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45歳社長、転生先でハズレスキル「綻びの目」を武器に没落領地を再建する  作者: アカメノコバチ
第19章 グレイヴ伯爵&五年冬休み編

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キャラクター事典⑫ イレーナ・ヴァルガ

今回は人物事典です。

まだ登場したばかりのイレーナについてまとめました。

イレーナの過去なども書かれています。

◆イレーナ・ヴァルガ


グレイヴ領西部を拠点とする女性。


28歳。身長182cm。痩せ型ながら筋肉質。


金髪に青い瞳を持ち、左頬には古い傷が残っている。


現在は本人いわく「商売人」だが、実際には西部の物流、仕事の斡旋、治安維持、金の貸し借り、住民同士の揉め事まで扱っており、グレイヴ領西部の裏社会を事実上取り仕切っている。


違法行為も行う一方、《灰狼の牙》のように住民から奪う組織とは異なり、自警団に近い役割を果たしている。


(出典:第489~493話。年齢・正確な身長・髪色・瞳などは作者設定)


◆来歴


グレイヴ領西部生まれ。


11歳の時、家族が強盗に襲われ、父、母、弟を失った。


イレーナ自身も襲撃を受け、その際に左頬へ現在も残る傷を負っている。


翌12歳で固有スキル《未来予知》を得た。


16歳からグレイヴ領騎士団へ入団。


実力とは裏腹にグレイヴ侯爵からはほとんど重用されなかった。


上官や貴族にも遠慮なく意見する性格で、命令であっても納得できなければ従わないため、騎士団では「強いが扱いにくい人物」と見られていた。


3年前、西部で《灰狼の牙》が勢力を拡大。


イレーナはグレイヴ伯爵へ、騎士団を使って完全に根絶やしにするべきだと提案した。


しかし相手にされなかった。


そこで、「なら、自分でやる」と言い残し騎士団を退団。


自分を慕っていた騎士数名とともに《灰狼の牙》へ攻撃を開始し、西部から追い出した。


(家族・騎士団時代については作者設定)


◆固有スキル・戦闘


《未来予知》


未来を事前に見ることができる極めて希少な固有スキル。


特に一秒程度先の未来であれば非常に高い精度で予知できる。


そのため戦闘では、相手が実際に攻撃するより先に、相手の行動を把握して動き始めることができる。


リオンとの戦闘でも《綻びの目》に、

《回避開始:攻撃前》

《対応行動:先行》

《綻び:因果順序不一致》

と表示された。


フェイントや攻撃方法を直前まで決めない戦い方でも回避され、リオンは一度も有効打を与えられず敗北。


さらにエドガーや王族護衛も短時間で倒している。


未来予知だけでなく本人の剣術・身体能力も極めて高く、現時点では作中最上位クラスの対人戦闘能力を持つ人物。


ただし、一秒より先の未来をどこまで正確に見られるのかなど、スキルの詳細はまだ明らかになっていない。


(出典:第489話「撃つ前に」ほか。《未来予知》の名称・詳細は作者設定)


◆グレイヴ領西部


騎士団を辞めた後、《灰狼の牙》を排除したことで西部の裏社会に大きな空白が生まれた。


しかし領主側は、その空白を埋めるだけの統治を行わなかった。


結果としてイレーナたちは、様々な仕事を勝手に受けるようになる。


本人たちは正式な役人でも騎士でもない。


それでも住民からは代官以上に信頼されており、グレイヴ領西部が他地域より比較的機能していた理由の一つとなっている。


イレーナ自身は部下を恐怖だけで支配することを嫌う。


「怖がらせれば人は動く。でも、背中は預けてくれない」という考えを持ち、一度仲間として選んだ人間には仕事を任せる。


そのため部下も、細かな指示を待たず自分で判断して動く。


(出典:第489~493話)


◆違法性


イレーナ一派の活動には、明確に危うい部分もある。


正式な行政権限を持たないにもかかわらず、借金の取り立て、揉め事への介入、暴力による制圧などを行っている。


監察官からも、「あなたに刑罰を科す権限はありません」と指摘されている。


イレーナ自身も、自分の行動が完全に合法ではないことは理解している。


それでも、「役人の許可を待っていたら何も回らない」として動いてきた。


違法行為もある。


しかし彼女たちを排除すれば、西部の治安や物流が再び崩れる可能性もある。


善人か悪人かだけでは分類しにくい存在である。


◆人物関係


・リオン・ハル


初対面では敵対し、直接戦闘となった。


結果はリオンの完敗。


イレーナはリオンについて「弱くはない。ただ相性が悪い」と評価している。


その後は敵対を解き、西部を案内。


《灰狼の牙》のガザルを倒したことについては素直に評価している。


基本的にはリオンを「坊や」と呼ぶ。


・エドガー・アルスレイン


第二王子。


初対面で戦い、こちらも撃破。


王族であることを知っても態度はほとんど変わらない。


グレイヴ領への対応についても、「遅かったな。十年くらい」と遠慮なく批判している。


・ガザル


《灰狼の牙》の頭目。


弱者から奪い、人をさらい、部下を恐怖で従わせるガザルのやり方をイレーナは強く嫌悪している。


11歳の時に家族を強盗に奪われた過去も、その嫌悪の根底にある。


そのため、ガザルを倒したリオンについては明確に評価している。


◆読者の反応


登場直後から非常に強い印象を残した人物。


特に、《綻びの目》を使ったリオンの攻撃をすべて先読みして完封したことで、「作中でも最強クラスでは?」と戦闘力に注目が集まった。


一方、活動内容については評価が分かれている。


「領主よりまともに西部を治めている」


「この人が正式な領主ならかなり良い領地になりそう」


という好意的な意見がある一方、


「実質的には裏社会の組織が勝手に行政や治安を担っている」


「事情があっても、違法行為まで許していいのか」


という辛辣な指摘もある。


また、《未来予知》についても、「これだけ先が見えるなら何でも分かるのでは?」という疑問が出やすい。


実際には、一秒先程度のごく近い未来ほど高精度という能力であり、何年後もの未来を自由に把握できるスキルではない。


イレーナ自身の人生も、この能力を象徴している。


11歳の時、家族を強盗に奪われた。


《未来予知》を手に入れたのは、その一年後。


現在は誰よりも早く一秒先の危険へ対応できる。


しかし、一番救いたかった過去だけは変えることができない。


それでも騎士となり、騎士団を捨て、最後には自分のやり方で西部の人々を守る道を選んだ。


イレーナ・ヴァルガは、グレイヴ領の統治が生み出した「非合法だが必要とされる秩序」を象徴する人物である。



最後まで読んでいただき有難うございました。

人物事典は新キャラが増えてきたら再開したいと思います。

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― 新着の感想 ―
グレイブ伯の息子は?
イレーナの紹介、早っ!
グレイブ領の騎士だったんだぁ…でもなんで?こんなク○なグレイブ騎士団より他所に行けばよかったんでないかと思ってしまう。やはり貴族社会だと平民で女と言うのは簡単にいかない事の方が多いのかね…。
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