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いつもより長いです。お時間に気を付けて読んでください。
楓花は、今更だけどバックの中身を確認した。
アイテムバック各種には、基本装備が入っていたのだ。
基本装備
・ポーション4種5本ずつ。
・短剣2本。
・ティッシュBOX999個。
・服各種
・お金袋数個
・魔石入りのコンテナボックス
・先の長いライター。
・蝋燭999個。
・携帯ライト99個。
・乾電池999個。
・大和の携帯食料各種合わせて600本
・水のペットボトル999本。
携帯食料をそんなに食べきれる?
ウエストポーチと斜め掛けバックは時間停止がある。リュックサックとコインケースは時間遅延1/6だった。
携帯食料は期限の長いタイプが入っているので数年は保つだろうけれど、永遠ではない。忘れないようにしないと危ない。
さらに追加して、楓花は無地の取手付きゴミ袋各種やジッパー付き袋3種、ハンカチ、タオル、バスタオルなども4つのアイテムバックに追加していく。
ハンカチ以下は贈答品の溜まっていたものだ。引っ越ししてすぐの頃に車の装備として持ち込んでいた。4つのバックに入れたものの、もう少しずつ持っていてもいいと思った。
クローゼットに溜まっている贈答品や返礼品を全て移動させようと思いついた。
中身を確認したうえで、ウエストポーチと斜め掛けバックには、ホットコーヒー入りカップ20個、寝袋1個も入れていた。
本当は、テントも入れておきたいけれど、そこまでの予算がない。
遊びに出かけすぎて、お金が間に合っていなかった。
お肉はここで手に入れているから、スーパーで買うのはパンや米と野菜がほとんどだけれど、それでもお金が足りなかった。
引っ越しして3か月、家賃がかからない分お金が浮くはずなのに、週末の小旅行のために使ってしまっていた。1度出かけると2万円くらいは掛かってしまっていた。
数千円が足りず、引き落としができなかった時には、かなり焦った。
カード会社から振り込み用紙をもらい振り込んだが、こんなことでブラックリストには載りたくない。
今度ボーナスが出たら、保険としてテントを買おうと密かに思っていた。
装備を再確認した楓花は、あとは何があれば安心なのかと考えた。
あっ…一息つくためのチョコレートとクッキー、あとは飴ちゃんだ。こうやって買いすぎるのよね…まぁ、棚にある物を入れておこう。
棚には、沢山の物が入っていてチョコレートや菓子類も多品目が大量に入っていた。
楓花の大好きな高級チョコレートも4つ入りの小箱から大箱、大型倉庫店舗で売っているような3種や4種の個包装詰め合わせセットまであった。ちょっとありがたみが無くなる量だけれど、楓花は大切に食べていた。
自分のお金ではそうそう買えない物に変わりがない。1回のお出かけで1粒食べる程度で、それ以外はキャンデー包みの大袋で売っているチョコレートを食べていた。
いや、だってそれだっておいしいよ。
ミルクチョコだって、高カカオチョコだってそれぞれに違うおいしさがある。
イチゴチョコはあの△のチョコがおいしいと思っているので、個包装のチョコは味の似ているあのメーカーに決めていた。
クッキーは、しっとり系よりもサクサクほろほろ系が好きなので、スーパーで売っているタイプなら、比較的安い昔ながらの紙箱入りのものが好みだったりする。最近個包装になったので、食べ過ぎも防止できてよい。缶入りを買うのは、缶を使いたいからだ。
そんな事を考えながら棚の中の菓子をバックへ入れていった。
そして、また癒し草を摘みに出て、出てきた野角うさぎを狩って、解体してを繰り返して数日過ごした。
「ん~!お肉も貯まってきたし、売りに行こうかな。」
朝、目が覚めた楓花は大きく伸びをした。
軽くストレッチをして、朝食にウサギ肉を焼いて食べた。
少し筋肉質な肉は、しっかりとした歯ごたえがある。旨味は強いが臭いもあるので、コショウとローズマリーは多めにかけた。
再び、ヒルストンを訪れた楓花は、セイヤに平謝りされていた。
「あの…頭を上げてください。」
「いえ、知らなかったとは言え中級ポーションも他の薬も安すぎた。患者に使っていても、1本で重傷者を3人も4人も治療できた。あれでは安すぎだと思ったところだ。それに…アートンのクリスフォートと話しをして、卸値も聞いた。それに合わせて計算をしたので、こちらをどうか受け取ってほしい。」
「そういうことでしたら、いただきます。でも、私も知らなかったのだから…その…大丈夫ですか?その分安く治療したのでは?」
「はい、まぁ…そこは皆理解しますので問題ない。治癒士の価値を下げられないから、治癒については大まかな料金設定があり、大きく外れたことはしていない。だから、問題はない。」
「そうですか、それでしたら…まぁ…」
楓花としては、腑に落ちない部分もあるが、それほどの価値があることだけは理解した。気安く人にあげて良いものではなさそうだ。そんなことをしたら、それで食べている人たちの迷惑になってしまうだろう。
「その…言い訳をすると、中級ポーションを取り扱ったことがなかった。クリスフォートが調べたところ、一番新しくて10年前それ以降に中級ポーションは確認されていないらしい。」
「そうらしいですね?」
「言い訳をさせてもらえるなら…俺たちが日常的にポーションと言っているのは下級で、それも首都や領都といった大都市でしか手に入らない。ポーションは下級、初級、中級、高級と伝説のエリクサーがあるらしいが…今出回っているのは下級で、中級が出てくるとは思わなかった。」
「え?」
「中級なんて、そうそうお目にかかれない。」
「あの…初級ポーションも作れます。」
作ったことはないけれど、レシピはあった。多分作れる。
だけど、下級ポーションなんてレシピがなかったと思う。
「お?」
「初級のラインナップもあります。すいません、最初に初級を出しした方がよかったですよね?」
「初級も見せてもらえるか?」
「はい、もちろんです。車へ取りに行きますね。こちらは効いてくるまで6時間くらいなので、すぐの効果はないと思います。」
「それは当たり前だ。中級がすごすぎる。だが、これで心置きなく使い分けができる。」
「それはよかったです。」
「それなら、初級の3種を40個ずつとポーションを10本、中級の3種を40個ずつとポーションを6本あるだろうか?」
「もちろんです。初級のお値段はどうしましょうか?」
「初級ポーションは領都で金貨1枚から3枚の取引になる。中級の2割から3割ってところだ。」
「それでしたら、中級の1/4のお値段にしましょうか?」
「いや、きりがいい方がいい。中級の軟膏と癒し水が金貨1枚だから、初級の軟膏と癒し水の方は大銀貨3枚でどうだろう?」
「いいですよ。そうしたら消毒薬が大銀貨6枚?」
「それでもいいだろうか?安すぎか?」
「大丈夫です。」
「はぁ…よかった…」
セイヤさんが脱力していた。
「どうしました?」
「いや、嫌われたらどうしようかと…。」
「そんなことありませんよ。」
「いや、もう目が見えるようにしてくれた女神様だから、フーカ様に嫌われると思うともういたたまれなかった。」
「大袈裟ですね。」
楓花は、車に戻ると造り置いた3種の薬を手にギルドへと戻った。
それらをセイヤへと渡した。
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