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第13話 私たちの家で、何やってるんですか

~私たちの家で、何やってるんですか~


「あまり汚さないで下さいよ、賃貸物件ですから。べとべとにされたりしたら、大家さんに何言われるか。」


 そう言うとリリアは出て行った。べとべとって・・・いったいどんな状況を想像しているのだろう?


 俺とコーデリアの二人はダブルベッドのある客室で、そのベッドの縁に腰かけている。レースのカーテンを通して部屋に差し込む昼下がりの柔らかな日差しが何とも色っぽく感じる。


「ゴーダさぁ、いかにも当たり前のように私とセックスする流れにしているけれど、私だって人妻なのよ。」


 今までさんざん誘惑してきて、今更何を言うか、と苦笑してしまう。言葉遊びだろう。


「そうですね。でもこれは有事の事態です。スキル発動のために、王妃様は人助けをするだけです。」

自分もボケをかます。


「人助けなの?なら仕方ない事だわね。」


「ええ、仕方のない事です。親切な王妃様は人助けのために一肌脱ぐのです。」


 何てわざとらしい会話なんだろう。人助けを免罪符に一線を越えようとしているのだ。だがその背徳感ゆえに、背筋を這い上る快感は通常の比ではない。コーデリアもそうだろう。頬を赤めて体を震わせている。


 期待で胸がはちきれそうだ、とはこういう時に使うのだろうか?


 何度も何度もムラムラさせられて、渇望した。


 彼女の手に触れる。


 想定通りに、いやそれ以上にしっとりとした肌。


 彼女の体の形をなぞるように手から腕、首筋。


 少し長身の彼女の頭部に、低身長ゴブリンになってしまった俺の手は届かない。ベッドの上に膝立ちになり、その美しいブロンドの髪に覆われた頭部を優しく撫でまわしてゆく。彼女はそのままにしていて、濃厚な呼吸を続けている。その呼吸から蒸気が発生しそうなほどの、熱い吐息。


 近寄って、その熱い吐息を吸い上げ、唇で触れた。


 彼女の肩がぴくっと反応する。


 腕で抱き寄せながら、より強く押し当て、擦りまわしてゆく。


「はぁっ。すごい。夢みたい。」

 俺と同じ気持ちが、彼女の口を割って出た。


 堰を切ったように暴走する想いが、体中を駆け巡る。より乱暴に、彼女の金色の宝物を撫で回しながら、気が触れたかのように彼女の唇を求めてゆく。もはや彼女も同じで、俺の頭から、耳、頬、あらゆるパーツを愛おしげに撫でまわしてくる。恋焦がれた彼女の唇が俺の全てを甘噛みしてゆくと、それに付き従うかのように、美しい高い鼻が予想外の場所をノックして、俺はびくっとなった。


 自分も感じているクセに、熱を持った潤んだ目で、ちょっと自慢げに彼女が笑う。ふふっ。


 俺は仕返しとばかりに、今までさんざん見せびらかされた二つの巨大な白桃を鷲掴みにした。


 あんっ。


 少し強引に唇を奪いに行きながら、白桃を下から揉み上げる。白桃の下のラインから上へ。俺の欲望の熱を両掌を通じて彼女の世界一の造形美に練り込んでゆく。


 「すごい、ほんっと、あっ、すごい、んんぅ」


 俺の両掌に好き勝手に征服され、襲われた草食獣のように切なげな目でこちらを見る。そうだ。その目が堪らないんだ。あえて一度手を離すと、彼女はむしろ泣きそうになった。が、それは次への序章だ。マジシャンのように手早く彼女の衣服をはぎ、自分も上半身を露にすると、先ほどの白桃弄りが再開された。


 喜びと苦悶の混じったようなほろ苦い声がする。


 「すごいいい。ううう。」


 同時に吐き出される熱い吐息をそのまま口を塞ぐように食べる。ちゅぱっ。


  んん~ん。


 侵略の手は収まらない。彼女の美しい毛先がうねり、うっすらと汗の滲んだ背中。なんて、なんて美しい野原なのだろう。引き締まった筋肉の上に程よく弾力を持った層が女性らしさを際立たせている。この造形を見て悦ばない男がいるのだろうか?更にその下に新たな二つの白桃が発見された。下から引っかき上げるように、その白桃を擦り上げ、揉みしだいてゆく。


 ひいいいっ。


 予想外の手口に彼女の体が驚き、軽くビクビクと震えた。ふふふ。軽く頂点に達したのだろ?男の軽い弑逆心が掻き立てられた。それでも優しく扱うのだ。彼女の体を支えながら、ベッドの中央に寝させた。


 もう十分に準備が出来ていそうな彼女の体だったが、それでも三角ゾーンへの攻撃も欠かさない。というより、俺の欲望の面から言ってもそこを飛ばす気は更々なかった。憧れの美女の秘部。それだけで他の類似品とはまったく異なる至高の一品なのだ。え?その通り。逆に女性から見た男性のお元気くんだって、そういう感じでブランド品と非ブランド品に冷徹に分類されるわけだ。そうだ、自分のお元気くんが粗品扱いされないように、日々人間性から何から何まで研鑽しなければならないんだ!


 謎の脱線を一瞬したが、本線(本戦)に戻る。 


 「いきますよ。王女様。」


 「嫌。」


 「え???」


 「・・・いいけれども、コーデリアって呼んで。」


 何故だかこんなタイミングで暖かい涙が湧きそうになった。ああ、もちろんだとも麗しのコーデリア。


 「コーデリア、行くよ。」


 「来て、ゴーダ。」


 今までの全てを結集するようにその一点に想いの全てを沈めていく。彼女の苦悶の表情はその想いの重さゆえか?本当は途中ぐらいで様子を見たかったが、思いの丈のせいもあり、一番奥まで進んでしまった。


 ああああああ!


 「コーデリア、大丈夫か?」


 「平気よ。平気だけどっ、あっ。」

 高熱を発しそうな彼女の頬がつやつやと桃色の光を放っている。


 その光に魅惑されるように、俺の動きはもはや俺自身でも制御できなくなってくる。浅く、深く、まるでもう一人の俺がすべてを知っているかのように、その筋書きのままに前後に体を揺さぶってゆく。抑圧された蓋を吹き飛ばすように、彼女の声も抑えたものから、部屋を揺るがす程のものへと成長してゆく。


 んん~~。んあっ。あっ。あっ。あっはああああああ!!!


もはや窓ガラスをビリビリさせるほどの嬌声が響き渡り、彼女が熱い腕で俺を抱きしめる。俺の脳みそもおかしくなってしまいそうだ。こんな。こんなの、耐えられやしない。


 ぐっ


 ぐっ


 グッド・ルッキ~~~~ン!!!!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 やはり人間、どこまでも動物なんだと思う。


 彼女の発する匂い、熱。全てが愛おしい。事後の彼女の体を、それでも執拗に口づけ、舐め回す。そうすると、再び彼女の体がぴくっと反応する。ここが反応しているのか?そう思って下腹部を愛おし気に撫でまわす。


 そう、ついここ最近の習慣が出てしまった。


 熱を持った俺の掌が彼女の下腹部を撫でまわすと、薄紫色の文様が彼女の下腹部に出現した。


「あ、やべっ」


「へっ?何何何~~??」

 理性を取り戻した彼女もその危機的空気を察知した。


「や、やっちまった。」


「一体どういうことなの?説明しなさい。」


「今チャージされた奇跡で、本当は人間に変身するつもりだったのに・・・うっかりコーデリアのお腹に淫紋を書いて、その分を使ってしまいました。」

俺は正座スタイルに体勢を直して、彼女に詫びた。


「ていうことは、今愉しんだ・・・じゃなかった、ご奉仕した分は無効になってしまったの?」


「はい。」


「バカバカバカ~。馬鹿ゴ~ダ~~!」

パカパカとコーデリアに殴られる。


「え~ん。え~ん。」と俺。


そんな、世にも頭の悪いやり取りをしていると、ノックもなく、無遠慮にリリアが部屋に入ってきた。


「本当に・・・あなたたち、私たちの家で、何やってるんですか。いい加減、終わりましたか?やだ、本当に凄い臭い。」


泣きそうな顔をしながらリリアが言う。呼吸も乱れ、もはや息も絶え絶えの感じだ。なんと、体をモゾモゾさせながら、無意識に左手で自身の右の胸を揉みしだいている。擦り合わされるふともも。


それで、俺の中に稲妻が落ちた。


「コーデリア、ちょっと趣向を変えて、やり直しをしましょう。」


「!・・あらぁ。ゴーダ君も鬼畜ねぇ。」

打てば響く才女のコーデリアは一瞬目を見開き、そして妖艶な笑みを浮かべる。


「いくらご自宅の方でも、『ノックなし』はないんじゃないですかぁ?」

俺はこちらの有利に運ぶように、つまらないことをあげつらった。


すっぽんぽんの男と女各一人が彼女、リリアににじり寄っていく。


「え、え、ええええ~~?!」



お国紹介 その1


バルトリン王国


中欧圏に存在する小国。東に隣接する魔王領ラヴドールの存在に日々怯えている。健康な男子のほとんどは徴兵されて戦地に送られ、国内には女性が溢れかえっている。

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