第26話 旅立ちの(前の前の)日に
転生したらゴブリン 第26話 ~旅立ちの(前の前の)日に~
午後の日差しが差し込む中、たくさんの人間たちが前庭で訓練を行っている。剣技に関しては、性奴隷の美琴が皆に対して、色々とアドバイスをしている。さすが、クラス的には侍マスター、前衛戦闘タイプの上級職、優良株だ。
「奥様、なかなか良い筋ですよ。私から申し上げることも既にありますまい。」
「ありがとう。以前巨大な武器を使って失敗していたから、小ぶりな剣に変えたの。その方が向いているようだし。」
木刀剣士ならぬ、片刃剣士が板について来ている第一夫人のヴァレリアだ。
「奥様はスリムですから、刀身の重い剣よりも、片刃の軽い剣の方が体全体にフィットしているわけですね。我が倭国の刀など、特におすすめです。奥様の鋭い剣捌きにはもってこいですよ。」
「実はスカサハに売りつけられた『備前長船』という剣があるんだけど、持って行こうかな。」
「備前ものですか。本物でしたら、どの代の刀工の作品でも相当な業物ですよ。刀身も美しくて、テンションが上がりますよね。」
「そうなのよ。刃紋がきれいで、本当に芸術品みたい。あれは誰にもあげないわよ!」
アハハハ!!
ヴァレリアと美琴は一緒になって笑った。
「いいなぁ。自分にピッタリなものが見つかって。そう言うことが人生何でも大切よね。」
バーンの愛ですっかり元気を取り戻した剣士アイラも横で二人のやり取りを見ていたが、話に入って来た。レーヴァテインに操られて、その後もしばらくは情緒不安定のような感じだったが、今や普通の快活な女性に戻ったようである。
「アイラ王妃はご自身の魔力を使って、魔法剣を中心に技を磨いてゆくのが良いんじゃないですか?連撃を意識して、片手剣での二刀流を極める、なんていうのも面白いですよ。」
「なるほどぉ。本当にあなた、知識も豊富で凄いわね。」
アイラも感心している。
「色んな地域を旅して来たので、様々なタイプの戦闘員を見ることが出来ました。それが良かったのかも知れません。」
ただの脳筋かと思ったら、何とも教養豊かなイイ女じゃないか、美琴。そう思って横顔を見つめたら、何だかグッとくるものがある。何というか、今世の俺は本当に女運に恵まれているのだ。ゴブリンに転生したけれど、この人生、本当に、本当に、最高ぅ!!
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最近は前庭だけでは訓練所として狭すぎる。砦の裏側に回ると、そこには魔法使いたちがわんさといて、様々な実験や魔法攻撃の演習を行っている。今日は編集の仕事もしていないのか、ゴリさんやサトゥーも図面や魔導書を見ながら色々論じている。
「おう、ゴーダ。前衛部隊の仕上がりはどうだ?」
俺のパーティーのことを気にしてゴリさんが聞いてくる。
「ヴァレリアと美琴が使用武器のことなど色々議論していましたよ。」
先ほど見て来たことを教えた。
「なるほどなぁ。みんな茶化しているが、戦闘面では彼女、美琴は本当に頼りになりそうだな。」
「ええ。正直なところ、魔王討伐なんて大それたこと、最初は無理だと思っていました。でも、彼女が加わったことで俄然現実味が出てきた気がします。」
「なんせ、伝説のオウガ、だもんね。」
サトゥーも話に入ってくる。しゃれたローブを着こなし、指に幾つもの宝石の指輪をはめている。まるでマリーポッターにでも出て来そうな魔法使いの姿だ。その上級職マスター・メイジ。おそらく、サトゥーもゴリさんも、強力な魔法で魔王軍を迎え撃つに違いない。それ以外にも、オリーブ畑の方では実際に魔法攻撃の演習をしている集団がいる。見ると、ルフトの第一夫人ルナ・マリア、その他ゴブリンシャーマンたちや魔法使いの奥さんたちがそれぞれ藁人形めがけて魔法を射出している。ルナ・マリアはそこそこの年齢の女性だと聞いているが、美しい青髪の下の顔つきも、体つきも中学生みたいにあどけない。ルフトの趣味にがっつり合っているのだな。
そんななか、一人だけゴーレム相手に実戦に近い演習をしている若い女性の魔法使いがいる。サマンサだ。次から次に飛び出す攻撃呪文、防御呪文、攻撃を躱して身軽に辺りを駆け回る。単なる力押しだけでなく、石礫などで間接的な攻撃もしてくるいやらしい相手だが、上手く立ち回っている。本当に見違えたものだ。
「ウインド、ショット!!」
シュピンッ!!
ゴーレムの右腕が見事に切り落とされた。バランスを崩して、ゴーレムは左肩から倒れ込んだ。だが彼女はそこに更なる追撃を用意している。
「其は宝。暗き天空の狭間にて生まれし雷の結晶。トロン!!」
雷球がゴーレムの頭を包み込み・・・パ~ンッ!!!バリバリバリッ!!!
目もくらむ閃光。明らかに近場で落雷を経験した時のような恐怖を感じた。
ゴーレムの頭部は、雷に打たれた古木か、古い塔の先端のように、粉々に砕けて散った。そして残りの体の部分も、ぐしゃっと崩れ落ちると、動かぬ石の集合体へと変貌した。
俺の斜め前でその戦闘を監督していたルフトが手を叩いた。
「見事ですぞ、サマンサ殿。」
周囲で演習を行っていたシャーマン達も手を止めてその様子を観察している。少し上気した頬のサマンサがこちらに振り向いた。一仕事終えた感じで、サマンサはほほ笑むと、軽く手を振ってみせる。
「サマンサ、最強!」
大声で褒めちぎってしまった。当然ながら照れている様子だ。サマンサは今晩の相手だしアゲておかなければ、という思いもあったが、いや、それ以上に凄い。サマンサは恥ずかしさを紛らすためなのか、魔法効果の確認のためなのか、ゴーレムのなれの果てを見て回っている様子だ。その隙をついて、ルフトが俺のすぐそばに寄って来た。
「コーデリア王妃から話は聞いたよ。ノルンも君のような存在がいて、結果として良かったと思う。本当に私の不徳みたいなものだし、言えた義理ではないが・・・彼女の事をよろしく頼む。」
「分かりました。」
ルフトは頷くと、軽く俺の肩を叩いて去って行った。
しかし・・コーデリア、仕事が速すぎる。
そして、俺はほぼ欲望の赴くままに4人の自分好みの美姫を手に入れ、パーティーバランスとしてもまずまずの体裁が取れたのだった。
ゴーダ:ゴブリンロード/前衛・タンク・直接攻撃
ヴァレリア:戦士/前衛・直接攻撃
美琴:侍マスター/前衛・直接攻撃・回復補助
サマンサ:魔法使い/後衛・魔法攻撃・補助魔法
ノルン:法術士/後衛・回復魔法・補助魔法
弓使いがいない。
魔法攻撃が出来るのはサマンサのみ。
完全に殴るの中心のパーティーだ。
上級職は5人中2人。
俺を除く前衛二人の魔法防御に不安がある。
他、どんな問題点があるだろう?教えて、偉い人!あるいはAIさんに聞いてみるか?・・・ここにはそんなものある訳ない(泣)
おそらく俺たちにはモルガンとの対決が待ち受けている。予感がするのだ。
このままでは意外と「あかん」やつかも。
どうだろう?どうやって勝利を引き寄せる?やはり、俺が体を張って彼女たちに尽くす・・しかないのだ?!
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「あんな大声で、恥ずかしいですよぅ。」
部屋を訪れると、サマンサは言う。
「でも本当に、上達度合いが半端ないよ。持って生まれた天性、大事にするといい。」
思えば、リンゴ売りの少女はミリアルドに誘われるがままにアルバイト冒険者となり、初戦でゴブリンの巣に囚われてしまったのだ。もちろんミリアルドはサマンサの見た目を重視したのだろうが、魔法の素質もしっかり見抜いていた様子だ。まだかれこれ2週間程度の間の訓練でここまで上達するのは異常だ。
「ありがとう。毎日楽しくて仕方ないの。本当にゴーダ様のおかげ。」
わざと耳元で囁いて、もはや唇や舌が遠慮なく耳朶に触れる。本当に、本当にスケベ美少女め!熱く抱きついて来て、その腕で俺の事を撫でまわす。考えても欲しい。こんな相手と体を重ねて、気持ちよくない訳がない。はふうっ。俺だって負けじと熱く熱を持った自らの掌で相手の体を愛撫し尽くす。
艶々のピンクゴールド。搗きたての餅のような肌。触っているだけで気持ちよくて、興奮の鼻息が漏れる。
その餅を食らいつくす勢いでここも、あそこも、あちらこちらに唇を投下してゆく。おいしい。おいしい。食べて、食べて、食べ尽くす。じゅるっ。じゅるるっ。一度知ってしまった感覚に体は素直に快感を覚える。彼女の体もそうらしい。
あはっ んふぅ はあっ あ”っ ううっ ああああっ
苦し気に抑える声が所々甘く跳ね上がる。そのリズムにこちらだってゾクゾクする。堪え切れずに彼女に口づけする。彼女、サマンサとの口づけはとくに麻薬性が強い。しなやかな長い舌がまるで俺の舌を包み込むように巻き付き、口の奥までずるずると侵入して悪戯してくる。極上の果物を味わうように、それを捕まえて吸い尽くす。じゅる、じゅばっ、ごくっ、ごくんっ。
っはあああああん!
彼女は唇を離して乱れた息を整えている。可愛らしい唇からその淫靡な舌をだらんと出して、その先から金色の糸を引く美しいツユが垂れている。そんなものを見たら、逃す訳にいくか!
彼女の舌先に優しくキスをすると、それを裏切るように激しく吸い上げた。再び極上の果物を喉奥まで頬張って楽しむ。彼女の唇と自分の唇を擦りながら、その内側で更に熱い舌と舌を擦り合わせてゆく。もはや舌先から脳のてっぺんまで、ドロドロに溶けたスライムになった気分だ。俺の目も蕩けているに違いないが、俺の目に映る彼女の目も潤んで輝き、その瞳はまるで濃厚な蜜をかけられたジェリーのように変貌した。んふっ、ふうっ。もはやどちらの吐息だか分からないぐらいその熱が混ざり合って燃える。お互いの汗がもはやそのまま気化しそうな高熱。彼女の頬も真っ赤に染まっている。
もはや最終局面。ギチギチに張り詰めたお元気くんが狙う先は一つだ。とてつもなく恥じらいつつも、彼女はそこに微かな隙を見せる。頂きます!ぐーっと高熱を放つ美しい壺の中へと俺は体を沈めてゆく。
あっ はっ ああっ はあっ
ベッドのシーツを掴まないと、もはや正気を保てないぐらいの刺激が彼女を貫いたようだ。軽く揺するだけで、彼女は気が触れたように頭を振って、何とかその刺激を和らげようとする。
すごいっ ああっ うう”っ ひあああっ
強めに擦ってやると、彼女は何度か気を失いかけた。ぎゅうぎゅうと締め付けるような刺激が俺を襲ってくる。だめだ、こちらもそろそろ限界だ。
ぐっ
ぐっ
グッド・ルッキ~~ン!!!!!
「ユニークスキル、グッド・ルッキンが・・・はあっ、あはあっ・・・」
遠い世界に旅立ったサマンサ。今晩も放置プレイならぬ、盗み聞きプレイにて、ドアの外で旅立った美琴。そして第3の女・・・いや女神様がビクビクと体を震わせて応接セットに軽く墜落した。ドスッ。
「相変わらず・・・なっ、何・・・やってるんですか?」
俺も、まだ快感がどこかに残ったふわふわした変な感覚である。少し取り乱した。
「いや、最終確認に来たんじゃ。はぁ。はぁ。」
清楚な女神様のお召し物は乱れまくっている。女神スクードはどうやら俺の関わるプレイに嵌ってしまったようである。ずいぶん前から勘づいていたことではあるが。俺も当然すっぽんぽんだったが、急いで衣服を正すと、応接セットに向かい、ワインを注いで、女神様に差し上げた。
「最終確認、ですか。もちろん何でもお話ししますよ。ですが、何を確認するのですか?」
ワインを軽く呷ってから、女神スクードは息を整えた。
「おぬし、魔王を本気で倒す覚悟はあるか?」
「え?ありますけど。」
「たとえ魔王がどのような存在であっても、か?」
女神様は真剣に俺を見つめた。
人物紹介 その20
ルナ・マリア
ルフトの恋女房にして、正式には唯一の夫人。魔族特有の蒼い髪と幼げなルックスが多くの男性を虜にするとかしないとか。魔法使いらしい大きな帽子をかぶっている。




