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未亡人が、遺産としてキャンピングカーを受け取ったら、大変な事になりました。  作者:
第5章 ポーション作り

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 楓花は、鑑定のおかげで出来上がり具合がわかる。今は65%完成らしい。

 火にかけつつ、ゆっくりと混ぜ続けた。

 しばらくして、1鍋目のポーションが出来上がった。

 火から下ろして、自然放熱させる。

 その間に、容器を用意した。

 専用容器は沸騰していても大丈夫なようだ。

 熱いうちに一度ステンレス製のコーヒー用の細い口の薬缶に移した。

 薬缶の口が細いので移しやすい。消毒済みの専用容器は18個しかない。あとは新品も用意していた。それらに注ぎ終えるとそれから、86度に下がるのを待って用意した120㏄ペットボトル容器に注いでいく。

 2鍋目と3鍋目もゆっくりと蒸発させる段階になっていて、ハナとテンが手伝ってくれていた。

 

 ケントとアーサーは、またもや狩りに行っている。

 どうやら、臭いは漏れているらしくブラックベアーがやってきているらしい。

 寄ってきたブラックベアーを討伐してから、ガードの範囲を15mに広げた。そうしないとブラックベアーを吊るす枝がなかったのだ。

 さすがの楓花も、解体ナイフの存在がまずいことは理解していた。


 

 「ポーションってこうやって作るのね。私たちに見られて大丈夫なの?」

 「構わないですよ。分量を覚えて作ってみても構わないです。」

 「ええ!?」

 「出来上がりの見極めが難しいので、そこは私もうまく説明できませんので、見て覚えてとしか言えないです。ハナさん、混ぜるのを交代しましょう。」

 「うん、手が疲れたよ~。」

 「そうよね。ありがとう。椅子に座って休憩していてね。あっお茶を煎れてもらえる?」

 「うん、いいよ~」

 「沸騰しているから気を付けるのよ。」

 「うん」

 

 鍋2つの間に、お湯を沸かしていた。

 ハナさんとテンさんが休憩に行って、テンさんが混ぜていた3つ目の鍋はルーシーさんが混ぜてくれていた。

 テンさんがお湯を持っていって、ハナさんがティーバックを開けている。

 いい連携だと思ってほほえましく見ていた。


 途中、軽くランチを摘まみながら煮詰めていく。

 

 ケントさんとアーサーさんが血塗れで戻ってきた。


 「怪我?」

 「違う、ちょっと返り血を浴びただけだ。ルーシー悪いけど、着替え下ろしてもらえるか?」

 「うん、わかった。」

 「上に行ってシャワーを浴びたら?」

 「いや、今日は暖かいから川で水浴びをしてくる。ついでに服も洗ってくる。」

 「そうなのね、気を付けて…」

 「ああ、ありがとう。」

 「お待たせ、はい…服…」

 「おう、ありがとう。行ってくる。」


 2人がバケツを倉庫の前に置いて、川へと向かっていった。

 楓花は、そのバケツを倉庫の引き戸の中へと入れた。

 

 「お肉たっぷりですね…」

 「そうね…」

 「干し肉、そろそろいいかも…どうかしら?」

 

 楓花が見る限り干し肉と表示されていた。

 遠くからだと品名しかわからない。ポーションがもう少しなので、離れることもできなかった。

 そのまま混ぜて煮詰めた。


 「よし、良さそうね。」

 「出来上がりとその前の差が、よくわからないわ。」

 「見た目はあまり変わらないわよね。」

 「ええ…」


 ポーションを薬缶に移して、冷めるのを待ち温度が下がったところで容器へと入れていく。ペットボトル120ml容器だ。

 鑑定してみると『初級ポーション:状態最良、使用期間20年』と出た。

 あれ?正規品と同じだけ保つの?どういうこと?

 ガラス容器ではなく、再利用のペットボトルだというのに…どうにも信じがたい。


 「ルーシーさん、この手袋を使って干し肉を集めてもらえますか?」

 「はぁ…」

 「手袋を広げているからここに手を入れて、作業が終わるまでは干し肉以外触らないでね。」

 「わかりました。」

 「ハナさん、テンさんこの袋にルーシーさんが入れたら口を閉じてもらえますか?」

 「うん、やる!」

 「ではおまかせしますね。私は一度車に戻ります。」


 楓花は干し肉を任せて、キャビンへと戻った。

 楓花は、ポーションの入った薬缶を持っていた。

 ペットボトルの水2Lを5本とワセリン1㎏1本を取り出した。それと消毒用エタノール4L3本だ。エタノールは2L は残し使用するのは10Lだ。

 それらに1割のポーションを混ぜて、容器へと移した。

 それを軟膏は220個、消毒薬と癒しの水は550個ずつ出来た。

余ったポーションは500mlの容器に移しておく。

 

 楓花は、籠を用意して作った薬4種類を10個ずつ入れた。

 別れる時に天龍のみんなに渡すためだ。

 

 アートンへ行く前に、ヒルストンへ寄って肉を売る予定だ。

 天龍の意向を確認する必要はあるけれど、おそらく一か所で売るには多すぎると思う。

 だから、ヒルストンとアートンの2か所で売ったほうがいいだろう。

 

 外へ戻ると、ケントとアーサーが戻っていた。

 

 「服を干してくる。」

 「服を干すならこれを使ってください。」

 

 楓花が手回しの脱水機とハンガーラックを倉庫から出した。

 ハンガーラックはホームセンターでは、1000円ほどで売っているキャスターのついたものだ。キャスターは外してあるけれど、外で干すなら使いやすいかなと思って用意していた。

 脱水機と言っても、野菜の水切りのような作りの大きいバージョンだ。一斗缶サイズなので、数枚ずつしか入らない。

 

 「これに服を入れて、こうやってここを回すと…こんな感じで水が切れます。」

 「おぉぉ!」

 「やりたい!服を洗ってくる!」

 「私も!」

 

 ルーシーたちまで服を洗いに行ってしまった。そんなに干せるかな?


 「服はこのハンガーにかけて干してください。こうやって置けば乾くと思います。」

 「へぇ…いいな、これ…」

 「いいですね…服の形も崩れにくい。」

 「そうですね…肩を合わせると崩れにくいですね。」

 「スラックスとかのパンツ類はこれで挟んで吊るしてください。」


 楓花は肩部分がXに開くタイプのピンチハンガーを取り出した。内側にも空気を入れられるので乾きやすい。


 洗濯物に囲まれている状態になってしまった。


 「あれ?干し肉は?」

 「出来上がったので、袋に詰めてもらいました。少し食べてみますか?」

 「そうだな…。」

 

 袋の入った籠から1袋取り出した。

 ジッパー袋を開けて、1切ずつ食べてみる。

 売っているよりは塩が少ないけれど、食べやすい。日持ちは大丈夫だろうか?



読んでくださりありがとうございます。

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