第626話 みんなの広場
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『王女殿下、まずは拳をお下げください ~転生執事と最強王女の成り上がり~』という作品です。
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それから三週間ほどが経った。
ハル領では、また一つ新しい取り組みが始まっていた。
領都の昼間学校と夜間学校だ。
昼間学校には子供たちが通い、読み書きや計算などを学んでいる。
夜間学校には、仕事を終えた大人たちが集まるようになった。
クルストによれば、子供たちは予想以上に熱心らしい。
一方、大人たちの授業は、なかなか難しいようだ。
仕事で疲れて眠くなってしまう人もいれば、読み書きがほとんどできない人もいる。
同じ授業を受けても、理解する速さにはかなり差があるそうだ。
そこで、今は少しずつ授業の進め方を変えている。
まだ始まったばかりだけど、こうして学校が動き出したのは嬉しい。
そして今日は、もう一つ楽しみにしていたことがある。
領都の広場で、初めての催しを開く日だ。
◇
「リオン様。会場の準備は整いました」
ローレンさんが報告してくれた。
「ありがとう!」
俺はミラと一緒に、領都の広場へ向かった。
「ピー!」
ピコも一緒だ。
広場に近づくと、いつもとは違う賑やかな声が聞こえてくる。
「わあ!」
ミラが嬉しそうに声を上げた。
広場には、いくつもの屋台が並んでいた。
焼いた肉の香ばしい匂いが漂い、別の屋台からは甘そうなお菓子の匂いもしてくる。
ミラがピコに肉串を買い与える。
「ピー!」
ピコも嬉しそうだ。
子供たちのために用意した輪投げや的当てにも、すでに人が集まっていた。
そして広場の中央には、リバーシ大会の会場がある。
大会は子供の部と大人の部に分け、それぞれ優勝者には景品を用意している。
子供たちは無料で参加できるようにした。
「リオン。すごいね!」
「うん。思ってたより賑やかになったよ!」
最初は、広場で小さな催しを開ければ十分だと思っていた。
でも、出店を希望する商人や、何かをやってみたいという領民が集まってくれた。
「なんだか、学院の文化祭を思い出すね」
ミラが微笑んだ。
「そうだね。あのときも準備が大変だったなぁ」
「ふふっ。でも、楽しかったよね」
「うん!」
俺たちが学院で過ごした日々。
あのときのような楽しい思い出が、ここでもできたらいいな。
◇
リバーシ大会が始まった。
子供の部では、一手打つたびに歓声が上がっている。
「やった! 三枚取った!」
「あっ! そこに置いちゃ駄目だった!」
大人の部は、それとは対照的だった。
腕を組んで盤を睨み、なかなか石を置かない人もいる。
……真剣だなぁ。
酒場で遊んでいた人たちも、たくさん参加しているみたいだ。
「リオン様!」
そこへ、ローレンさんがやってきた。
「どうしたの?」
「少々困ったことになりまして」
「えっ?」
「大会とは別に、リバーシで遊びたいという子供たちが大勢集まっております」
ローレンさんが指さした先には、何人もの子供たちが並んでいた。
「僕もやりたい!」
「私も!」
「いつになったら空くの?」
……ああ。
大会の参加者は事前に決めていたけど、見ているうちに遊びたくなった子もいるんだ。
「予備の盤は?」
「いくつか用意しておりますが、すでに使われています」
「そっか……」
大会の試合を止めるわけにはいかない。
かといって、せっかく来た子供たちを帰すのも残念だ。
「どうしようかな……」
俺が考えていると、近くにいた男性が声をかけてきた。
「男爵様。リバーシの盤が足りないんですか?」
「うん。遊びたい子供が思ったより多くてね」
「それなら、うちの酒場にも何組かありますよ」
「えっ、本当?」
「はい。今は昼間ですし、使っていない盤を持ってこられます」
「おぉー、助かる!」
すると、別の商人も声を上げた。
「でしたら、うちも机を貸しましょう!」
「ありがとうございます!」
「うちにも盤がありますよ!」
……おお!
次々に協力してくれる人が現れた。
さらに、年上の子供たちが、小さな子にリバーシの遊び方を教え始めた。
「ここに置くと、挟んだ石がひっくり返るんだよ」
「えっ? ほんとだ!」
「じゃあ、次はやってみよう!」
……すごいな。
俺たちが何も言わなくても、みんなで考えて動いてくれている。
「リオン。よかったね」
ミラが微笑んだ。
「うん!」
俺が全部決めなくても、こうして広がっていく。
なんだか、それがとても嬉しかった。
◇
しばらくして、子供の部の決勝戦が始まった。
俺も気になって、ミラと一緒に見に行くことにした。
対戦しているのは、二人の少年だ。
一人は体格のよい男の子。
もう一人は、少し小柄で、落ち着いた雰囲気の少年だった。
「リオン様」
声をかけてきたのは、クルストだ。
「あっ、クルスト! 来てたんだね」
「はい。学校の子供たちも参加していますので」
「そうなんだ!」
クルストが、小柄な少年を指さした。
「あちらの少年、ジレンといいます。十歳で、昼間学校にも通っているんです」
「へえ!」
「五人兄弟の長男でして、家では下の子たちの世話もしているそうです」
「そうなんだ」
「それに、非常に勉強熱心なんですよ」
「へえ。どんな感じなの?」
「先日の計算の授業では、ほかの子供たちとは違う方法で答えを出していました」
「違う方法?」
「はい。四つの数を順番に足すのではなく、足しやすい数同士を組み合わせていたんです」
……なるほど。
言われたとおりに計算するんじゃなくて、自分で工夫したのか。
「教えたこともすぐに覚えますし、わからないことがあると、授業が終わってからも質問に来るんです」
「それはいいね!」
「ええ。教えている私たちも驚かされることがあります」
俺は、もう一度ジレンを見た。
……へぇ。
そんな子がいるんだな。
そのときだった。
「あっ! そこなら四枚取れるぞ!」
観戦していた子供が声を上げた。
盤を見ると、ジレンが一手で四枚の石を返せる場所があった。
ところが。
ジレンは、別の場所に石を置いた。
ひっくり返ったのは、たった一枚だ。
「えっ?何でそっち?」
周囲の子供たちが不思議そうな顔をする。
……ん?
俺は盤を見つめた。
ああ、そういうことか。
今たくさん石を取ると、次に相手が隅を取れる形になっていたんだ。
ジレンはそれを避けたのか。
賢いな。
対戦相手が石を置く。
するとジレンはすぐに次の手を打った。
相手は盤を見つめ、しばらく考え込む。
「……あれ?」
置ける場所が少ない。
仕方なく置くと、ジレンが隅を取った。
……おお!
相手に打たせる場所まで考えていたのか。
ジレンはその後も、目先の石の数にはこだわらなかった。
盤の端を少しずつ押さえ、相手が打てる場所を減らしていく。
そして。
「勝者、ジレン!」
審判の声が響いた。
「やった!」
ジレンが初めて大きな声を上げた。
周囲から拍手が起こる。
圧倒的じゃないか、ジレンは。
「クルスト。ジレンはリバーシを始めて長いの?」
「いいえ。学校が始まってから、友達に教わったそうです」
「えっ?」
それで、あんな打ち方ができるのか。
……この子、ひょっとしてすごい才能があるんじゃないか?
◇
表彰を終えたジレンに、俺は声をかけた。
「ジレン。優勝おめでとう!」
「あっ、男爵様!」
ジレンが慌てて頭を下げた。
「ありがとうございます!」
「すごく強かったね」
「えへへ……」
「よかったら、俺ともやってみない?」
「えっ?男爵様と?」
「うん」
ジレンの目が輝いた。
「ぜひお願いします!」
俺たちは、空いていた盤を挟んで向かい合った。
周りには、いつの間にか子供たちが集まっている。
「男爵様とジレンが勝負するんだって!」
「どっちが勝つかな?」
ちょっと緊張するな。
でも、俺だってリバーシは好きだ。
簡単にやらせはしない。
「じゃあ、始めようか」
「はい!」
序盤は、俺の方が多く石を取っていた。
でも、ジレンは焦らない。
取れる石が少なくても、盤の端や相手の動きをよく見ている。
……うーん。
やりにくいな。
中盤になると、俺は隅を取る機会をうかがっていた。
しかし、ジレンはなかなか隙を見せない。
それどころか、気づいたときには俺が置ける場所の方が少なくなっていた。
……あれ?
ここに置いたら、次はあっちを取られる。
じゃあ、こっちに……。
いや、それも駄目だ。
「……難しいな」
思わず呟くと、ジレンがにこりと笑った。
「男爵様、そこに置くと、次はこっちに置けなくなりますよ」
「……えっ?」
俺は盤を見た。
……本当だ。
「ジレン、そこまで考えてたの?」
「はい。男爵様がこっちに置いたら、僕はここに置こうと思ってました」
ジレンが二か所を指さした。
……なるほど。
俺の次の手まで考えているんだ。
そして、試合は終盤へ。
俺も何とか粘ったけど……。
「……参りました!」
俺は両手を上げた。
「やったー!」
ジレンが嬉しそうに飛び上がる。
周囲の子供たちから歓声が上がった。
「すごい!ジレンが男爵様に勝った!」
「ジレン、強い!」
……いやぁ。
本当に強かった。
俺が決して上級者じゃないというのもあるけど、それでも驚きだ。
リバーシを始めて間もない十歳の子供が、ここまで考えられるものなのか。
……もしかして、天才か?
「ジレン」
「はい!」
「将来、何かやってみたいことはある?」
ジレンは少し考えてから答えた。
「もっと勉強したいです!」
「勉強?」
「はい!学校で知らないことを教えてもらうのが、すごく楽しいんです」
「そうなんだ!」
「家には弟や妹が四人いるので、覚えたことをみんなにも教えてあげたいです」
いいお兄ちゃんだな。
「これからもたくさん勉強してね」
「はい!」
「それと、またリバーシで勝負しよう!」
「本当ですか!」
「うん。次は負けないからね」
「僕も負けません!」
頼もしいな。
「クルスト」
「はい」
「ジレンのこと、これからもよろしくね」
「もちろんです」
俺はもう一度、ジレンを見た。
この子が将来、どんな大人になるのか。
今から楽しみだな。
◇
昼過ぎになると、広場はさらに賑やかになっていた。
リバーシ大会は無事に終わり、今は自由に遊べる場所が人気らしい。
輪投げや的当てにも、まだ行列ができている。
屋台の商人たちも、嬉しそうに忙しく働いていた。
「リオン。今日は本当に楽しいね」
ミラが隣で微笑んだ。
「うん。みんなのおかげだね」
「最初は二人で話してただけなのにね」
「そうだね」
あのときは、領都の人たちにも楽しい思い出を作ってほしいと思っただけだった。
でも今は、あちこちで笑い声が聞こえている。
昔から領都に住んでいる人も、最近移り住んできた人も、一緒に遊んでいる。
……やってよかった。
「次もやりたいね」
ミラが言った。
「うん。次はもっといろんな催しができるかも」
「私も何か考えてみようかな」
「いいね! 楽しみにしてるよ」
そのとき、ケーラからの伝言を受けたローレンさんがやってきた。
「リオン様。ガイル様とナディア殿下のご一行が、まもなく領都へ到着されます」
「あっ、もうそんな時間か!」
そう。
今日は、もう一つ大事な予定がある。
少し前、ガイルから共鳴石通信で連絡をもらっていた。
ベイルン家の騎士たちを連れて、この領の騎士団と共同訓練を行いたいという話だ。
それに、ナディアもセルヴァンの稲作の進み具合を見に来るという。
ガイルからは、以前も騎士団を鍛えに来ると言われていた。
今回は、その約束を果たしてくれるらしい。
しかも、こちらでは新人騎士が増えたばかりだ。
経験豊富なベイルン家の騎士たちと一緒に訓練できるなら、きっといい経験になる。
ガイルには遠慮せず、しっかり鍛えてもらおう。
それから、ナディアの従魔、ポロリも同行するそうだ。
ポロリは、とても大きなガルーダらしい。
領都で騒ぎにならないよう、広い休憩場所を用意してある。
「ミラ。迎えに行こうか」
「うん!」
「ピー!」
俺たちは、ローレンさんと一緒に屋敷へ戻った。
◇
しばらくして、街道の向こうから馬車の一行が現れた。
護衛の騎士たちに囲まれた馬車が、ゆっくりと近づいてくる。
先頭の馬車が止まると、扉が開いた。
「リオン!」
「ガイル!」
降りてきたのはガイルだった。
相変わらず元気そうだな。
「久しぶり!」
「ああ!元気そうだな!」
「ガイルもね!」
ガイルが笑いながら俺の肩を叩いた。
「今回もうちの騎士たちを連れてきたぞ!」
「ありがとう!ちょうど新人も増えたところだから、しっかり鍛えてもらえると嬉しいな」
「おお!任せておけ!」
ガイルが豪快に笑った。
横にはハガーとコディもいた。
「手加減はしませんぞ!」
「うん!王国最高峰の騎士たちと訓練できる機会なんて、なかなかないからね」
「はっはっは!いい心がけだ!」
ガイルが豪快に笑う。
……よし。
これで、騎士団もさらに強くなれそうだ。
そのときだった。
「キュ!」
ガイルの肩から、小さな影が顔を出した。
「ピー!」
俺の足元にいたピコが、嬉しそうに跳ねる。
「あっ、ナッシュも来たんだ!」
「キュウ!」
ナッシュがガイルの肩から下りた。
すると、ピコがすぐに駆け寄っていく。
「ピー!」
「キュ!」
二匹はお互いの周りをくるくる回り、そのまま追いかけっこを始めた。
「あはは!相変わらず仲がいいね!」
「まったくだ!会うのを楽しみにしていたんだろうな!」
ガイルも嬉しそうに笑っている。
そのとき、馬車から見慣れた女性が降りてきた。
「お久しぶりです、リオンさん」
「ナディア!」
セルヴァン王国の第一王女、ナディアだ。
「久しぶり!元気だった?」
「はい。リオンさんも、お元気そうで何よりです」
ナディアが微笑んだ。
「ナディア!」
ミラが嬉しそうに駆け寄る。
「ミラさん。お久しぶりです」
二人は楽しそうに挨拶を交わした。
「今回は、稲作の様子を見に来たんだよね?」
「はい。どこまで進んでいるのか、とても楽しみにしていました」
「まだ試験段階だけど、少しずつ進んでいるよ。改めて案内するね」
「ありがとうございます」
ナディアは、追いかけっこをしている二匹を見て微笑んだ。
「ピコもナッシュも、楽しそうですね」
「うん。もうすっかり仲よしだよ」
「ふふっ。ポロリにも会わせてあげたいです」
「あっ、そうだった!ポロリも来てるんだよね?」
「はい。先ほど、領都の外に降りています」
「じゃあ、少し会いに行こうか!」
◇
領都の外れに設けた休憩場所へ向かうと、大きな鳥が体を休めていた。
こいつがポロリか。
翼を畳んでいても、かなり大きい。
近くで見ると、改めてその大きさに驚かされる。
「ポロリ!」
ナディアが声をかける。
ポロリがゆっくりと頭を上げた。
「ピー?」
ピコが止める。
そして、ポロリを見上げた。
……あはは。
ピコからしたら、ものすごく大きく見えるだろうな。
「ポロリ。この子はピコです」
ナディアが紹介すると、ポロリはピコに向かって静かに頭を下げた。
「ピー!」
ピコが近づいて行った。
ポロリの大きな足を見上げ、今度は翼の方へ回り込む。
「キュ!」
ナッシュも後を追った。
すると、ポロリが翼を少し持ち上げた。
二匹はその下へ潜り込む。
「……あれ?」
姿が見えなくなったぞ。
「ピー!」
「キュウ!」
翼の下から、楽しそうな声が聞こえてきた。
「あはは!二匹とも何してるの?」
俺が覗き込むと、ピコとナッシュが並んで座っていた。
ポロリは、そんな二匹を見守るようにじっとしている。
「ふふっ。気に入ったみたいですね」
ナディアが嬉しそうに微笑んだ。
「ポロリも嬉しそうだな!」
ガイルも笑った。
……よかった。
ずいぶん大きさは違うけど、仲よくできそうだ。
「ピー!」
「キュ!」
二匹が揃って顔を出す。
その上から、ポロリがそっと頭を近づけた。
……なんだか、親鳥と雛みたいだな。
しばらく三匹を眺めた後、俺たちは広場へ戻ることにした。
ポロリには、このまま広い場所で休んでいてもらおう。
人が大勢いる広場へ連れていくのは、さすがに難しいだろう。
◇
屋敷へ戻る途中、ガイルが周囲を見回した。
「ところで、リオン。ずいぶん賑やかだな!」
「ああ、今日は領都で初めての催しを開いてるんだ」
「いいな!何やってたんだ?」
「リバーシ大会とか、屋台とか、いろいろやってるんだ」
「面白そうじゃないか!」
ナディアも広場の方を見た。
「私も、少し見てみたいです」
「もちろん!案内するよ!」
護衛や同行者の受け入れはローレンさんたちに任せ、俺たちは広場へ向かった。
◇
「おお!すごいな!」
広場に着くと、ガイルが声を上げた。
屋台の間を行き交う人々。
リバーシの盤を囲む子供たち。
輪投げや的当てを楽しむ家族連れ。
ガイルは嬉しそうに辺りを見渡していた。
「前に来たときより、ずいぶん人が増えたんじゃないか?」
「うん。少しずつだけどね」
「そうか。領地も順調に発展しているようだな!」
「まだ課題はたくさんあるけどね」
「はっはっは!それはどこだって同じだ!」
ナディアも、子供たちがリバーシを楽しむ姿を見つめていた。
「みなさん、とても楽しそうですね」
「うん。初めてだったけど、開いてよかったよ」
「素敵ですね」
ナディアが微笑む。
その隣で、ミラも嬉しそうに頷いていた。
……よかったな。
ガイルとナディアにも、今の俺の領を見てもらえた。
そのとき、ガイルが俺の方を向いた。
「そうだ、リオン!」
「何?」
「今回は共同訓練のために来たんだが、それとは別に話したいことがある!」
「話したいこと?」
「ああ!ナディアと俺のことだ!」
「……二人のこと?」
俺はナディアを見る。
ナディアは、少し頬を赤くしていた。
隣ではミラが、なぜか嬉しそうに微笑んでいる。
……何だろう?
騎士団の共同訓練や稲作の視察とは、別の話なのかな?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私の実家ではリバーシが盛んに行われていましたが、私が家族で一番弱かったんです。
私より祖母の方が強く、祖母よりも母が強く、母よりも弟の方が強かったという。




