2-8 困ったときに頼れるのは・・・・・・
「まぁ、範囲の問題は今は良いかな。広すぎても、結局扱いきれないだろうしね」
「たしかにそうですね」
僕の言葉にメイドは納得する。
ドーム複数個分の広さだけでも現状手に余っている。
今の僕は領域内で自在に魔法を使えるようになることだ。。
しかし、目の届いていない範囲ではうまく使えないのがネックである。
「一体、どうしたら良いのか・・・・・・」
「そんなときは私の出番ですね」
悩んでいると、先の角からいきなりイスティが現れた。
「【知】の四天王様っ⁉」
イスティの突然の登場にメイドは驚きを隠せない様子だった。
彼女にとって、四天王は圧倒的上の立場である。
仕方がない反応だろう。
「いつからいたの?」
僕は至って冷静に問いかける。
実を言うと、少し前から彼女の存在に気づいていた。
【領域調整】の画面にあるマップに彼女の表示が近くにあったのだ。
いつ声を掛けるのかとおもっていたのだが・・・・・・
「タケル様たちがここに来たときからですね。というか、気づいていたんでしょう?」
「わかる?」
「これでも【知】の四天王ですよ? 一緒に研究している【領域調整】ができることをある程度は把握していますよ」
「なるほどね」
知識の面ではやはり頼りになる。
おそらく使用者である僕より詳しいのだろう。
「それで出番というのは?」
彼女が登場したときの台詞を思い出す。
自分の出番だと現れていたはずだ。
僕の質問を聞き、イスティさんは自信満々な様子で語り始める。
「タケル様は範囲内で自由に魔法を使いたいと思っているそうですね。ですが、目の届かない範囲ではうまく【領域調整】を使えない、と」
「ああ、そうだね」
最初から話を聞いていただけあって、状況は理解しているようだ。
別に盗み聞きをする必要はなかったと思うけど・・・・・・
「私も以前からその問題が気になっていました。画面越しに【領域調整】を使用できても、現状を見ていないことでうまくできない」
「けど、どうしようもできないでしょ?」
問題は理解しているが、解決策がまったく思い浮かばない。
いくら【領域調整】が万能でも、目的の場所の具体的な映像を見ることは難しいはずだ。
【領域調整】のできることの範囲外である。
「私の手にかかれば、その問題を解決できますよ」
「本当に?」
信じられずに思わず聞いてしまった。
いくら頭の良い彼女でも、この状況を解決できる方法を思いつくとは思えなかった。
【領域調整】にできることは限られているのだから・・・・・・
「ええ、これを使えば、タケル様の【領域調整】はさらに進化するはずです」
イスティは白衣の中をゴソゴソとして、そこから何かを取り出した。
ゴテゴテにいろいろついていて、一瞬何かわからなかった。
「ゴーグル?」
大本の部分がわかり、その結論に辿り着いた。
しかし、これがどう問題を解決するのかは流石にわからなかった。
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