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去来の魔眼使い  作者: ゆっきー
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奇襲

 俺は1人でそこに立っていた。敵の拠点を見据える。


「入口の守備はやっぱり硬そうだな…本来なら潜入が安定なんだろう…」


拠点は壁で囲まれ、唯一の入り口には複数人の魔眼使いが立っている。壁の上にも何人かいる。


「こりゃ、難攻不落と言ってもいいな…俺じゃなきゃな」


普通なら不可能だ。だが、俺の魔眼ならいける。


「久しぶりに使うか…」


俺はゆっくりと眼帯を取り、右目を開放する…


「さて、どれくらい壊そうか」


・・・


 私は彼らを裏切った。理由は…脅されているから。私の妹、セカイが人質に取られている。私がノランに加担しなければ妹が殺される。だから私はルーラーを裏切った。みんなには悪いことをしたと思っている。たくさんの仲間も殺した。もう戻ることはできない。


「さ、予想では三日後に来るはず…少し休もうかn」


ドゴーンと物凄い音が鳴り響く。何かが爆発したような、壊れたような、そんな音。私は急いで外に出ると、さっきまであった壁がなくなり、複数人のノランメンバーが死んでいる。そしてその死体の山の中心には、黒と白の瞳を持った男が佇んでいた。


「こんな早くに…しかもこんな手で来るなんて!」


今、一番会いたくなかった人物。一番敵に回したくなかった男、スノーだった。


「アル…何故裏切ったのかは知らん…だが、ナハトの心を傷つけた代償は取ってもらうぞ…」


その瞳が私を捉える。両眼真反対の色なのに両方とも光を全て吸収している。


「くっ!」


私は即座にノランの奴らの血を集めてスノーに向けて攻撃をする。だがそのことごとくが一瞬にして私の魔眼の影響を受けなくなる。固形にしても液体に戻り、勢いよく攻撃をしても一瞬でその勢いは消え去り分散する。


「おいおい!いきなりの侵入か?」

「お前は…」


現れたのはノランの幹部、タチだ。


「壁をこんなにしやがって、しかもかなり死んだじゃねぇか」

「うるせぇよ」

「そうかよ。ならさっさと死ね」


タチの魔眼によって鎖が大量に襲いかかる。だが、私の時と同じように鎖は一瞬で消え去る。


「おいおい…あの時は本気じゃなかったてのか?」

「俺は今、虫のいどころがそこまでよくないんだ。お前と戯れてる余裕はねぇんだよ」

「じゃあ殺してみろ!お前も能力を二つ持っているとアルから聞いたが、俺も持ってんだよ!」


タチはもう一つも魔眼を使い始める。もう一つの魔眼の能力は暗闇…スノーは一瞬にして暗闇に覆われた。


「魔眼は見えなきゃ使えないものが多い。お前のもその一種だろ?そういう奴にはこの能力が効くんだよな!」


暗闇は魔眼使いにはかなり厄介だ。だがもちろん対処法もある。それは…


「魔眼展開」

「そう来るよな!ならこっちも魔眼展開!」


両者同時に魔眼展開をする。一帯が闇に覆われる。私すらも巻き込んで…だがこれではタチも魔眼が使えない。普通なら


「面倒だな」


スノーの魔眼展開によって闇はすぐ晴れた。だがスノーが押されている。


「なんで闇の中で俺の位置がわかった?」

「なんでだろうなぁ?」


魔眼はそこまで便利ではない。闇の影響は本人も受けていたはず。その状態でなおスノーを圧倒していた。

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