのではないですか?」

クリスはいつも通り私には響かないって思いながら言ったみたいだけど、その時私はようやく思ったの。そうかもって。口が悪いクラークも大人になったクラークも全部全部好き。つい一昨日の夜のことで、おかげで昨日はスッキリした気分で、初恋を楽しんでいたわ。早くクラークに会いたいって。恋する乙女はこんな感じなのねって思った。



「この婚約、親同士が勝手に決めたのにこんなに整然としておられるなんて大した王女様ですな。」


「いえ。私はこのお話、政略結婚だとは思っていません。喜んでクラーク王子と一緒になりますわ。」


「うっ!!」




、、、なに?今クラークが小さくなにか言ったような。それにさっきよりもっと元気がない感じ。もしかして具合が悪いのかも。



「あの、、、。」


「ん?なんですか、ニーナ王女?」


「少しクラーク王子とお話をしてもよろしいですか?」


「ああ。ゆっくり話してきて良いですよ。」


「私たちは結婚式の日取りやらなにやらを決めなくてはならないからな。当人と言ってもお前には退屈だろう。」


「そんな。自分のことなのですから興味はありますよ。ただ婚約発表から一度も2人で話していなかったので。」


「わかったわかった。行ってきなさい。」


「はい。行きましょう、クラーク王子。」


「はい。では、失礼します。」




私とクラークは大広間の隣にあるラウンジに移動した。



「あー。驚いた。私この前のパーティーの次の日に知ったのよ。」


「、、、ああ。」


「ああって、もっと何かいうことがあるでしょ、、、。そうだ。クラークはずっと前から知っていたのよね。」


「、、、パーティーで発表するってのはその前にシルバ国王と話した時だ。」


「そうなんだー。ね、私大人っぽくなったよね。そう思わない?」


「、、、そうだな。」


「んー。クラーク、具合が悪いの?」


「、、、いや。」


「うそ。絶対悪いじゃない。」


「、、、なあ。」


「何?」


「、、、婚約の話、なしにしないか?」



はい?まさかの婚約破棄?今度はクラークが?いやいや。意味わかんないから。頭の中ではいろいろ考えが巡ってるけど、声に出すまでに何かが邪魔してる。何か言わなくちゃ、、、。




「な、なんですって!?」


「お前だって全然乗り気じゃないだろ?さっきのだって本心じゃないだろ。俺と、なんてさ。」


「で、でもね。これは政略結婚で破棄になんて、、、。」


「俺が断ればまた何か問題があったのかとネビール王国の評判が落ちる。だからお前が断れば。」


「違うわ。リューク王国の支援を受けていながらクラークを次期国王にしない方が問題だわ。」


「いや、大々的に婚約発表をしたんだ。ネビール王国の評判を下げることになるぞ。」


「もー!!じゃあ理由は!?」


「だから俺らは友達だろ。結婚なんてありえない。」


「、、、。」


「なんだよ?」


「他に理由があるんじゃないの?」


「、、、。」


「なんなのよ?」


「好きな人がいる。」


「えっ?」


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