第34話 落とした肩を抱きしめてあげたいZE
第34話 落とした肩を抱きしめてあげたいZE
名前:美琴
職業:侍マスター
LV:26
HP 3320
MP 155
戦闘能力値(MAX:255)
STR:145
INT:88
DEX:146
SPD:132
DEF:153
MNT:90
美琴の美しさに、俺好みの美しさにムラムラしたが、それはさて置き、美しい能力値だ。いかにも前衛キャラらしい成長の跡が見て取れる。そしてHP高過ぎ君。恵まれたガタイをしているというのは、こうも違うものなのか。市井の能力鑑定スフィアである程度は分かっていたが、手鏡スカウターのおかげでより詳細に結果を得ることが出来た。能力値100を超えているというのはこの世界ではおそらくかなりの高値なのだろう。
「魔法防御に相当するMNTが90と低い。伸びしろもおそらくないだろうしなぁ。」
冷静な自己分析の美琴。流石だ。
「まぁ、レベル上昇時の具合がまだ分からないし、何とも言えないけれど。HP上昇と魔防アイテムで補っていく方向性は見ておいた方がいいな。」
この先想定される魔将モルガンや魔王カサンドラは強力な魔法攻撃を得意とする。エレクツィオン砦攻防戦の時にモルガンが見せた7連撃トロン。さすがのHPでも、あんなものを耐え切れるだろうか?
お次はノルン。
名前:ノルン
職業:法術士
LV:17
HP 1250
MP 398
戦闘能力値(MAX:255)
STR:80
INT:136
DEX:82
SPD:91
DEF:96
MNT:157
「もう3レベルで上級職のビショップにクラスチェンジ可能だね。」
クラスチェンジ時のステータスアップもあるので、基盤は整っている感じだな。
「カンストはMNTだけならば近い将来、行けそうでしょうか?」
謎のやる気を見せるノルン。
そこに御手洗い組が戻って来た。
「おう、二人も能力値の確認だ。美琴とノルンは今終わったばかりだぞ。」
手鏡を振って、教える。
「え~、じゃあ、サマンサさん、先にどうぞ。」
荷物袋を整理しつつヴァレリアが言う。
「は、はい。」
名前:サマンサ
職業:魔法使い
LV:10
HP 890
MP 361
戦闘能力値(MAX:255)
STR:46
INT:134
DEX:94
SPD:100
DEF:69
MNT:108
「流石だ。ミリアルドにしろ、ルフトにしろ、サマンサの事を資質があると見込んでいたが、これは・・・」
未だレベルの低いサマンサ。それなのに、INT(知力)が半端ない。
「やったぁ。大魔導士目指して頑張ります!」
大魔導士、はクラス名ではない。紛らわしい、自称○○みたいな感じだ。
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「じゃあ、いよいよ最後はいよいよヴァレリアだね。」
ヴァレリアにべたべたくっつきながら確認する。これが会社の若いOL相手だったら、セクハラとかなんとか言われて一発解雇もありえる今の日本だろう。全く馬鹿々々しい。おっと余計なことだった。とりあえず、相手は我が奥さまですから。
名前:ヴァレリア
職業:剣士
LV:17
HP 1470
MP 141
戦闘能力値(MAX:255)
STR:99
INT:96
DEX:129
SPD:138
DEF:106
MNT:93
「ヴァレリアはバランス型の剣士だ。SPD(速度)は攻撃速度にも回避率にも関わるから、この高さは素晴らしい。」
「スピード高いの羨ましいっす。」「全て100近く、しかもギリまだ下級職ですよ。」「穴が、ない・・」
他の妻たちからも賞賛が寄せられる。
加えて、INTもかなり高い。元々の資質があっての事。魔法剣、そうだ、レーヴァテインを使わせるのはやはりヴァレリアになりそうだ。魔法剣の追加効果は魔法性のダメージで、INTに依存する。こんなに知力の高い剣士はそうそういない。間違いなく大化けする。グローブもちゃんと持って来ているし、本日お披露目でもいいだろう。
「でも、STR(腕力)が低過ぎますよ。ひ弱です。ひ弱。」
対して、ヴァレリアは悪い通信簿を見たような反応を示す。落とした肩を抱きしめてあげたくなるじゃないか。
「何を言う。自分に自信を持つのだ。こんな美しい数字の並び・・・芸術だ。」
「しと・・・貴方様。」
いつも自信たっぷりに落ち着いているようで、時折見せるこの挫折感がそそるのだ。
「ちょっと皆、ヴァレリアを借りるね。」
そう言うと俺は強引にヴァレリアの手を引いて森の中に入ってゆく。
「し、使徒様、どうしたんですか?」
戸惑うヴァレリアだったが、従順についてくる。
正直な話をすると、全員とベタベタしながら鏡を覗き込んだので、本当に下半身が噴火寸前なのだ。最後がヴァレリアで大正解だ。今晩の相手はヴァレリアなのだから、昼間からつまみ食いしてもいいよね?
さっき盗み聞きしてしまった会話の事もあり、本当に愛おしく感じる。絶対的エース、第一夫人。俺の、俺だけのヴァレリア。
俺のブルストが熱く、熱く、ボルケーノし始めている。
「もうここまで来れば、大丈夫だよね?」
森の奥で、ヴァレリアを後ろから強く抱きしめる。
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さっきまで薄暗いとか、ジメジメしているとか悪印象を持っていたポルジオの森が、心地よいゆりかごのように感じる。木々の間から降り注ぐ午後の陽の光が柔らかい。
「使徒様。こんなところで犯ってしまうんですか?」
真っ赤な顔。
だが震える肩からは、期待感、女としての喜びが滲んでいると感じた。
彼女の頬に自分の頬を寄せる。すると勢いで彼女の唇の端に自分の唇が届いてしまう。ちゅっ。
ああっ。
笑顔にも似た、恍惚の表情に変わってゆく。
小さく開けられたピンク色の唇が堪らない。首を傾けて後ろから貪るようにしゃぶりつく。
んっ。ふちゅっ。
慣れたもので、こちらに合わせるように彼女の唇と舌が踊り始める。二人の唇が描くダンスが愛を高めてゆく。俺の左手が彼女の頬から側頭、耳へと指を這わせてゆく。右手は彼女の脇の下から美しい胸元へと奇跡を描きながら、快感をデザインしてゆく。
豊かな左胸の桃をがっしりと掴んで、軽く押し付けるように持ち上げると、彼女は快感に身を震わせた。
あはっ。それ、好き。
そうか、じゃあ、逆の胸はどうだ?
んんんっ。
こちらの方がより敏感だったようだ。だから、わざと一度やめるふりをして、もう一度!
ああああああああ!
堪らない。こちらも、もはや夢中で彼女を探し求めに行く。こう掴んで。こう撫で上げて。吐息だけじゃない、俺の頬も、目頭も熱い。そのホカホカの頬を彼女は優しく唇で撫で上げる。
んおおおっ。思わず腕に力を入れて、彼女を自分に縛り付けてしまった。
でもそれこそが、彼女が一番求めていたことに近かった様子だ。
もはや軽くビクビクとしながら、熱っぽい目で俺の事を見ている。
彼女の衣服や装甲を次々と剥ぎ取りながら、再度口づけて彼女を繋ぎとめてゆく。彼女も楽しそうに俺の身につけているものを外してゆく。こんな楽しい野球拳があるなら、誰でもぜひ参加したいだろうさ。
ふふっ。んちゅっ。んんんんぅ。
魔物もいる森の中で何と無防備な。お互いに薄絹一つの状態で抱き合う。
彼女の腹部や太腿など、剣士らしく引き締まりつつ、美しい曲線美を持つ曲線の上を撫で上げ、舐め上げてゆく。剣士であることなど既に忘れたであろう程に、彼女はか弱い草食動物のように体を震わせている。
いいだろう、頃合いだ。
先ほどと同じように、後ろから力強く抱き寄せる。だがもちろん、今回はそれだけでは済まない。俺の熱々のブルストが彼女の秘密をこじ開けてゆく。
んあ。はあっ。うあああっ。いいいいいいいっ!いひいいいいいいっ!!
凄い。凄すぎるぞ。熱い、熱い彼女のうねりが、らせん状に俺のブルストを締め上げる。
ぐっ
ぐっ
グッド・ルッキ~~ン!!!!!
「ユニークスキル、グッド・ルッキンがチャージ・・・んっうう。堪忍してぇ・・・」
ん?関西人?
まぁいい。覗き見は楽しまれた様子だからいいでしょう!
ガサガサッ
虚空を見つめ、半分意識がないヴァレリアと違い、男の俺は早々に意識が元に戻ってくる。獣か?魔物か?と思ったが、もっと高い位置からの視線、気配を感じる。
美しい琥珀色の目が熱っぽく俺たちの行為を見ていた。
というか
今完全に『おかず』にしていたな!ビクッとした後、満足した顔になった。
性奴隷ぐせが抜けないのか・・・
覗き見していたのは美琴だった。長身の彼女は、茂みからすっかり上半身が出ている状態で、俺たちの始終を完全に覗いていたようだ。
「おい!」
俺は口の形で不満を示した。
「ぽっ。」
頬に手を当て、自分の頬の赤らみを擬音で表現して逃げ去って行く。一体どこの八尺様だ!
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キャンプ地に戻ると、まったりしているノルン、サマンサと異なり、そわそわしている美琴が見て取れた。
「対戦前におトイレなんて、流石のご主人様も未知の敵にビビったらしいな。」とわざとらしく言う。
「慎重なのは善いことです。」とノルン。
「私だって、正直怖いですよ。」とサマンサ。
「そ、そうだな。気を付けて行こう。」
何も知らない人たちを前に、バツが悪いがそう答えるしかない。
さらにわざとらしく、俺より1分ほど遅れて、ヴァレリアも戻ってくる。
「ここらあたりは、もう雑魚も掃討してしまったみたいだし、先に進みましょう。」
棒読みの台詞みたい。胡散臭せぇ~
どうせだったら、セクロス後の能力値でも確認してみるか。皆が出発の準備を進めているどさくさに、ヴァレリアをスカウターで『盗撮』してみた。
名前:ヴァレリア
職業:剣士
LV:17
HP 1381
MP 141
戦闘能力値(MAX:255)
STR:104
INT:101
DEX:131
SPD:138
DEF:106
MNT:98
大変色々なことが分かった。セクロスで、女性はあまり疲弊しない。だよな~。そして、能力値も微増している。彼女の日常パートにおける賢い行いが、自らの能力をさらに上昇させたようだ。
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こうやって、莫大な時間を投資して、全員の能力がしっかり把握できた。こんなことをしている場合か!ご批判を受けても仕方がない状況ではあるが・・・絆が大事なのだ!それが最強のパーティーを構築するのだ。
まるでエナジードリンク代わりにポーションをグビグビやって体力を回復した。摂取に時間のかかるポーションはこういう時の回復に向いている。戦闘中はノルンの回復術が速くてお勧めだ。森をさらに奥へ進むこと約1時間弱。午後の陽はまだ高いが、少し湿気を強く感じる。あまり悠長なことはしていられない。イスカンダルと約束した出発の日はあと16日後。その間に、我らのパーティーを最強レベル面子に叩き上げなければならない。なかなかの無理ゲーかも知れないが、やるしかない。そのためには、恐らく今日中に『腐れ外道狼』とやらを討伐しないと、後の予定が圧してくる感じだ。
悪い気が充満しているせいか、雑魚たちもやたらと活発に出現する。鬱陶しい。なかなか前に進めず、もどかしさを感じている。だがそれは標的に近づいている証拠でもある。何匹兎を叩き殺したか分からない。戦闘意識まで麻痺してくる事態だ。皆の顔にも、疲労の色が浮かび始める。
きれいな湧き水の出る岩場で最後の休憩をする。もう近いことが分かる。寒いのだ。こんな、中欧圏の真夏に「寒い」なんてことがあろうはずない。吐き出される冷風。それが周囲をまるで汚染するかのように。
「おい、ご主人様。とってもマズいぞ。」
流石の美琴も少し青ざめた表情でこちらを見た。
美琴の言わんとすることが分かる。感じられる。冷気が双頭の蛇の如く、左右からこちらに近づいてくる。なんてことだ。敵は1体ではなかったのだ。2体の『腐れ外道狼』がこちらを目指して駆けて来る。
「あおおお~~~ん!!!」
それは仲間へ自分の位置を知らせる咆哮だった。やや前方、右方向から、後方、左方向へ。
一瞬の幻影の如く、駆け抜ける。
右の1体が先行して、俺たちの脇をすり抜け、退路を断つ。
おいおい。
なんと悪い冗談だ。
誰だ。『腐れ外道狼』なんてふざけた名前を付けたのは~!
心の底まで凍らされる永久凍土の寒さ。
たてがみから零れ落ちるダイアモンドダスト。
まるで氷の彫像かと見間違えるほどの青白さ。
美しく
とてつもなく美しく、恐ろしい。
魔狼、フェンリル!!
2体の魔狼に挟み撃ちにされて、チームゴーダ、絶体絶命か?!
人物紹介 その25
ルクレツィア
転生したイスカンダル(泉貫太)が右も左も分からないこの世界に入って、チュートリアル的に活動を始めた頃からの最古参。チュートリアル達成のご褒美として抱かれた。第一夫人。バトルをサポートする職種から、パーティーバトルをこよなく愛する軍師枠でもある。イスカンダルとの寝物語で聞いたRPGを、いつの日か自分もプレイしてみたいと思っている。




