表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/6

1-1 引きこもりが異世界召喚された先は

新作、同時投稿です。


「おお、成功したわ」

「え?」


 突然聞こえた見知らぬ声に反応する。

 自室なので他の人の声が聞こえるはずがない。

 驚いて、その場から勢いよく立ち上がった。


「ひっ⁉」


 だが、目の前の光景に思わず悲鳴を上げてしまった。

 そこにいは多くの人たちがいた。

 いや、それぐらいならまだ良かった。

 普通の人間だけではなく、明らかに人間ではない者もいたのだ。

 むしろこれだけの悲鳴で済んだのを褒めて欲しい。


「これが新しい魔王様か? 俺の方が強そうだ」


 赤い肌をした2m超えで筋骨隆々の大男が睨んでくる。 

 とても友好そうには見えない。

 片方の肩が丸出しの服──というには頼りない布を身に纏い、身長と同じぐらいの巨大な金棒を持っていた。


「そうねぇ。可愛らしいとは思うけど、男らしさを感じないわねぇ。あまり好みじゃないわ」


 ピッタリした服(ボンテージという服だろうか?)でそのプロポーションが浮かび上がった蠱惑的な女性が批評している。

 彼女を見て、ほとんどの男なら魅力的だと思うだろう。

 そんな彼女に好みじゃないと言われ、ショックを受けてしまう。


「しっかり仕事をしてくれれば問題ないだろう。見た目など関係ない」


 武人っぽい雰囲気の黒髪ポニーテールの女性が反論する。

 人間に近い──いや、人間にしか見えない。

 だが、彼女の腰には一本の刀が目に入り、及び腰になってしまった。


「わ、私は、研究の費用さえ、もらえれば・・・・・・」


 おどおどとした様子で白衣を着た眼鏡の少女が口を開く。

 唯一、彼女だけ僕より小柄だった。

 だが、馴れ馴れしく話しかけようとは思えなかった。

 こんな屈強な集団の中に混じっているのだ。

 周囲から下に見られているようにも感じられないので、見た目通りの人物ではないのかもしれない。


「な、何が起こって・・・・・・部屋にいたはずなのに?」


 突然の出来事に僕は状況を理解できなかった。

 一人で部屋にいたはずなのに、どうしてこんな衆人環視の元にいるのだろうか?

 しかも、明らかに人間ではない者がほとんどである。

 これは夢か?

 夢だとしたら、かなりの悪夢である。


「突然、申し訳ございません。あなた様は我々の新たな王──【魔王】として召喚させていただきました」


 スーツっぽい服を着た女性が話しかけてきた。

 健康的な褐色の肌と金色の髪が特徴の美人だった。

 好みではないと言われた女性ほどではないが、大人っぽい魅力があった。

 しかし、それよりも気になることがある。


「魔王って、どういうことですか?」


 いきなりの説明に思わず聞き返してしまった。

 もちろん、言葉の意味は理解している。

 理解しているからこそ、聞き返してしまったのだ。

 そんな僕の反応を見て、スーツ姿の女性が膝をついて頭を下げる。


「衰退して滅び行く運命の我々を魔王として導いてください」


 その声音は本気であった。

 とても冗談で言っているようではない。

 この状況は信じられないことだらけだが、話している内容は真実なのだろう。


「え、無理です」

「「「「「っ⁉」」」」」


 あまりにも重たすぎる頼みに思わず断ってしまった。

 その瞬間、場の空気が凍ってしまった。







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

★5でも★1でもつけていただけると幸いです。

1話だけだと評価できないと思うので、続きも読んでいただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ