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幽霊(?)と俺の同棲生活  作者: 鳴海ヒロト
第2章 これからの生活
7/13

第7話 何とも言えない日

俺はあの日から麗華に勉強を教えていた。それから気づけば10月の中旬頃になっていた。今日は10月17日、相も変わらず学校がある。勿論麗華も憑いてきている。俺は課題等で疲れており、後でちょっとベッドを借りようと思っていると、

「さて、皆さんもそろそろお待ちの文化祭の季節です!今日はまず話し合いからいきたいと思い、文化祭の係を決めてきました!貼るので、皆さん見に来てください。」

何故か最後の方は他人行儀な言い方だった。俺は仕方なく見に行ってみると、文化祭学年執行委員に選ばれていた。俺の他に女子が2人いた。えっと…望田奈央さんと、岡田佑美…?俺はその瞬間ほど死にたいと思った事は無い。なにせこの2人は早くもこの大学のアイドルと称されている。ましてやこんな取り柄も何もない馬鹿が同じになって良いのかと。そう考えている内にクラスの男子からの目線が痛い。その視線の中に貴博と何故かは分からないが麗華もいる…。

お前はどっちの味方なんだ…。俺は頭痛で頭を抑えそうになった。この後、俺は更に追い込まれる事になってしまった…。

「これからよろしくね、中田くん。」

「私の方からもよろしくね。」

この通り、その2人が話しかけてきたのだ。このせいでもう周りは鬼の形相。俺は

「こちらこそよろしくね、望田さん、岡田さん。」

取り敢えずこれだけ返しておいた。その後はクラスのほぼ全員が鬼の形相になりつつも話し合いが進んだ。俺達のクラスでは本格的な劇をやろうということになってしまった…。それを決めるだけでこの話し合いが終わった。要は、やっと決まった〜あ、チャイムなった…嘘だ!みたいな感じと言えば伝わるだろう。まぁ、それはさておき、俺は休み時間になったため廊下をぶらぶら歩いていると、

「けっ…自分だけ良い思いしやがって…」

という声が聞こえたがそれは気にしなかった。なにせこの大学のアイドルと称されているのだ。その子達と一緒に委員をしたいと思うのは当然だろう。それにしても、誰も喧嘩を吹っかけて来ねぇなーなんて思っていた時だった。

「おい、悠真だったか?ちょっと後で校舎裏に来い」

「気が向いたらな〜」

俺は敢えて軽く返しておいた。こうやってイライラさせておけば後が楽なのだ。それに、校舎裏ともなれば俺にとっては武器ばかりなのだ。これは行かなくてどうするんだ。俺はわざとヤられる体で演技してやろうと思った。後でとあいつ等は言っていたが、結局放課後に呼び出された。そりゃそうだろうな。俺はここを演技で乗り越えようとしていた。

「俺に何のようだ?」

「そういや、お前には彼女がいるらしいな」

「それがどうした?」

「お前の彼女と引き換えにこの事は無かった事にしてやるよ。その方が俺らにとっても楽だしな」

「へぇ…そこまでして俺の彼女に…ねぇ?」

俺はそこまで言って麗華の顔を見た。お互いビビらす気は満々だ。

「じゃ、今から起こる事にビビって漏らすんじゃねぇよ?」

「あぁん?何を言って…」

その瞬間、奴等の前に麗華が現れた。当然、彼女と引き換えにしてくれたとでも思ったんだろう。その麗華の手を握ろうとした途端にその手がすり抜けるのだ。それに、他の奴が飛び掛ってもすり抜けるばかり。俺と麗華はそのザマを見て大笑いしていた。

「あっれぇ〜?あの時の威勢はどこに行ったのかな?」

こうやって煽るのも当然わざとだ。こいつらはイライラさせておけば自滅する。こいつらと言うよりもこんな奴等は、だ。俺はそこから帰ろうとしていたが、背後からとんでもない殺気を感じ、急いで身構えた。リーダー格の奴が俺に殴りかかってきた。それに加えて他の取り巻き3人も仕掛けてきた。確かに、素人にすれば喧嘩の連携は確かに良い。俺は多分、麗華と引き換えにっていうところでキレてたんだと思う。その時の記憶は、そいつ等が2度と楯突けないように思いっきりボコボコにしたというぐらいだろうか。俺はふと我に返ると、その場からすぐに逃げた。

「なんか、改めて強いってわかったような気がする…(笑)」

と、麗華は話しかけてくるが、俺は少し怖かった。明日からまたあの取り巻き達に喧嘩を吹っかけられるんじゃないかと思っていた。この後どうなるかは知る由もなかった。帰ってからも、あまり食欲はなく、風呂を沸かして寝るだけだった。麗華は今日は珍しく1人で寝たようだ。

次の日、俺は憂鬱ながらも学校に行った。またヤンキー達に絡まれるだろうなと思っていたが、予想とは遥かに違っていた。俺の席の隣が貴博なんだが、その貴博が

「そういや、昨日お前に絡んだヤンキー達がお前を呼んで欲しいそうだからって何故か俺に頼まれたんだよな〜。とまぁ、そういう事だから行ってやれ。場所は昨日と同じらしいから」

まぁ、何ともわかりやすい事で…。俺はやっぱり行く気を失くしそうになった。まぁ、それでも向こうが頼んでいるのだから行くしかないだろう。俺は腹を括って放課後再び校舎裏に向かった。行くとそこには3人いた。昨日の3人だった。

「昨日に引き続いて何のようだ?」

俺は一応こいつらには勝ったため、タメ口で話すことにしてみた。他の奴等はビビリにビビって全員が敬語らしいのだ。まぁ、俺ももしかすると荒れてヤンキーになっていたかもしれない。俺の声に気づいたのか、リーダー格の少年…いや、リーダーが俺の方を向いて

「昨日は本当にすいませんでした!!!」

と、頭を下げてきた。

「え…?」

俺はこれだけしか返せなかった。

「だから、悠真さんに喧嘩売って悪かったな〜って思いまして、今こうして頭下げてるんです」

「あ、あぁ…それは良いんだけどさ、頭上げてくれないか?ちょっとさすがにこれは居づらくて困るんだよ。」

「でも、それだと俺等の面目が…」

「分かったから。それなら1つ言うけど、俺と麗華の関係を壊そうとか変な事は考えるなよ」

俺はそれだけ言ってその場から逃げるように家に帰った。風呂に入るとよほど疲れが溜まっているのか、危うく湯船で眠りかけた。その後は麗華に具現化してもらい、料理を作ってもらった。麗華の作る料理は隠し味に工夫があって、それのお蔭で料理の味が際立っている。俺は当然食べ終わるとそのまま布団に寝転がり、そのまま寝た。

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