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湾岸物語  作者: たま


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10/13

サークラ

「小坂ってさ、多分サークルクラッシャーの男版だと思うんだ。場をかき回して自分の存在感をアピールしたりするの。

初対面が最高地点ってタイプ。

そして、人の人生を引っ掻き回して自分は逃げちゃうの…波瑠の後輩の真美さんと同じ目にあった男だと思うよ、多分今日エレベーター乗ってたの。」とまた波瑠と言った。

普通の女は、寒気しかしないが波瑠は生粋のダメ男好きなのだ。呼び捨て、萌えキュンなのだ。

チョロい!チョロすぎる女なのだ!


「エッ、でも、なんで私を殺すんですか?

意味が分からない???」波瑠が三笠の話しを聞けば聞くほど意味が分からない。

「…知りたい?」とまた三笠がニヤ〜ッとする。

「知りたかったら、こっちへ来て?」と寝そべったまま両手を広げる。

「エッ…でも…」波瑠はモジモジする。

「知りたくないの?なんで、君の命が狙われたのか?」と三笠が意地悪く聞く。

「…それは知りたいですよ。でも…」と波瑠は悩む。

10年男に振り回されて苦しんだのだ。

ここでまた人生が10年?20年?狂ってしまうかもしれない…

「人間ってさ、同じ傷を負った者同士って結びつきやすいんだよ。それも同じ男にひどい目に遭った者同士はね。」三笠は僧侶だ。人の気持ちの機敏を捉えるのが得意なのだ。

「真美はSNS大好きじゃない?」と三笠が聞いてきた。「小坂の大学名やサークル名まで書き込んでそうじゃない?」と三笠がウインクした。

すでに胸元ははだけている。

とにかく姿形は美しい。

小坂も押し出しはリーダー体質のイケメンだった。

性格はドブ川みたいでも!とにかく見かけはイケメンなのだ。

「…つまり、ネットで2人は繋がったの?」と波瑠は聞きながら目をそらす。

もう34歳だ。10代はとっくに結婚してると思ってたのに、気付けばすっかり企業戦士になっていた。

今も会社に迷惑掛からない事を1番に考えてしまう。

会社を救ってくれたシャーマンだ。

なんか怪しいが頼りになるのだ。

僧侶なので態度もデカいし貫禄あるが、6つも年下のようだ。全然 微塵(みじん)も可愛げないが。

「おいで、もっと聞きたいだろう?」と波瑠を手招きする。

「それでも、私を殺して2人に何の得があるの?全然分からないわ。」と言いながら三笠に近づく。

「よし!釣れた!

フフッ、おかしいと思わない?こっちに居た3年 真美は妊娠しなかったのに異動してから1年で妊娠って?」波瑠を抱き寄せて三笠が囁(ささや)く。

三笠の肌の匂い…嫌いじゃない。小坂は…確かに違和感あった。なんだか人工的な匂いがした。

一生懸命違和感を理性で打ち消してた。

三笠は一見怪しいが、匂いに違和感がない。

「…どういう意味?」波瑠が聞いたが三笠は忙しいようだ。

「さあ、後は警察が教えてくれるよ。会社が絡まなければ、後は警察に任せてちゃんと調べて貰う方がいいよ。」三笠は忙しそうだが手短(てみじか)に言う。

「結局、なんで私が…」と波瑠も聞きながらそれどころでなくなる。

「お風呂!お風呂、私まだ…」と訴えたが、無視された。



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