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第1話(三) 【平穏はやって来ない】
なんて話をしていると、駅に着いた。
お世辞にも綺麗とは言い切れないやや色あせた駅舎、笹峰駅。
俺達が通う南河高校最寄り駅の南河駅は五つ先にある。
最近やっと導入されたばかりの自動改札に定期券を入れ、電車を待つ。
今日は早めに来たから良いものの、一本電車を逃すと大変な事になる。
自動改札も今ごろになる程に田舎で、一時間に二回電車が来れば良い方なのである。つまり乗り遅れれば遅刻確定と言うリスキーなゲームを毎日強いられている。
と言っても、捺莉のせいで遅刻したくても出来ないのが現実なのだが。
「クラス……どうなっちゃうのかな……」
不意に隣から不安気な声が耳に届いた。
恐らくクラス替えの事だろう。
去年は捺莉と悪友が同じクラスに居たが、今年もそうなる確率は決して高くは無いだろう。
「ま、俺達が何を言っても結果が変わる訳じゃ無いからな。なるようにしかならん」
「う~。そうだけどぉ~」
気になるのは分かるが、無意味に跳ねたり同じ所歩き回らないでくれ、近くに居る俺まで変な目で見られるじゃないかっ。
神か仏か、丁度ホームに電車が滑り込んできた。




