それは、、、誘導?
お昼休みの後授業は受けた。でも心ここにあらずで、全然覚えない。
「またですか!?」ってクリスに言われたけど来週クラークに会うまではひとまず他に何もできる気がしないわ。
ということで、今は自由時間。クリスとお喋りができる時間よ。
「そうだ、また忘れないうちに聞くわ。ねえ、クリス?」
「何でしょう?」
「昨日の朝食はどうなっていたの?」
「なんですか。クラーク王子の話かと思ったらそんなことですか?」
「その話もあるけどっ。で、どうなの?」
「昨日はニーナ様がお忙しくしておりましたので、、、私がニーナ様のお食事を頂いておきました。」
「あなたが食べたのね。」
「はい。」
「ま、気になっただけだから良いけど。」
「え?良いんですか?運動と食べることはニーナ様の大好きなことではないですか。」
「ま、食い意地をはってる場合じゃないってことよ。」
「恋の病で食欲がない、ということですか?」
「こ、恋の病!?」
「違うんですか?」
「違うわよ!!」
「クラーク王子のことではないのですか?」
「クラークのことだけどそんなんじゃないわっ。」
「で、今日は何があったんですか?」
「えっとね、、、」
私はクリスに今日お父様とユーリアに言われたことを話した。
「なるほど。」
「どう思う?」
「何がです?」
「だから、、、いろいろよ。」
「国王様の言うように私も思いますよ。ニーナ様があれこれ悩んでも結局答えはニーナ様の心の中で最初から決まっているのではないですか?」
「はあ。あなたもそんなことを言うのね。」
「自分に問いかけてみてください。クラーク王子と過ごしてきた中で近隣の国の王子から友達へと変わった。そしてニーナ様のお気持ちはその後、友達から好きなお方へと変わっていたのではないですか?」
「、、、そんな馬鹿なー。あはは。」
「ですからニーナ様自身に問いかけてみてください。」
「んー、、、。ていうか、それって完璧に私がクラークのことを好きっていう方向で話が進んでない?」
「ウフフ。良いのです。さあ、今日はこれで。」
「え、まだ時間じゃないわよ?」
「私、これから会議の準備をしなくてはいけないのです。」
「あっ!その会議ってまさか私の!?」
「はい。今日のニーナ様のご様子を報告する会議です。」
「だからそれ、ものすごく失礼じゃない。」
「そうですか?」
「そうよ!!」
「しかし国王様と王妃様にも報告しなければなりませんし。」
「え、お父様とお母様に!?」
「はい。特に王妃様は喜んでくださいますよ。」
「そ、そうなの?」
「はい、とても。」
「お母様が喜んでくださるなら良いけど、、、。」
「そろそろ、私行きますね。」
「ええ。」
「では、失礼します。」
クリスがああ言うんだからお父様もそういう意味だったのかしら。だったら私、端から見るとすごくクラークのことが好きって見られていたのかしら。、、、えー!!勘違い勘違いっ!!このままだと本当に好きって方向に誘導されていく気がするわ。自分の意志で、、、クリスが言うように自分自身に聞いてみようかしら。私にとってクラークがどういう存在なのか、、、。
クラークが来るまでに自分の気持ちを整理しておこう。そしてその答えをお父様に、クラークに、しっかり伝えよう。




