第14話 サンピー
~サンピー~
体をモゾモゾさせながら、変な気持ちになっているリリアを俺とコーデリアが両方からサンドイッチする。
ひいっ
驚いた彼女はビクビクと体を震わせた。
「あなた、初めて?」
リリアの体を優しく撫でながら、コーデリアが確認した。
「いえ、その、一応は。」
経験済みという事だ。ならば良かった。これから行おうとしていることは刺激が強すぎる。初めての女性に対してであれば、人道的に少し心が痛む話だ。女性に尽くすことが目的の俺は、そういう根暗なノリは好きじゃない。全ての女性にセックスを楽しんでもらい、どんどんエロい女に脱皮してもらうのだ!
「今から、3Pを愉しもう。」俺は言う。
「サ、サンピー?ですか?」
なんだ、その、判子か何かのメーカー名か?
「三人でプレイすることを3Pと略して言うのよ。」
麗しのエロ王妃が説明する。
「え、えええ?」
彼女にとっては今日の一日は地球がひっくり返るほどの驚きの連続だったに違いない。
「このゴーダは元人間だけあって、女性にはとても親切で優しいのよ。」
コーデリアのナイストスのおかげで、彼女の警戒心が解けたように感じた。ナイスです!俺はすっとリリアに身を寄せると優しく彼女を撫でた。手、腕から首筋、そして頬に触れる。頬に触れたまま、自慢の羽毛のような口づけを放つ。
あっ
その優しさに彼女が身を震わせる。
もう一度
今度は羽毛をそのまま彼女の唇の形をなぞるように動かした。
そして最後に少しだけ吸い上げる。
丁寧で優しい口づけを見て、横に並んだもう一つの可愛らしい顔が泣きそうなぐらい切ない顔をしている。
「コーデリア。」
名前を呼ぶと、下地のできている彼女に対してはしなやかに、やや激しい口づけを放ってゆく。唇を挟み込み、舌の先に口づけ、その激しさを増してゆく。まるでリリアに見せつけるかのように。
俺の頬に熱い吐息がかかる。
至近距離で待たされていたリリアが変貌してきている。どうだ。同じようにして欲しいんだろ?リリアに戻ると、やわらかい唇を、まるでこね回すかのように、俺の唇を押し付けて、擦り、挟み、味わいつくしてゆく。
あっ
だらしなく口の中から出て来た舌を吸い上げる。
もう止まらない。
唇だけでなく舌まで使ってピンク色の果実の全てを食らいつくしてゆく。
はっ、はっ、ああっ。
リリアは息を切らした。
「もう、本当に激しくて、いやらしいんだから。」
真っ赤な顔をしているコーデリア。
そのコーデリアとリリアの肩を同時に引き寄せ、三人で円陣を組むような体勢になった。抱き寄せた勢いで、コーデリアの左頬とリリアの右頬がくっついている。二つ並んだピンク色の果実はどちらもこの俺に舐め回されて、艶っぽい光沢を放っている。それを見るだけで堪らない気持ちがこみ上げてきた。
ちゅぱ、ぢゅば、ぢゅば、むほっ、ぢゅば、
ちゅい、ちゅい、じゅるるっ。
舐め、舐め上げ、吸い尽くす。二つの夢の果実の上を何度も何度も何度も、執拗に行き来しながらその蜜を吸い上げてゆく。それと同時に、俺の脇腹の辺りに当たっている4個の白桃を掴んでは離し、掴んでは離し、俺の手から立ち上る熱の全てをそれらに塗り込んでゆく。しつこく、しつこく。
ん~~んんん~~~!!じゅばっ、はぁあああぁ
リリアは俺から体を離すとビクビクっと体を震わせた。
コーデリアは一見大丈夫と見せかけて、ずっと小刻みに震えている。実は彼女は淫紋が書き込まれているから、本当はより危険な状態にあるのだ。だが、それは後半のお楽しみ。リリアのある程度の回復を待つ間、おれはコーデリアに集中的にいやらしい攻撃の全てを集中した。
ちゅばっ、ちゅっ
もにゅ。もにゅっ。
珍しくちょっと弱めに巨大白桃をさすり、網掛けするように軽く鷲掴みにしてみる。
くっ。はぁ。ぶるぶるっ。コーデリアも普段以上に敏感になっている様子だ。調整は成功している。
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リリアはまだメイド服のままだったので、それをすっとはぎ取ると、やや小ぶりな白桃が姿を現した。
「えへへ。ゴーダ。一緒に『おいた』しようよ~」
それを見たコーデリアがとろんとした目で俺に誘いかける。
二匹の淫乱な肉食獣がリリアの左右の白桃に襲い掛かった。
うわっ。はっ。こんな、こんなの。ああっ。あっ。ああああああ!!!
同時に三角ゾーンへの攻撃も始まった。
主に俺が主犯なのだが、横からいやらしい実況と補助をコーデリアが入れてきて、収まりがつかない勢いだ。
「すっご~~い。もう大変なことになっているじゃな~い。」
そしていよいよ年貢の納め時だ。
いくよ。
息も絶え絶えのリリアは首を縦に振るだけで同意を示した。もはやぐったりと仰向けに横たわっている。俺が腰を沈めてゆくと、コーデリアがまたリリアの白桃にちょっかいを出している。
いっ、ひっ、いいいいい。
余りの快感の情報量の多さにリリアがまたしても限界値を超えた。それに対して、コーデリア、落ち着き過ぎじゃないか?俺は何とも言いようのないイライラ感を感じた。もっと、もっと俺は君で愉しむ!俺はリリアの上で体を上下させながら、突如コーデリアを抱き寄せた。
そして口づけするとともに、余っている左手で彼女の体を撫で始めた。そうするとコーデリアも嬉しそうに、自分の快楽に身を投じ始める。そしてその手を下腹部の淫紋に重ねると、
ああああああ!
コーデリアは身を震わせた。そしてリリアにかぶさるように倒れ込む。
「すごい。なにこれ。はっ。はっ。はっ。」初めての淫紋の効力に身を震わせるコーデリア。
「ああっ、ああっ、あん、あっ」その下で、俺の激しい攻めに声を上げるリリア。
二つの饗宴が重なり、本当に、本当に、何物にも比べられない興奮が俺の全身を撫で上げ、ぞくぞくとしたものが沸き上がってくる。もはや、抑圧されたすべてを取っ払って、やりたい放題に暴れたくなった。俺は一旦リリアから離れると、今度はコーデリアと繋がった。俺のお元気くんと淫紋によるダブル攻撃、世界で最も凶悪な色魔の攻撃だ。
「すごい、すごいうえすううううぅ。もうだめぇ。ううぅ。」
コーデリアが言葉にならない言葉を発してぶるぶるとしたところで、
リリアに戻り、最後の瞬間を目指して、リズムを上げてゆく。
リリアは頭を左右に振り乱して、気が触れたように悶え、蹂躙されてゆく。
「あっ、はっ、あっ、あああっ!!」
来た、来た、来た。
ぐっ
ぐっ
グッド・ルッキン~~~!!!
二人の美女の吐き出す熱い吐息が、部屋の中の空気をまるで淫靡なお香空間にでも変えているかのようだ。俺は余韻を楽しむかのように、それを胸いっぱいに吸い込むと、彼女たちの体に触れて、口づけて遊ぶ。
あっ。はぁっ。二人の美女、とくにリリアは夢見心地のようだった。
・・・
「また、近いうち遊びに来るね。」
「もちろん、私も一緒よ♡おほほほほほ。」
悪魔のようにいやらしい二人が、犯したい放題に犯した空間から出て行く。
彼女が最初にフラグを立てたように、窓ガラスにも何かベタベタしたものがついている。それをお掃除しながら、濃密な時間を思い出してムラムラするのも堪らないだろう?お掃除は(ぜひ!)彼女に任せよう。
「はぁ、はぁ、いやらしい。いやらし過ぎるよぅ・・・」
ベッドの上に、あられもない姿でぐったりしたままの彼女がビクッと体を反応させた。いやらしい再来予告に反応したのだ。きっと快感を反芻して、また軽くイッたに違いない。
いやらしい二人は満足げにそんな彼女を振り返り、部屋を出て行った。
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玄関で、今度こそ俺自身に奇跡をかける。イケメン?合田猛、というか会計士チャン・ウェンヤンのスタイルが約2時間ぶりに復活である。
「ほんと、遠回りだったけど、楽しかったわよ。」
コーデリアがさっぱりした笑顔で笑った。
街に出ると、まだ何となく物々しい雰囲気が漂っている。警官たちが足早に次の捜査場所に向かうところとすれ違う。
「まだ警戒が強いみたいですね、コーデリア。」
「うーん。ここは本当に一肌脱がないと、街から出れないかも知れないわね。」
コーデリアも思案に暮れつつ、そう呟いた。
「ゴーダ、ちょっと周りを見ていて。」
引っ込んだ路地で俺にそう指示し、周囲の気配を気にしつつ、彼女は一冊の分厚い本を取り出した。それは誰がどう見ても魔導書だった。ここ最近魔法の実力をめきめき上げているサマンサは雷の魔導書を持っている。俺はそれを見慣れていたので違いが分かるが、また違う紋様の表紙をしている魔導書だ。
中の文面に軽く目を通しながら、彼女が魔導書に軽く手をかざして短く詠唱する。
蛍光色の不思議な光が魔導書と、路地裏の石畳に生じる。
石畳に描かれた魔法陣から、
ホブゴブリンのゴーダが姿を現した。
会計士チャン・ウェンヤンは驚きでぶっ倒れそうになった。
「おおお、俺が、もう一人いる!!」
「もう、大声出さないでよ。私がドールマスターだってことも、ゴーダは知っているでしょ?」
「でも、何なんですかこの物体は。私のドッペルゲンガーとか?」
「有り体に言うと、今の魔法は半霊体を生み出す創造魔法なのよね~。私がしっかり抱きしめたものなら、より正確な再現が可能という訳よ。」
少し呆れて彼女はそう言った。でも何だか、いろんな意味で凄いことをさらっと言っているが・・・まぁいいだろう。
「お行きなさい!」
彼女が命令すると、知能のないゴーダは一瞬赤く目を光らせると、一目散に走りだした。
やがていくつか先の区画で騒ぎが聞こえる。
「ゴブリンが居やがったぞ~。」
「こっちよ~。早く誰か来て~。」
「お巡りさん、あいつです。」
「くそ。いつの間にか城壁に上ってやがる。」
「逃げ足が速いぞ。魔法兵も連れてこい。」
「だめです警部。完全に街の外に逃げられました。」
色々な騒ぎ声が実況中継してくれたおかげで、ここから見えなくても何が起こったか理解できた。どうやらゴーダ君は無事に森に帰ったようだ。
「うまくいったようね。」
勝ち誇ったように腕を組んでコーデリアがほほ笑んでいる。
「見事なお手並みでした。」
会計士チャン・ウェンヤンは今度こそ嘘偽りない敬意を主上に示したのだった。
馬屋の前まで来ると、先ほどベルグストロン宅の捜査に来た警官と鉢合わせた。
「あぁ、確かベルグストロンさんのところに来ていた・・・行商人のサンガーさんに、チャンさんでしたか。先ほどは大変失礼をば致しました。ゴブリン問題は解決したようですので、ご安心ください。」
そう言うとびしっと敬礼して去って行った。
俺は顔はそのままなので、先ほどのおばちゃん職員などと鉢合わせると面倒だ。念のため俺は馬屋に入るのはやめて、代わりにコーデリアがシンボルルドルフ号を引き取りに行ってくれた。
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厳戒体制を解かれたグレーフェンの街からは難なく出ることが出来た。夏の日は高い。まだ日没まで十分な時間をもて余した街道を二人並んで歩いている。その横には抗アレルギー薬を飲まされて、うつらうつら眠そうなシンボルルドルフ号が引かれてついてくる。あるんか?!そんな近代的なもの。
少し上目遣いの色っぽい目でコーデリアが俺を見上げてくる。普段のゴブリンの時と目線の方向が違う。人間の状態ならば、俺はコーデリアよりも上背があるようだ。
「ふふっ。イケメン大学生の合田猛君かぁ。」
「?!なんでその名前を?」
「バーンから聞いたもの。というか、『本人が本名を発声できない』だけなんて、本当に言い訳程度の呪縛よね。」
確かにそうだ。クソみたいな種族にされてしまったと思ったけれど、実は強いし、顔も知能もそのままだし、本当に恵まれた転生生活を送っている。あとあれだ、無限性欲だし・・・むほほ。何気にあのツンドラ女神、スクード、とても慈悲深い女神様なんじゃないだろうか。そういえば、しばらく現れないな。
「女神スクードってこの世界では偉いんですか?」
「何言っているのよ。当たり前じゃない。この世界『フューチュリア』の至高神様よ。」
「そっか。ドジっ子みたいな憎めないところも垣間見えたけれど、やっぱりすごいんですね。」
「ゴーダもスクード様のおかげでこっちに来たんでしょ?」
「はい。」
コーデリアは何でも知っている。彼女もやっぱりすごいのだ。
「ねぇ、大学時代はモテたの?」
しかし彼女はとにかく俺の事に興味津々だ。
「そうですね。俺、いろんな女性に尽くしてきましたから、彼女たちが喜んだというか。そんな感じです。だから何もしなくてもモテる本当のイケメンとは本質的に違うと思いますよ。」
「いいじゃない。そっちが本当にモテるってことだと私は思うな。見た目だけでキャーキャー言ってる女子なんて、その人の中身なんて何も見ていないじゃない。」
なんか、ぐっと胸に突き刺さる一言だった。
「あ、ありがとう。なんか、とても嬉しいぜ。」
素の自分になって答えていた。
「ね、まだ時間あるんでしょ?」
人間の姿をキープできる残り時間の事を聞いてきているようだ。
「まだリリアのところを出て、30分かそこらだから・・・」
「ほら、こっち、こっち~」
彼女に手を引かれるままに、森の中に足を踏み入れていく。
・・・
深い森の奥からいやらしい声が聞こえる。
こんな場面に遭遇したら、誰でもきっと、罪悪感と興奮にワクワクすることだろう。
あっ、あっ、ひゃあっ
ゴーダ。すごいっ。すごいよぉ~
森の中にコーデリアの嬌声が響き渡る。堪らねぇ。堪らねえぜ。
ぐっ
ぐっ
グッド・ルッキ~~~ン!!
やはり締めはこうなりました。
でも帰ったら、今晩はヴァレリアを愉しませなければならない。長い一日はまだ、その途中も途中だった!
人物紹介 その11
チャン・ウェンヤン(張・文遠)
ゴーダが、咄嗟に思い付いた三国志の英雄のひとり、張遼の名前を偽名として用いた。相手が万が一知っていたりするとマズいので、マイナーな字のほうを使っている。警官はとてつもなく博識な人間も多いので、油断は禁物である。




