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去来の魔眼使い  作者: ゆっきー
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テール

「アルがルーラーの組員だったのか?」

「そう。まあ、今も戸籍自体はあるんだけどね。」


にわかには信じ難いがそれならウリがアルと連絡が取れた理由もわかる。


「じゃあ、アルが今いない理由、あの組織ってのはなんだ?ノランか?」

「いや、もっと大きな組織です。それこそ世界でもトップクラスのね。」

「世界トップって…」


ノラン、そしてルーラーの他にも世界にはいろんな組織が存在する。そんな世界だが、もちろんトップの組織というのは存在する。もちろん魔眼の力は未知数。一夜にして消え去る可能性もある。だが現在のトップ層はかなり強く生半可な力では崩すことは愚か近づくことすら不可能に近いと言われている。


「そんなところに一人で行ったのか?」

「アルの魔眼の能力は知っているでしょう。あれは潜入でこそ輝く」

「それはそうだが…」


アルの魔眼の能力はコピー、一度見た人物の姿はおろか声すらも完璧に再現することができる。ただし魔眼自体はコピーできないため、用心深い奴らには効かないのだが…


「それでも危険すぎる。お前は止めなかったのか?」

「止めようとしたさ。でもアル本人からの進言もあった。止めるに止められなかったんです。」


少し悲しそうな顔をするナハト、その目からは今にでも涙がこぼれそうだった。


「でも、アルは生きています。そもそも潜入していた組織も最近崩壊したらしく、任務は完了できませんでしたがアルは無事でした」

「そうか。で、その任務ってのは何だったんだ?」

「元世界上位の組織、テールから桃源郷のトップ、ゼロについての情報を抜き出すことです」

「ゼロか…」


ゼロは、桃源郷のトップにして最強の魔眼使いとも言われているほどの人物だ。その魔眼はありとあらゆる魔眼を超越した力を持っているらしい。


「何故テールなんだ?」

「テールは昔からあった組織何だけど、数年前、一気に力を増したんです。それを怪しんだウリさんがスパイを潜らせることに決めました。そして立候補したのがアルです。そしてアルが潜入している時に見つけた資料からテールにはゼロが残した何かがあることが判明しました。」

「なるほどな…その何かは何なのかわかったのか?」

「いえ、わかっていません。でもゼロの魔眼の能力に関係する何かだと推測されています。」

「なるほどな。わかった。それじゃあ俺たちは帰るぞ。明日はアルと会えるんだ。イチャイチャしとけ」

「わー!ダーリンも私とイチャイチャしよ」

「しねぇよ!あと邪魔だ!袖から手を離せ!」

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