2話 集団転移
担任:藤堂だ。全員喋らないで、まず読んでほしい。
担任:できれば顔にも出すな。
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斎藤美玖は、目の前に浮いてる文字に目を丸くした。
その文字の向こうは、知らない部屋。なんか薄暗いし、埃っぽい気がする。
「……ここどこ?」
誰かが呆然と呟いたのが聞こえた。
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担任:異世界だ。多分な。
担任:最初に言っておく、この文字は私らにしか見えないように設定した。
担任:多分これから人が来るが、油断するな。私らにとって善人とは限らない。
担任:あとこの文字は皆も思考入力ができる。
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思考入力?
どうやってするわけ?
美玖が眉を寄せると、早速委員長の文字が出た。
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朝倉玲奈:テスト。見えてる?
石原航:見えてるよー
朝倉玲奈:了解。先生、これどう言うことですか?
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委員長は先生に状況を確認しだした。
そっか。皆混乱してるんだ。当たり前か。
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担任:多分召喚されたな。床の魔法陣が、教室のやつと一緒だ。
中村駿:異世界召喚ってこと?ゲームみてえ
担任:否定はしないが、異世界の連中も人間だ。最悪を想定して慎重にな。
西村明日香:先生さ、妙に詳しくない?
担任:2回目だからな。世界が一緒とは限らないが。
担任:来るぞ。言動には気をつけてな。
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先生は、さらに私たちを混乱させるようなことを暴露して、平然と扉の方を窺った。
確かに足音が聞こえる。
重たい金属音が近づいてきていた。
私たちは魔法陣の上で、身を寄せ合った。
先生が自然な動作で前に立った。
扉が開く。




