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クラス全員、既読です。  作者: 井上笑子


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18/18

18話 明日の選択

 ***


 中村駿:さっきの雷鳥やばかったな……。

 中村駿:お、既読34!

 中村駿:既読機能もうつけたんだな!先生、有能!

 朝倉玲奈:全員揃ったみたいだから、会議を始めるわ。

 朝倉玲奈:明日どこに向かうか、決めましょう。

 田中柚葉:質問なんだけど、ここに居続ける訳にはいかないの?

 西村明日香:それについては、周辺採取班で、人の痕跡を見つけてる。ここに居続けるなら、人との接触は覚悟すべきだと思う。

 林蒼真:細いとは言え、この森には幾つも人の通る道がある。俺なら、それなりの頻度で人は来てると見るな。少なくとも道の整備ができる程度には。

 朝倉玲奈:他に意見のある人は?

 西村明日香:でも、私魔の森は怖いな。さっきの鳥みたいなのが、いっぱいいるんでしょ?

 黒田結衣:同意する。私がつけれるバフも戦闘向きじゃないし、皆の能力も聞いてる限り、生活向きが多いような気がするよ。

 斎藤美玖:そうだね。私たちの中に戦闘向きの人って、そんなにいないのに、危険らしい魔の森で生活なんてできるのかな……。

 

 小松蓮:あのさ、皆、街か魔の森かって決めようとしてるけど、今決める必要ある?

 小松蓮:魔の森方面向かいながら、入れそうなら、街に入って情報収集でもいいんじゃね?

 小松蓮:俺らこの国のことも何も知らないわけじゃん?

 斎藤美玖:確かにそうかも。昼間原田くんも、私たちは王女様のことしか知らないって言ってたし、この国の人たちのこと知ってから判断しても良いかもしれないよね。

 石原航:原田それ本当か?お前の能力なに?

 原田悠生:ほんと。ぼくのは咄嗟勘だよ。名前の通りの能力。

 岩城陽斗:マジか。お前らしいな。原田の妙に鋭いとこが異能にまでなってんなら、参考にはできんじゃね?

 江藤湊:でもさ、街に入っても、国の上の人間から、命令来てるんじゃないか?警察みたいな奴は多分いるだろうし、他にも役人とかさ。

 大場里緒:何もそのまま街に入ることはないんじゃない?様子を見たりとか、何人かしか行かないとかできるでしょ。

 石原航:あと、街に入るなら、この腕輪を見た時の反応は要確認だろうね。今は違うけど、元は奴隷契約入ってたんだし、街の人にとって奴隷が普通かどうか探れるんじゃない?

 上野千紘:先生に頼んで、このチャットに、五感情報——例えば見たものや聞いたもの、嗅いだものを動画にして貼れるようにしてもらえないかな?そしたら、全員行かなくても、全員街のこと知れるわけでしょ。

 朝倉玲奈:それ良いわね。先生できますか?

 担任:一応できはするが、全員いいのか?自分の五感情報を送ると言うことは、少なからず体に術式が干渉しないと無理だぞ。

 上野千紘:え?今の思考入力は違うんですか?

 担任:全然違う。思考入力は、体に貼った術式が、念じた情報にだけ反応するようになってる。だから、念じるの忘れた時は打てないし、頭の中全部打ってしまうわけじゃないだろ?

 上野千紘:違いがよくわかんないですけど、わかりました。なら、不満がある人は明日の朝までに先生に伝えて。1人でも不満が出たら、この案はなしね。先生、申し出た人の名前は伏せてください。

 担任:もちろん。

 

 朝倉玲奈:じゃあ、明日は、魔の森方面に向かいながら、街を見つけたら、まず様子を伺って、数人選抜して入るで良いわね?

 朝倉玲奈:不満がある人は、術と同じで、明日の朝までに先生に名乗り出て。

 中村駿:異議なし

 小川颯太:さんせー

 佐伯杏奈:危なそうなら本当に入らないからね。

 林蒼真:弓ができるまで戦闘は避けたい。

 担任:私はそれでいいと思う。

 朝倉玲奈:じゃあ、解散!

 斎藤美玖:おやすみなさい。


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