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湾岸物語  作者: たま


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7/13

意地

「僕もね、清貴さんの奥さんの依頼で失敗した気がね、どうしても拭えない。確かに生き霊ついてたし

誰かも分かってるのに尻尾が掴めなかった。」タワマンの波瑠の部屋にはなぜか三笠が居る。

同じマンションだが、部屋は波瑠が6階で三笠は最上階の45階だ。

「ショッピングモールに頼んで黒パーカーに襲われた日のあの1時間前後の防犯カメラをコピー貰える事になったよ。

後はさっきのエレベーターの中のウチの白田さんが撮った動画とエレベーターの防犯カメラの映像も貰ったよ。

そして、このガムテープもね。」とビニール袋に入れた波瑠の髪をとめたガムテープを見せる。

「期限は明日までだろ?2人でじっくり考察しょう。

そしてダメなら君と証拠を持って警察へ行こう。」三笠が人の家で勝手に冷蔵庫を開けて缶ビールを持ってくる。

「…あの、それ」波瑠は言い淀む。

さっきの白田さんってカメラマンSTAFFの人が言ってた通り、本当に警察行かないといけない状態なのだ。

波瑠は命を狙われている。

が、そこまで誰かに恨まれてるつもりは無い!

「まず、さっきのエレベーターの見てみよう。」と白田さんが映したエレベーターからリーマンが降りる所を見せてもらう。

「うちの社の人は3名だわ。他は顔知らないから入ってる会社の人よね?または、仕事で来た人か?」降りた人で波瑠と関わりある人は居なかった。

次はエレベーターの防犯カメラだ。

波瑠三笠は真ん中辺りに立っていた。結構10人以上なので詰め詰めだった。

話してて背後の人とか全然覚えてない。

今、映像見ても分からない。降りた時もっとエレベーターから離れたら良かったが、三笠がどこまでも付いてくるので降りてすぐ立ち止まってしまった。

エレベーター最前列の人もすぐにガムテは上に移動したので気がついていない。

頭の上でバチバチと一瞬音がしたので見あげた人が数人いたがすぐに視線を落とした。

「わかんない〜っ!誰も知らない人ばっかりだし素振りもおかしい人いない!」波瑠が思ってたより何も手がかりが無くて頭をかきむしる。

「この波瑠さんの真後ろに立ってる青年とかは?

詰め詰めで誰も手元見えないけど、彼は視線が下向いてるし。」と静止画像にして指さす。

「確かに何かできるとしたら彼だよね。刃物向けてきた男性と背格好は似てるかも?私より5cmくらい大きかったと思う。」と波瑠も彼を見ながらうなづく。

「ヒール考えて170cmくらいの男かあ〜

でもエレベーター乗ってるほとんどの男がそれくらいだしなあ〜日本男性の平均身長だしなあ〜」と三笠も頭をかく。

2人共素人なのだ。

「お腹空かない?」と携帯をポチポチしながら三笠が何か頼む。

普通の男はこういう時女性にも希望を聞くが、波瑠の前彼も三笠も全く聞かない…確かに似ている。

「…なんで私、こんな男としか縁ないんだろ?」と小さな声で夕暮れの空を見ながら呟く。

木下さんに星さんの機嫌直ったと報告して、エレベーターのトラブルも話して早退した。

やはり木下さんにも警察へすぐ行けと言われたが、明日まで期限を貰ったのだ。

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